{引用=
今すぐにあの憐れみが欲しいの、と わたし揺れてる 吊革みたいに
不特定多数のからだは湿ってて乾いた肌を忘れそうです
あおむけで爪先ぴんと伸ばしたらさみし ....
今日もまたキミとつなぐ手 昨日とは違ううるおい指のからまり
森の奥 お月さまだけ聴いている 貝をあわせるキミとの唄を
忘れたよ 花を散らせたその罪も キミの瞳の星が許した
「お腹の中 ....
吹く風よ微笑む人の面影よネム絶え間なく船出の風情
朝ごとにアサガオその名に天国を青さに空を映して地上に
花、柘榴。タコさんウィンナ血の味を実に成す前に朱色地に散る
鬼の木は{ルビ ....
神の子の同じ神にはあらざれど
同じ神とは思わざらまし。
こらどけと
俺の寝床にグースカと
寝てたジジィを
起こす公園
後姿すくと少女の背中したあした二歳のきみの髪梳く
生まれて一度も切ったことのない毛先肩を過ぎる誕生月
おめでとうと言えばおめでとうと応える吾子二歳の誕生日
蝋燭吹き消しまた点けて点け ....
わたぐもみたいなシュシュが似合う女の子だったらふられなかったの?
ふるえる携帯をベッドに沈めて何事もなかったかのように
本当は何もかもめちゃくちゃにしたい気分なのです 言わないけど ....
一匹は
左目の無い老いぼれで
もう一匹は死もイトワナイ
みず玉の瓶のむこうの夕立と 風をとおした君の目元と
君は右僕は左を濡らしつつ ちいさな傘をでようとはせず
ためいきを午睡の風に結び付け生温いまま季節交わる
水溜りにかがんだ君のう ....
入り込む雨の匂いにふと気付く恋文書いたあの日を想う
二人には足りないものがまだ多い波の彼方で揺らぐ愛情
幸せの涙は全て真珠色潮騒響く砂浜の恋
休みの日あなたを想い熱くなる平日の日は恋 ....
この星が記憶している夕立はどこか寂しいイメージでした
チェルシーのコーヒー味を選ぶのは僕じゃなく君だってストーリー
夏痩せの
彼が気になる
ぼくもいま
土用を前に
うなだれている
朝顔が
二千円とは?
縁起もの
高いのだろうか
安いのだろうか
朝顔の
市立つ路上
ぶつけられ
そして ....
『好き』を告げ
君を喰らって
午前4時
パスタ湯掻いて
お手製カルボ
震える声で もう会わないからと 背中の君が とても愛しくて
なんでも分けあっていたから 小さなアイスも 僕には多すぎる
君が残して行ったサボテンは 今でも窓辺を占領してます ....
行方不明
衣食足り礼節知らない者多し
命を守る尊さいずこ
ザンネン
かっこいい人はわざわざ言いません
かっこいいって自分のことを
------- ....
朝になるひらりふわりの夜まではあと少しだけこのままがいい
横浜で
主婦になったと聞かされて
笑いたいけど
笑えない馬鹿
{引用=
せかいから見つからないよう息をして、(あなたがほしい)(あなたになりたい)
神様が恵んでくれたO2を奪い合ってもえてるぼくら。
すぐ傍でかれらが笑っていることと ....
涼しきが慌しくも出で行きしつまの出勤心もとなし
緑濃し文月のつまの花壇のみ今は心の支えなりけり
曇り空風がそよ吹く庭に居て妻と神とを考えにけり
犬を連れ向いの娘御散歩して三歳の頃をふ ....
愛してる
愛していると叫んでも
デコメの返事
『アタシも!』だってw
ここは雲の真底すずしい風が吹くじきに全てが雪崩れ落ちて来る
夕映えのお天気雨が東方の空高く架けた主虹副虹
緑から朱へまた赤からまた青へ 光と水のクロマトグラフィー
美しい挿絵のゲーテ ....
窓からのきいろい日差しで起きた昼さらさらゆれるカーテンは白
だらだらとした足音でもうすでに君だと気付いている帰り道
「とうといね」3度目のバイバイのあと遠くでつぶやくパステルのきみ ....
今朝は曇り妻は車で出勤す歌を詠むよりやるものもなし
胸が痛む故に聖書読む日のおわり寝入るのが楽しいだけ
この世へとのこしたいのは妻の歌私のすべて命の燃え木
先輩が恐くて回避
あこがれの
エースをねらえも
バレーボールも
夕方の水が巡って夜前につぼみのたががひとひら外れた
ひとつふたつ互いに互いの花びらが外れてそしてそりかえって咲く
カサブランカ自分で咲いたね信じてはいたけどつぼみに手が出そうだった
....
三ヶ月待って下さい 人生は片付かないがこの街は出ます
寂しさは私と共にあるのです そんな人なら僕は好きです
人間があまり好きではありません 自分のこともそうなのでしょう
ただ僕は流れ ....
風の外君我の中目の殴っていた海
夢のある姿を知ってる時我の体でないこと生きてく
手を舐める舐めている毛の手を拭いた拭いている毛の手を舐められた
天井にむけ排水す洗濯機妻媚かしく跪きたり
洗濯籠溢れ出す右巻きの渦おもてに浮かぶ妻のジーンズ
人知れず吾子のポケットいっぱいの青葉洗濯槽に薫れる
吾布団に娘テレヴィにむかう朝妻は洗濯 ....
{引用=
紫の影から伸びてく。ぼくはただ明日も今日もきみがほしくて。
夕立にまみれて帰ってきたきみの背中に小指で「紫陽花」と書く。
咲くことをためらっているきみの ....
今日もまた奉仕に行きて帰り途コーヒーにケーキ二人食べけり
格子窓向こうに見ゆる青草の彼方の空は曇り空
コーヒーを啜ればまたき味ブルーの茶碗は陽に光りおり
トランぺットの音色が響き座っ ....
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