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「ねえ、なにか言えばどうなの」数式で埋まったルーズリーフ撒く君
解がない そういうことにしておこうA4いっぱいぶんの命題
立ち止まるためには磨かれすぎている廊下で今 ....
夕朱に染まれば蝉の声もなし夕立溜まる高架下過ぐ
かなかなといふのだらうか蝉のこと知らぬわたしの胸の違和感
秋は来ぬらし どこからか吹く風に乗るリコーダーの海歌さびし
忘れられた午後の街、強烈な太陽は、カミもヒトミも影さえも、黒いものはすべてブリーチする。
海よりも空よりも青い夜を泳ぐ 果てたからだは一つによじれて
晴天のすみわたるほど影は濃く 向き合いながらも表情(かお)わからずに
晴天に雨を呼ぶこえ 薄暗い部屋で待つ指磨いた首筋
晴天を裏切るような白い肌 夕暮れどきには空より染まる
なきながら翼広げる影のあり雲間にもえる鳥のまぼろし
胸破り飛ぼうとするか呼子鳥光を背負いこだま待つ空
その薔薇を朱に染め抜いてわが小鳥囀る歌よ棘も忘れて
夏至の夜火を飼い ....
誰かが救われる喜びに勝る自分のお金が減る悲しみを十円で買う
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=259391
シャワー前の、レモンな君に感じた。僕のリトマスは赤色。
妻が出勤してさびしく聖句を開けばカインとアベルのことが出ていた
聖書の助言に感謝してエホバの愛の証拠と見るようにと
今日一日聖書を読みて過ごそうと心に決める朝のしじまに
思い出の
ベスト盤まで売り払い
家賃に替えて
明日を目指した
ひとつぶずつじぶんとおんなじ空間に砂利をつめたら動くだろうか
もししろい砂利が鍵ならぼくなどは鍵穴だらけのにんげんなのだ
陽が照って砂利のぼくらがわらうとき奥 ....
夜眠ってても、蝉時雨が消えない。七日たてば、おさまるのだろうか。
不思議だね
目を閉じないと
見えぬもの
蛍光灯の
残光と、 あと
何もかも
嫌になったらアクセルを
踏んで崖から
飛べばいいだけ
あの時代わざわざ蝗食べていた食育だったな先生の弁当
駄菓子屋の婆さんの眼光ってた都会の子供田舎の子供
若い叔母横座りした白い脛生脚だなんて後知恵だけど
叔母さんもここを使って ....
日陰から飛び出した、黒い塊、油絵の犬。
(雨に濡れた明朝体のようなてのひらで羽だったあたりをなぜてください)
水のない水底で背びれをあらいあう僕らは人にも魚にもなれずに
「この鱗あなたにあげる。ともしびをわすれた夜のともしびとし ....
真夜中に目覚めて妻も起きだしてどうしたのかと言葉かけくる
昔から所有している聖なる書めくれば心に明かりがともる
起き出せば太陽の光坂本は今日も晴天さあ今朝は
死んで尚
ミイラになれる
墓も無く
ゾンビになって
尚も死ねない
蔦に覆われた家 虹色の蜥蜴がキラリ そしてその残像
空、雲、切り取る銀の窓枠 溶け合う風のように笑って
(不安なの)押し込めるために目を伏せた意味持たぬまま言葉を紡ぐ
一番に伝えたいことはいつだって音にすることすら叶わない
....
実の程を視る手がかりは
出会う人 知ろうとすれば
自ずと判る
はりついている嘘を汗で流す夜 抱き合うまえにシャワーを貸して
恋情の重なりつつも馴染まずに 暑さの為せるわざと知りつつ
かけあしの短い夜を折りたたみ 胸もとにさし日常へでる
....
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=259343
ゆうるりとただゆうるりとそそがれる刃から青とどろく夕べ
五の橋も四の橋もまた傾きぬ異なる生の軋みあう街
壁ひとつ扉のひとつも越えられぬこ ....
脳みそ携帯ともに静寂 言葉も思いつかない真夜中
「忘れたい」君を想っているうちは「夏の読書もままならない」
積まれてく言葉のブロック切り崩す為す術もなく閉じ込められる
....
朝は早く小鳥は鳴き清涼な空気の中に目覚めるとき
昨夜は聖書詩編を読みすすみ心地よく二人眠った
今日は英文を読もう教会の本、文法がさわやかだ
吸血は性交渉の隠喩ですンならナースの採血はB
吸血は性交渉の隠喩です蚊取り線香蚊取り線香
太陽も水も苦手な吸血鬼平均寿命は案外ショボいな
垂直の壁をするする登れても自分の城に ....
忘れては夏の水底のぞきこみまばたく広さまばたく遠さ
無音から無音に至る無音には尽きた灯の色ただ打ち寄せる
激しくも涼しき雨を走り抜け糸ぬぎ捨てる ....
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