風温しさがし来てみた野っ原に土筆採るなり妻と友らは
早春の枯葉まじりに青草と前景にある杉の林が
喫茶「風」心は浮きて妻と共トーストとコーヒー
山際の店にいて人五・六人薪ストーブ窓辺の ....
すこやかな寝息としろくなめらかな腕 みだれうつぼくの欲求
水を抱くように おもいだしている 髪の毛 指先 かさなるため息
きみはただ間が悪いんだ。僕だって昨日までなら、きみが好きだった
{引用=
「まっ黒な」セーラー脱いでメイクしたピアスもあけた(東京)へ行く
春の風強すぎるけどもう飛ぶの夢の翼が消えないうちに
伸びた髪亡き私への手向けです「来た・見た・ ....
西の果て シルクロードの 砂漠から 飛来する塵 春の日覆う
見つめ合う 二人同時のタイミング クスリと笑う 愛しいえくぼ
待ちぼうけ 曇天 スリープ クロロフィル アンテナ 未来 受信しました
カタログを開けば色の洪水であたしは靴の箱舟に乗る
ごめんね、とホントはちゃんと言いたいよ だけどなんだか負けた気がする
きみの言う一つ一つがあまりにも ただしい意見で 黙ってしまう
子ども過ぎ。きみだってたまに、子どもだよ。 そう ....
ひだまりに さらされてゆく くちびると 動けずにいる ぼくの両足
「大丈夫」そう言われると僕はもう なにも言えない、きみが遠くて
猫のよにおんな横抱きかわいがる毛深き君はコングのキングか
仕合せは猫のうたたね神楽坂きみの寝息が背のお日様
今はただ生きる意志だけあれば良い。サナギのままで腐るのは嫌だ
8センチヒールで足をくじいた日 あなたの背中バファリンのよう
今日もまた、義務感みたいな「愛してる」 好きな言葉の色が虚ろに
蒼白き 三日月の夜に 息絶えて 苔むす岩に ツバキ落花する
コーヒーを 甘めに淹れる君の優しさ 何も言わずに そっと寄り添う
コンビニで おでんひとつだけ 頼んだら
大根のかけら 入っててほしい
ジャンプするタイミングくらい分かってる いち、がいつか わからないだけ
チラ見して 戸惑う彼氏 キョドらせて 私の耳に ささやく魔性
暇という時間に僕は襲われて時計の針が九時を知らせる
居場所ない人々の顔薄暗いシャボン玉のように彷徨う
真夜中に公園デビューする僕等昼間と違う異国の景色
午後になり雨降り出した日曜日安 ....
雲間から光のはしごおりる声 ひばりは空に春の種まく
南極に太古の桜を埋めよう今までの春をそこに残そう
花道に落ちて知りえる一輪の桜に彼女を知らないままに
暗い夜東京路地裏俺一人((誰かのことを思えたなら))
天王洲アイルの夢の色((ヘッドライト))無数の行き交う桟橋に
....
落ちてゆく花びらの速度はかりたい 春の速度と似ているようで
菜の畑 蜂の羽音も 気に留めず 蜜の時間を 君と味わう
想い出のマザー牧場
雨上がり空を見上げる雨蛙 もっと降れよと月が綺麗と
ヒマワリを育てています真っ青な種を十一月にもらって
双葉本葉大雪冬至ヒマワリはじわりじわりと育っています
植え替えるとき底に根がぎっしりでやる気でいるのが窺えました
強風と霜からだけ ....
嵐去りなぎ倒された{ルビ畑=はた}に立ち、「またがんばればいい。」父は鎌持つ
いつか見た風景だろうお月さん。だけどもおれははじめて見たのさ
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