くじびきで誰の子供か決められる 欠陥品でごめんね母さん
白きバラ垣根に咲きて皐月昼妻と伝道奉仕に励む
二人して風邪をひきたり今日もまた庭のテラスに紅茶とケーキ
針箱に赤白黄の糸巻きが妻は手縫いで衣服をかがる
{引用=
(この花は棘があります) 闇雲に鼓膜をMichaelで埋め立てていく
紫と呼ばれる花の色さえも 赤い絵の具で描こうとしてた
思い出があるとしたならその中で ....
ヒロインの色目に惹かれ抱き寄せる 昨日別れたばかりだけれど
お芝居のキスはやっぱりつまらない お客の前で 舌も入れちゃえ
彼氏くん 好いたあの子ともつれあうステージ そこはあたしの手の ....
新緑に
心あわせて
我ひとり
輝き求め
空を仰ぎぬ
いつまでも
忘れたくない
思い出を
胸にしのばせ
歩く雑踏
あの日から
灯った想い
頬染めて ....
偽りにきみをつないだ
海岸は
もう恋人のなきがらのよう
老いたれば母は苺に喰ひついて
赤き果汁をだらだらとこぼす。
とんかつもたまに食ひたし施設なれば
母のきもちはわかれども黙る。
....
遠くからみているうちがきれいだな ベットサイドに花が置き去り
一人部屋
初号機みたいな
咆哮で
君の名を呼ぶ
今更の夜
観覧車密室の空虚が心地よくひと時忘れるこの恐怖
遠足の山でふわりと風が吹くときに感じるこの恐怖
真下へと落ちる夢さえ起きた時からだが震えるこの恐怖
絶対ということなんて絶対にないとおもっていた昨日まで
ただいない こっそり隠れてるわけでもなくてあなたはただいないだけ
ふわふわのベッドでしがみつきあってティンカーベル ....
放しても
飛ばず撫でると
目を閉じて
ささやく声で
甘えて鳴く
幽霊が
月に生まれて
ロケットの
斜めの影に
そっと寄り添う
理由あって 理由あって 理由あって
出世の階段 神社の階段 女と階段
踏み外し 後ろ向き ....
Email
され過ぎ シカト
したくなる
カレの気持ちが いまは分かるの
干渉を
し過ぎる 親と
同じこと
してる ジブンに 汗アセ焦
きみからの
手紙にあてた
水蒸気
他にもなにか
あると思って
空港の
ポストに入れた
絵葉書は
きみに会うより
あとにとどくね
迷ってて
あなたがさきに
言ったから
心がひとつ
コトリと消える
SEXの
思い出だけが
残るから
SEXをする
殺しでもいいが
現場から
現場をつなぐアイポッド
『金がほしくて 働いて寝る』
女性器に 肛門に 男根に
ピンクローズの ピンクローズの ピンクローズの
ルージュ引き ルージュ引き ....
街灯のあかりを月と見間違え、曇り空みて息を吸い込む
エプロンににじみて母は微笑めり氷菓のうへの苺シロップ
母はまだおみなごなるらむデザートの凍れる苺冷凍庫にあり
わが母のちぶさ重しも苺{ルビ熟=う}れ口にふくめばつぶつぶが刺す
帰る度 花がふえてるこの家に 娘はいない(むすめはいない)
赤黒き 赤黒き 赤黒き
ワインのような 夕陽のような ザクロのような
血を啜り 血を啜り ....
散る色と咲く色の下いのる声ゆえ無く香る翳りしずかに
ニの握手二十八の拍手たちその縮まらぬ隔たりを聴く
招ばれずにいるほど闇に近いなら招ばれるものを招 ....
何時の日か
もしも僕が
きみのこと
忘れた日には
ころしてください
エナメルで拙く染めたら指先が赤くたわわにはじけていった
別離なんてこわくもなんともない昨日耳を小さくちぎって食べた
あなたに告げられた一声で包丁だけがぼうと明るかっ ....
残飯を
あさって夜に
うろついた
十九の夏が
蘇る夏
あのひとのことのはひとつひとつにもあのひとがゐてわれをまどはす
***
からっぽであるということ殻ですらないということそれでも私
眠れないまま待っている夜明け前祟るってえならとっとと ....
205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245
【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
0.49sec.