{引用=神さまが
地球に「?」と書き送り
返事は皆さんご承知のとおり。}
神さまに
地球がいろいろ尋ねたら「ごめん」のひとこと
(^^;)付きでした。
腫れ上がるまぶたをつつけば海がくる きみの愛した色は群青
絹色の裸足をさらう波音は ぼくらの意味さえ落ち着かなくする
「殺してよ」笑うきみの眩しさに 入道雲、雷を呼べ
紅 ....
はじめてのキスはアルバムにも無くて それはそうだよ眼を瞑ってた
心拍数増える毎に散らばって さようならを拾い集める
あらかじめ用意していた幼児性 あなたはきっとキスしたくなる
もういいのほ ....
老人が残った街がゆるやかに僕を現実に引き留めてる
電車から見るだけの校舎だったのにいつから記憶になったんだ?
放射性物質の羽根で世界を羽ばたき包み愛でてやりたい
「正論で生きてます」 ....
寒い夜人の笑顔が陽だまりに見えるぐらいに明るく光る
音楽が苦しい時に背中押す癒しにも似た旋律が熱い
青葉から
こぼれる雫 眺め見て
私の目から あふれる涙‥
つばくろ婦人
どんとして湖の彼方に霞たる三上山には青い空なり
つばくろが飼われておれり訪ないし妻と吾との友の家には
駅近く十階建のビルの中マンションに住むつばくろ婦人
亀割れて赤黒きもの見えにけり亀の中身の割れて見えけり
夕焼けが夕焼けとしてあるためにポプラを植える人達の列
初めから数えて22本目はジョシュアと名付けた貴方のポプラ
夕焼けが空を焦がしてしまうので明日の日傘を準備してあげよう
「ね ....
地を這ひて朝日を濾さむ煙さへ越し振り返る近鉄の窓
沈みこむ夕日が意識引き連れて目蓋の内外闇に染めゆく
十月の昨日に降った雨のことを思い出せる街があるそうだ
気が遠くなる雑踏の中にいて自我を支えに立っているのだ
きっともう何が嘘とかに対して怒り続けた日も過ぎたのだ
大気圏を感傷的に突き ....
引く波に 吸いこまれては 遠ざかり 二度と還らぬ 十月の海
あてなくて 青に染まりし {ルビ我=わ}は一人 この灰の街 よるべはありや
去る今日と 明日の隙間を 彷徨いて ....
実行せよ、見栄だしぬいて浮上して{ルビ拱=こまぬ}くあまた目にも留めずに
(ともだちをよんでくるならあさってに きょうの花弁はしおれているから)
お砂糖にカンフル 聖水 生 ....
足元に金の海原
頭にはすずめ戴く田んぼの暴君
雷にベソかくランドセルの背に
エールを送る軍手の案山子
言葉にて縛れるものがあるならば
案山子よ此処へ雲を留めよ
風に向かい腕を広 ....
ビルディングひっかかってるひとつ星
僕はみるみる涙こぼれる
指先でえがくデッサンほらそこに
君と僕とをつなげる星座
この胸にシンクロするよリトルスター
....
渦になり沈んでゆくのが道理なら角砂糖並み甘くない舌
やくそくを違えた貴方がいうのなら間違いはない明日は曇りだ
カーディガンのスナップに似てはじけてとまるあき ....
短髪も似合っていると言うあなた笑みを浮かべて罠を仕掛ける
夜聴いたあの音楽に感動しアイスクリーム多めに食べる
誰一人おかえりという声はなく寂しく響くただいまの声
切なさを胸に抱えて眠 ....
君の全て覚えておくことできないし忘れることもできないでいる
塩味を残して流れていきました川辺の歌も二人の笑顔も
二十歳すぎ自分の体の年齢に心の歳が取り残されてる
....
「林檎ってちょっと女に似てるから歯を立てるときぞくっとするね。」
夕暮れに秋刀魚さばいてみるのですふと血が見たくなりましたので
夜遅い夫の帰りを待ちながら深く深く爪を切るわたし
....
ただいまは義務となってリビングのぬるい牛乳 面を震わす
朝の床夢の旅路に疲れ果てただいまと言いおかえりを聞く
ただいまと家族にただいま話しかけただいまはまだただいまのまま
....
珈琲を二つ注文昼過ぎのサンエバーに二人来てみし
薄暗きコーヒ・スタンド今日も来て伝道終えしたまさかの日
耳かさぬ家々巡りのべ伝う秋のある日に妻と二人で
赤坂ブレンドという豆挽きしコー ....
ケータイで
挟んで潰したカナブンの
そのおやを持つこの気持ち
闇を射る月の光のさやけさに このしんとした しんとした夜よ
夜半過ぎ吾の思いが闇を駆く 君に伝わるはずもないけど
取りとめの無い事ばかり考える大事な事は忘れたふりで
生ぬる ....
秋風が封を切りとる便せんにしるす言の葉紅をさす時
黒目がち腕はまっすぐ一六三センチの背で天使もどき
ヘルメット転がりやすい日に暗示もえるこころはもえつきるもの
満月を伸縮させる術を知る女子大生の手まだらもよう
「遠いってダレコーてい ....
散りてなほ 濃き紫の 野牡丹に
風秋なりと 歌ひたれども
※「紫」は野牡丹の花の色と「紫の縁」をかけたつもり。(笑)
紫の縁(ゆか ....
ハタチとか
もっと先だと思ってた
どうしよさらばティーンエイジ
陽炎を踏み越え君は手を振って、あちら側へと行ってしまった
家じゅうを掻きまわしつつ探したが、あの日の記憶が見つかりません
路傍にはいつも死骸が落ちている、人かも知れぬ、見ない振りす ....
愛情が湧き出てこない不安から君の笑顔を必死に描く
茶柱に歓び合える温かい夫婦目指している私です
一面に土筆の群れが現れて驚く我に敬礼をする
月からの誘いを受けて無意識に見上げる月が私 ....
あしひきの山のしづくに妹待つと 我立ち濡れぬ山のしづくに
‥。
水無月の月下をくぐり忘れ草 庭の浜辺に置き行く唄かも
秋山の木の下隠り行く水の 我こそまさめ思ほすよりは
‥。
段壁の ....
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