靴紐を掛け違えたまま走り出し気付いた時には止まれないひと

「有限」の悲しさを説く 有り体に ただ語尾だけを優しくしながら

宛て先に辿り着かない郵便を送り続けるような人生

「あなたほど ....
カタカナで7文字くらいの適当な造語を誉めて讃えるひとたち

美しい言葉の羅列が描き出すパラレルワールドβの輪郭

底抜けにポジティブすぎる歌ばかり歌ってしまうちょっとした鬱

生まれ来る「 ....
閉ざされた石倉の目に咲いた花あらゆる腔が熱を吹く日に




押すと消え押すと現わる世を胸に見知らぬひとの名を呼びし闇




何もない心がひとりうたうのは ....
妻出勤急いで門に出てみれば車はすぎて姿なし

妻おくり庭掃きおれば何時ものごと挨拶をして過ぎゆく男性

我妻がやさしく声をかけくれば心落ちつき愛をしみじみ
あなたの右眼と左眼がまるで恋人同士みたいだったから、

瞼の裏でお気に入りの想い出かじり過ごす週末はヴァイブ。

噛み締めるほどの想い出もなかったはずな ....
別れ際
ふっと寂しさ
しみてくる
またねの響き
友達みたいで

なぜ泣くの
答えられずに
また泣いた
どうしょうもなく
好き過ぎたから
享楽に耳を盗られて金と銀
クククざわざわ命より思い

携帯に携帯されて乙る哉
星の金貨は何処にもねえよ

お塩海苔米なかりせば鬼斬りの
犬は悲しく吠えて潰され
鳥が鳴く蝉が鳴く声何かでもいいつかみたいひとつこの手に



ずいぶんと立ったままいると本当のまあ大変だなるよ眠くも



誰にでも眠っている外に全員言葉もないとひとりだ俺は


 ....
地に低く月は上りて今宵また妻とくつろぎベランダに在り

山際が黒く彩る夕の空スーパーから家路へたどる

ビール呑み安らがぬゆえふとしては思いにたどる明るき未来を
 顔を上げて見すえる先の その先の いまだとけない氷を割れば

 3分だけ待っていてね 目を閉じて待っていてね いなくなるまで

 幼い日 歌いつつ急いた道すがら どこに戻れずにいるとおりゃん ....
電車から見える花火は大きくて少し悲しくてやがて消えた

いつまでも泣きたい日です悲しさも嬉しさも花火に消えてくれ

君と見た花火の色も大きさも匂いも涙もふくめ

現実に僕はいるのだとようや ....
夕立の湿りを残すうなじより皮膚透きとほる祭りの灯の道


四辻より影絵のごとく立ち出でて祭りへ向かふ死者も混じりて


ひんやりと祭りの底を流れゆく夕立の香を浴衣地はらむ


夏祭り ....
英単語短歌新たに学ばむと部の厚きノート二冊を求めり

なんとなく聴きておるなりモーツアルトさてと市場に買い物にでも

子のことをあれこれとなく気遣いて未来のことはと思いは巡る
まなざしの前後にひとつ小舟きて降りそそぐものを受けとめて居り




湿り気が胸の地層を掘り起こす丘を揺さぶる雷竜の夜




冬と川互いを離れそこに在 ....
八月は駆け足のごと過ぎゆきてふたり来てみた支那料理店

くもり日の琵琶湖を眺む葉月昼烏竜茶啜りテーブルに座す

湖の面にヨットすべりて昼下り二人で食べて語り合いけり
スライスし
モーモーたんを
アブッテは
ホフッテホフッテ
アチチアチアチ
守ることすらできない人間だ、という事実を腹に煮る午後

