木蓮が モンキーバナナの 皮のよな 熟れたアロマの 花を咲かせた
フェルマーの最終定理説く君の肩にとまってみとれる小鳥
はい、あげる。うれしかったよあのときは あのサボテンは枯れちゃったけど
{引用=
経血の、色も知らないきみですが こどものれしぴをしってたふしぎ。
}
シャイニングナイト・クラウディモーニング・雨風虹影の地球光
ただ無為に時を過ごすよコーヒーを飲み本を読み土になりたい
「また後で」テレスコープの先の君と飲む微炭酸ソーダみたいな春
....
口寂し いとしい君の 奥歯抜き 種割るように ガチガチ噛んだ
いつまでもアンモナイトは眠るだろう。うたかたと月を夢に見ている
サンダ−ソン セオ メイ カール アトキンス 宇宙人ジェフ、鐘鳴らす
ああ春よ妻の花壇は一斉に花咲き出でて希望の春よ
今日の日も清くすごさむこの時を寸暇惜しみて学問の日に
桜井市訪れし時天皇の陵に立つ吾らの姿絵にしにけり
サガリバナー咲く夜を通うもあしびの祖母が孕みし寅年の母
その母の父は縊りて廃屋で良人は東風を聞きつつ死せり
螢光灯テレビが照らし下肢温む炬燵死体の春の宵かな
べりべりとせんべい布団引き剥がし ....
木蓮がささやいてくる 泡となり消えた人魚の風のうたごえ
なんだかさ、まるいやつが欲しいんだ ぐるぐる回るるーびっくきゅーぶ
やわらかな 日溜まり風は 暖かく 花はほころび うぐいすの声
引き潮に 身体つかまれ 流されて 溺れ死ぬ夢 うたた寝破る
落下する夢にも似た
戸を開けば陽の光さす通り道妻は日曜勤務にいでし
冷気こめ朝の空気すがすがしくも今日の集会妻は欠席
夜くれば食卓囲む幸せを思いつ友の車来るまつ
冷ややかなおんなのにじむ爪先を波に浸して海を身ごもる
コンタクト外してみてもかわらない きみの笑顔がかわいくうつる
寝て覚めて起きて辺りを見渡して 結局暗い一人の小部屋
右の手に残る昨夜の多幸感 今すぐ首を括って死にたい
「夢の夜」夢幻と形容し 夢幻と夢を貪る
目前に 戯れ踊る 憧れは 一晩経ても ....
生きたまま ねずみホイホイ 水の中 8分経っても 死なない命
どぶねずみって 魚?
ランドセルかたことゆらす坂道を天使の羽根がはばたいてゆく
るれふあ涙 い白てく熱 たれ入け受 てしずは眼義 を物陽
今は昔、ソープがトルコと呼ばれていた頃の お は な し。
サヨナラをいうタイミング探してる君との距離が微妙にひらく
誕生日来れば必ず電話する元気ない母歳を誤魔化す
空を飛ぶ鳥の背中に乗せられた想いはいつか君を動かす
天ぷらやフライを揚げるあ ....
世界一星の近くで息をする {ルビ宇宙=そら}に寄りそい晴れわたる肺
どうしても 欲しかったんだ きみの腕 貝殻つなぎで 街に繰り出す
なごり雪、春を待てずに十八で溶けたあなたのように儚い
寝室を 濃いくれないに 塗り染めて 蝋燭燈し 君とまぐわう
・・・夢野プレイ
実朝の末期知るなる大銀杏八百年後の雪に折れけり
夢自体めったに見ないし、まして樹木絡みの夢など、木を相手の仕事をしている割には見たことが無かった。
それが、今日の未明、倒れる大木 ....
{引用=
こうくんのおもちゃになりたい。むくむくでぜんまい式だよ ( 笑って、こうくん。)
こうくんのおもちゃだから泣かないの。なんにもいらない、声も出さない。
....
なめらかな夜の重みがのしかかり孵化した蛇と砕かれた月
青侘びた外葉の白菜持ち重るサナギの中で誰の子眠る
ストーブの火見つめ猫がもの思う人は卓にて白菜を剥ぐ
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