畳の上
四角い日時計うごいてる今は朱色の長四角
藺草くさい
桃とぶどうと線香とまわり灯篭お盆の浴衣
渦巻の
蚊取り線香の灰落ちて焦げ付いた跡ほじくって
8畳の
カーペッ ....
新人が
下露吐いて又
倒れたぜ
マジふざけんな
日当寄越せ
{引用=
きみに咲く色を今日も決められず温い水に絵具を流した
六時から弾けた部屋の真ん中でわたしもラジオも終わりを待ってる
利き手から最短距離で触ろうとしているきみ ....
この空を 君は自由に 飛んだから だから鳥はね 泣いたりしない
悲しみは もうたくさんだと 花は言う 僕は自分に 水をあげた
いつまでも 帰らぬ温もり 待っている 隅で眠る ....
兄妹か 親子か 友か 知らぬまに
古(いにしえ)越えた 引力のあいだ
たいせつな なにかを手放す その瞬間
しろいホコリが ひとつはらはらと
スプーンを傾けるその角度さえ愛しいままに百年が過ぎ
カーテンの揺れるはやさに追いつけず取り残されて百年が過ぎ
指さきにのこる温度をたぐり寄せ記憶撫でるだけ百年が過ぎ
晴れわた ....
少しだけ君に真夏を予感したパステルカラーのやさしい光
私から私へと語る真実の意味はいつでも矛盾している
手を取って笑い合うことが現実(いま)なのに遠くの声が疲弊している
....
これ以上
歩かれへん!と言い放ち
おんぶせがんだ
君が居た頃、、、
もう一度
障子戸にぼた雪のあたるカサカサという音聞いて寝たい
楽器はね
唄うように奏でるんだよ高校二年のヒゲのはえた青年
あのひとの
帰ってきた車の音聞いただけで胸が詰まる愛情の ....
君の名を呼べば呼ぶほど腹が空く
早くばらで売られないかな
いろんな肉がパックに詰められ並んでいるのに
どうして人を食べてはいけないの
落ちそうな頬を垂らす老いた婦の
か細い手 ....
淡雪は炎のように降りつもりきみの素肌の灼熱を知る
凍蝶の滑り落ちゆく黒髪にかかる吐息は結晶化して
性愛の天を凌いで伸びる蔓 凌霄花は空にまみれ ....
七月二七日
詩篇読む妻の前にて心楽しいつまでもそうしたかったのに
ぶどう酒を共に飲みつつ聖書を妻と僕と最上の時
妻は勤務讃美の歌を聴く朝は心静かに時は過ぎゆく
悲しみを 満たした夜は 月明かり 星を眺めて 夜更かしをする
目隠しの 隙間から見た 日常に 僕らは居場所を 探している
小さな街に寄り添って 小鳥みたいに歌う 不器用な僕 ....
鬼の棲む
胸にわが子を
かき抱く
悲しき名前
アヴェ・マリア
八刀に
裂かれた叫び
肉がよぶ
わがこ わがこが
わたしの名よぶ
夢はゆく
少女のわたし原っぱに
シロツメクサを ふたつ残して
....
なんでかな
ソンナニ嫌われる理由
親になったら
忘れちまったよ
東京に
人の意のままなる似せ
緑を造って
生きるってなに
マネキンが ....
死に向かい命に向かいどこへ向かう兵士は何も考えられない
今すぐに私は僕に戻りたい大人のままで子供でいたい
生命を君にうつしてみることで私は私を終えたかったのだ
検査課のパグ似のオヤジ「タカサキ」の
つぶやく声する 今日も「バカバカ」
人様の ミス見つけては小躍りで
バカがバカがと 嬉々としながら
仕事はね ....
抜けられぬ肌いちまいも超えられず「苦しい」と笑う夏 午前二時
「天使やね」眠る赤子の顔見つつ
悲願の子宝 友涙ぐむ
唇を 夢路の途中 ちうちうと
乳飲むしぐさ 愛らしきこと
手拭を汗ふきとらむと思いてや万葉の歌涙をぬぐう
蕎麦食めば妻の与えし千円の中よりいでしそのそばの金
物乞いをなすと思わじ今朝の妻の与えし何がしかの金
芸術によって何をなさんやただ表面 ....
夏の暮れ
理性ヤられて
押し倒す
まるで動物
REST3000
親しめばいつか尾を振り向こうからここ掘れわんわん言って来るかなあ
あれこれとやな事ばかり指図してよき関係の育つ筈無く
深々と眉間に皺寄せ近づけば何事やろかと尻尾潜める
立ち座り人の服 ....
水族館
泳ぐ魚を
凝視、凝視
美味そうだなぁ、と
思うは異常?
俺は只
空を見上げて
こう思う
今日も『生きろ』か、、、
ハイ♪生きますよ
器
報酬に見合う働きしていれば白日のもと何を恐れる
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役員 ....
むのたけじ『たいまつ』そっとひらく赤い 行間引かれた線にひかれる
まずおわる はじまり関係する前に 詩聖に浸り愛でる 弱さを
まずおわる ひのでひのいり続くなを なを名を忘れたくない御なを ....
ウンyes!どんとこいです夏がくりゃなんかイイコトきっとあるだろ
汗ばんでためらう肌の距離をよみ 計らうようにつよい夕立
ため息を晴天に変え 風鈴のちらりと鳴れば緑濃く揺れ
ひと筋の汗がもたらす扇動に僕の背中は夏より暑く
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