 大空に咲かせる花の とりどりの ちりの一つとして 流される

 帰り道のスーパーは一人用だと こんなにもだるい ひややっこ買う

 ....
朝からの風の匂いで
前線の真下にいると気付いたところ

一晩じゅう置き去りにした鍋からは
酸っぱい匂い、残る悲しみ

部屋干しの洗濯物に引っかかる
濡れた髪の毛
湿ったタオル

鉛 ....
踊り字に
意味はないのと
笑う君
あなたの存在
神秘に満ちて


九つと
八つの間に
横たわる
縁起のハザマで
揺れ動く君


遠い目に
映る異国の
空を観て
 ....
月明かり涙の雫輝かせ心の影を取り除いてく

激しさを増すように降る雨粒が僕等の愛を激しくさせる

寄り添って好きな音楽聴いてても雨に邪魔され心モヤモヤ

キスをして手を振る君のその奥に恋の ....
夕暮れはかなしみを着てその外に星空を着て地球の夜


梅雨明けぬ空灰色に夕暮れて蝙蝠滴るごとく降り来る


すでに夜の側にいてまだ夕映えをガラスの壁のビルは反して


きみは玉乗りゆ ....
群青の
天空見つめ
はっとする
あの日と同じ
月の微笑に


吹き付ける
風に心を
たなびかせ
愁いを飛ばそ
ひらひらひらと


ビブラート
きかせ ....
くしゃくしゃに泣いた君の赤い頬がりんごのようでただ撫でている


タイミングがわからなくてと前置いてミョウジで呼ぶのを廃止した君


気に入らない写真を見ては千切っている君の背中が ....
夏の旅行
曇り空やや早き朝木々青くバスは始動す旅の始まり

湖が見え湯島の里をすぎゆきて日輪おぼろ竹林をすぐ

思いおり目をあげてみる広々とせる緑目に見ゆ

見渡せば心広く広き川緑は ....
何一つ返ってこない思い出を 心に孵す 雨の一日

 あこがれて隣にいた日 声がいつも高くなってた 愛されたくて
好きだよとあなた言うからアヒル口
してみただけどぶりっこみたい
このはなの昨夜の花はあすか川
小石をなげるいつの春にも


 告白のなよなよのことてふのごと
 やぶれかぶれにはるに千切れて

 灰皿に蛍の如く腐女子たち
 ヤニの甘さの水をうるかも
 ....
神様もずいぶんと威厳をなくしたこの世の中に生きているよね

香水とゴシックロリータと白痴が歩く 駅からきっとどこかへ

まどろんでするセックスに溶けそうだ 脳も体も焼ける気がする

おもい ....
向日葵の花はうつむき元気ない暑さに強い姿は何処へ?

電線が迷路のように伸びている人が作った目障りなもの

許すより罵るほうが簡単で許すことさえ忘れてしまう

唇が乾いたらすぐ口づけしあな ....
{引用=昨日の空と、今日のわたしと、明日の凪と、そこに存在しない隙間、}




窓際のプリズム きみと共有し 虹のない冬に射しこむキセキ



近づいてなお遠ざかる逃げ水にかざす指 ....
短歌
タイトル 投稿者 Point 日付
デイリーユースみつひ209/8/16 0:11
君はいつかの歌を歌って009/8/14 23:53
陰と振り子木立 悟209/8/13 22:41
門口生田 稔009/8/13 8:28
「 右眼の恋人。 」PULL.1*09/8/12 18:52
愛しき人。。。Fxxxxx...009/8/11 23:30
利根川法子zihan0*09/8/11 15:50
日の夏の夜K.SATO109/8/10 19:00
夕暮れて生田 稔009/8/10 14:57
迷子伊那 果109/8/9 17:08
夢花火の世界にうなだれるふりして立ってみようきらく1*09/8/8 23:27
夏祭りkaeru009/8/8 9:04
近況生田 稔1*09/8/8 8:35
獣たち木立 悟409/8/7 19:36
八月の湖生田 稔0*09/8/7 8:41
郷に入りあたるを詠めるうた一首zihan0*09/8/7 4:58
ふがいない私伊那 果109/8/7 0:03
梅雨明け前の記憶照留 セレン4*09/8/4 7:51
君。。。kimi。。。Fxxxxx...1*09/8/1 22:41
月明かり夏川ゆう109/8/1 19:15
七月の短歌kaeru109/8/1 1:16
今夜のカンジFxxxxx...1*09/7/30 22:01
りんご関係薬指4*09/7/30 12:44
夏の旅生田 稔009/7/27 8:28
あこがれの人伊那 果209/7/26 12:57
照れれのレつゆ3*09/7/25 22:06
マッテテコイサンマンzihan2*09/7/23 14:35
夏と駅と夕方きらく209/7/22 22:04
向日葵夏川ゆう109/7/22 12:36
終わりなき、グラデーション望月 ゆき9*09/7/21 21:24

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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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