さよならは
私にはもう
ききません
夕焼けを背に
赤くなる頬
あなたとは
嘘でよかった
手作りの
バリアをはって
目をそらすから
魚には
冷凍船の
眩しさが
遠い海鳴り
故郷のひかり
優しく包む
花吹雪
風のかたち
表し
何を伝える
プチトマト 少女の 白い靴下に 入れて叩いて 桃染みにする
今はもういないあなたの席すわり苺みるくのストローをかむ
草のなか
ネコをみつけた
ぼくたちは
エサをさがして
友だちになった
太陽が
消えてもきみは
キスをして
8時間後に
メールしてくる
水彩の
色鉛筆は
ありますか?
さあお嬢さん
こちらをどうぞ
釣り針を 尻の穴から 突き刺され 沖に向かって 投げ入れられた
{引用=
雨だけが窓をたたきにやってきて 爪をたてて。とうずく腰骨
舌裏の孤独なすじをなぞる朝 きすの終わりはどこにあるの。
羽なんかなくてよかった きみ ....
環境が変われ人も変化する無意識のまま光る現実
最後まで使い切れない鉛筆の孤独な叫び孤独な命
まん丸い地球に暮らす生命体近くて遠い月に恋する
夕暮れが洗濯物を染め上げて「闇が近い」と色 ....
電柱に
カラスの親子が
とまってて
海の向こうを
眺めてました
サバンナで
傘もささずに
歩いてる
私のことは
忘れて下さい
荒れ地には
ただ花を摘み
蜜を吸う
少年たちが
花のかんむり
メール返さず
着信履歴も
あり
あぁ私
彼女みたいじゃない?
∞
「おはよう」と
きみが言うから
朝になる
わたしの夜明け
きみが差し出す ....
指先に
約束された
風景は
ずっとあなたを
待ち続けてる
むずかしい
事はもういい
疲れたよ
単純がいい
簡単でいい
∞
「きみがすき」
好かれたいから
押しつける
それ以下以上
ご免ですけど
....
髪の艶
久しい友に
会ったよう
ずっと昔は
いつも居たのに
∞
キノコだと
笑う人あり
この形
その発想は
つまらなすぎる
∞
ビートルズ
気取り ....
芯削り デスクに立てた 鉛筆を 速いお辞儀で 目に刺し隠す
朝のうた
うたってみよう
と思ってる
無駄な早起き
六時のわたし
∞
痛みにて
離れし夢の
幸せよ
置いてきたのか
温かい手を
∞ ....
手刀で
斬れたらきっと
夜になる
星空の下
あなたに会える
∞
からっぽだ
なんて言うなよ
青がある
恋もしてるし
愛もそろそろ
∞
好きと言い
呟 ....
肌やきもちが敏感になって あしたにはきえてしまいそうな夜
{引用=
まっしろに結晶化した蜂蜜を ひなたでとかすきみをあいした
}
{引用=
なぁぼくは受話器で泣いてるきみを抱けん。その泣き声さえも「ほんもん」ちゃうんや。
気の強いきみの受話器が黙るんは なんでかわかるよ、ぼくにはわかる。
....
春風は あの子のスカート ひらりとめくる 甘酸っぱい僕の日々
かっこつけてクールを装い 隠してるんです ポケットの中身を
たまには不真面目を演じてみたい 僕にそんな勇気があ ....
眉しかめ あなたはベッドを ずり上る 肩に手廻し 僕を沈めた
目をとじて
遠いどこかで
目をひらく
ただそれだけの
世界がすべて
星屑が
あなたにふれる
確率で
昨日に消えた
六花の梢
もう一度
としても君は
手をあげて
僕に手をふる
ことはなく桜
206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246
【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
0.58sec.