暗やみの道の途中にぽつぽつと火が{ルビ焚=た}かれている道しるべだろう
本当のわたしを浸せばバスタブに泡が咲いてる、泡が散ってる
日(休日出勤)
日曜日「宴のあと」の風沁みて いて座の子らがゼロを吸う街
月(週休)
月曜日一人ぼっちのアイドルで『ありあまる富』口ずさむ丘
火
今朝も ....
さくら草 空をおおいは しないけど うつむく僕に 微笑みくれる
大鉈で マネキンの首 縦に割り 床に並べて 口づけさせた
「ヒヤシンス」うさぎの耳にささやいて花の白さを月に浸した
ヤニ部屋で同僚の悪口を言う作業員
馬鹿ほど高い無意味なプライド
蔑みは自分を支える手段かな
報われることのない労働者が明日を作る
うんざりする毎日がどこまでも続 ....
「再発は再出発のことだよ。」と笑った母のわたしは娘。
録画せしはぐれ刑事の死を悼む弱気な祖父の齢思はるる
わが孫の結婚式を見て死なむ 酒飲まば出づ祖父の口癖
7:30 コンクリートの 巣穴から ヒトがうじゃうじゃ 這い出してくる
愛してる体撫でつつ言うおとこ信に能わず充血のカス
母親と揃いの異郷侵さむと男が入るる指舌ペニス
君のその毛深き脛でなに極む月・エベレスト・女でさえも
脚抱へ腰忙しなくへこへこと何処へ馳せるや ....
ふるさとの母の帰った日の夜の 机にぽつんとはっさく光る
窓の外夜明けの街が見えてくる時間はやっと僕に追いつく
悪夢から逃れるために朝を呼ぶ白く浮き出る山里の霧
サスペンスドラマの合間に殺人のニュースが流れ心複雑
試験日の前夜に食べる一夜漬 ....
しましまの囚人みたいな服を着て四角い窓から空を見ていた
冬の夜にひまわり萌える だれひとり踏み荒らせない心の花壇
廃 院 の ベ ッ ド の 上 に 捨 て ら れ た 注 射 器 ....
椅子ひとつ文句をつける君の横で 黙って揺れる二足の私
ねこバスをおりて走れば森の道
裸足でならす五月の姉妹
ねこ紳士希望を連れて空を蹴る
胸に抱くは夢見る少女
もののけが太古に生きる彼の地での
奪う命と生きてく力
迷い込む秘密 ....
安ピアス寝る間も着けて年を越し自堕落三昧クロムの髑髏
湯に浮かぶ剥きたる桃の白肌を潰すが如く愛でる五指見ゆ
バーニーの毛髪のごと陰毛の白き痴丘で侘び暮るるかな
大雪の町にて我も遊びたしおのが頭蓋 ....
掌をふたつ合わせて手に入れた
祈りを今日の命に変えて
五番目の銀の天使が笑ったよ。くちぶえ スキップ 春のあしおと
君がため 冬のバーゲン付き合った 僕の財布をなぜ君が持つ?
平凡に流れる日々が嫌だなと思っているけどうん、ビューティフル
圏外の時は少しの開放感 だって誰にも邪魔されない
ぐさぐさり ....
降る雪が重くなるころ春が来る
きっとやさしいいももいろの風
{引用=
あいたいと言ってきみはみゃぁと鳴く 受話器ごしの喉はぐるぐる
いつまでも傍にいてよとキスをして 眉間にシワを寄せている猫
しっぽふるきみの動きを見ていたら 38℃の ....
"I miss you" 窓の外から雪の音 泣きたい夜にホットチョコレイト
夕闇を 抱きかかえてる 野良猫を 手懐けられず 舌打ちひとつ
都合良く 甘美な声で すり寄って 欲求満たし 次は何処へ?
「猫っていいな」言ってみるけど 「思う程、楽じゃな ....
シロナガスクジラの親子そして僕、だれもが青い星の旅人
横断歩道の黒白正しく踏み分けていくように押す部屋番号「206」
無機質なふりして並ぶ玄関のドアは夜まで熱が抜けない
ココナツの洒落た香りが悔しくて窓に3ミリ隙間を作る
....
六月がまだ終わらないこの街と心中するの?優しいんだね
真夏日にさびの匂いの水道で虹を作ったこと、あるだろう?
青空がとても青くて心地よくてロケットをまた作りたくなる
グッドバイ地球。 ....
おもいでの淡くにじんだ夕暮れに冬の金魚のなみだがぽたり
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