黒髪よ ボンドとペンキに漬けられて邪魔になったら切り捨てられる
割れた爪どこに落ちたかその欠片 掃き捨てられる私だったもの
頬を擦る
冷えた舗道で
酔い覚まし
次はカラオケ
....
松江を訪ねて
黒白にくっきり浮かぶ松江城曇り空にはすっくと立てり
訪れしハーンの家に蛙すみ涼しき風が吹きいたりけり
掘割の舟に揺られて風涼し宍道湖よりの水たたう川
掘割の路の ....
目に見えぬ素敵な鳩が飛んできて君のメールを僕に差し出す
生きること会うも別れも死ぬことも別に理由は要らなくない ....
知ることの無力さを知り無味を知り知らぬままいる恐ろしさを知る
上下する正しさのある胸のうちに 隠し持つ劣等の甘く腐れる
寂漠の砂地は濡れずざらざらとながれる雨の無情さ ....
かなしみは波打ち際でさざめいて泣き砂を踏むひとの無力さ
首すじをなぞる舌から抜け出してぬるい空気に隠れたいのに
浮き上がる骨を暗闇越しにみて誘い出てきた夜の虫たち
じんわりと夜に吐きだす真っ白な歪んだ煙とわたしの恋
安らかな旋律へ変わ ....
改札で「じゃあね」の後に一度だけ振り向く君に「惚れてまうやろ」
....
軽快に始まり告げるコルネット 目覚めた朝に心(しん)貫いて
夕霧を纏ってさ迷う森の中 大樹のファゴット 出口はこっちと
廃校に忘れ去られてさめざめと ヴィオラは嘆く 停止した未来に
....
ぐちゃぐちゃにパンツとブラが散らかった部屋のベッドでこんなに1人
オザケンが愛することの寂しさを歌っている。雨はまだやまない。
ざまぁみろ。居留守を使って存在の希薄を気取ったところで無 ....
休憩室向かいに座る妻の髪黒々として目に入りけり
昼過ぎの西武百貨店収入は半分になりつつましき品
週ごとの西武に来たり楽しみて今日の買物済ませり
傷つける方にまわるが楽だとか
実に次元が低いね君はw
....
内臓の
ころがる音に
群がって
肉が み し
み し
ゆがみはじめる
ばかだから
わからない か ら
言って
....
愛こめて その手で締めてわたしごと あなたが死ぬまでわたしは死なない
白濁の キシロカインを飲みこんで 自由な足枷 きみの地下室
流涎をのばして蝶々結びして アトロポスさえ怖じ気づくまで
....
溶けきれぬ不快たゆたう口腔の 言の葉砕く闇のオヴラート
一弦を弾いて吐き出す吐瀉物を掻き集めては咀嚼している
紡いでいる業のかたまり積年のコットンキャンディてらいて七色
空めがけ有刺 ....
深海で夢見て束ねてきらきらと 謡い続ける葦を失くして
轟音の密室トランス河川敷 花火をしようよ溶けて散るまで
透明に掬う足元頼りなく 別離の宴 月夜の階段
絶望に軋む肋骨抱き折れ ....
....
花柄のパンツを履いたあなたなら祈ってくれるような気がして
枕には顔などないということを証明するため眠る民族
クレイジー・ソウルならコーラ割りだよね「ね」って言ってくれるだけ ....
蹴り飛ばした意思の行方は風まかせ本当はずっとこうしたかった
太陽に背く向日葵おまえもか不適合って誰が決めんだ
交差する秘密の哲学と犯行声明ジエチルエーテル夢を見せてよ
説明書 ....
かさかさと
衣擦れの音
速まって
堪え切れずに
死を君にやる
夢をほぼ
諦めて尚
ピアノ線
美しき糸
一条の糸
酒だけが今夜も横に居てく ....
身長が
高いが故に
....
始まりのながしそうめんひとすじの流れを開いた歌を覚えてる
水面へとそして空へと浮かび出たばかりのように濡れた満月
ぽっかりと伐りひらかれた森の中ヤブラン静かに工事を待ってる
なつか ....
手を伸ばす {ルビ片栗粉五〇〇=かたくり五〇〇} 大袋 初の感触 ぐずりもおさまる
{引用=
先日の買い物の帰り道、歩いていた息子がぐずって、立ち止まってしまった。
なにか気を引 ....
死ぬ日には
私信をくれよ
行くからさ
どうせ最期だ
一杯おご ....
ぼくたちは遠くでゆれるタンポポだった 綿毛が吹かれ ぼくらは生まれた
戦争は過去ではなくていまのこと 生まれてから続く 透明な戦争
風はガラス 夕焼けはガラス 街はガラス 心臓なん ....
....
ライターを
カチリカチリとやっていた
駅の端っこ
炎でナンパ
....
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