五七五で開く小指は守れない約束に似て 一字字あまり
七七で括る言葉が見当たらず 無言のままで永久のさよなら
ムカデさん 昨日お部屋に やってきた 箱で掬って 逃がしてやった
ムカデさん 今日もお部屋に やってきた そんなに俺の 部屋が好きかね
ムカデさん 明日は来なくて 良いからね 女房子供を 大事にし ....
しとしとと草木育む今朝の雨土のにおいや薫る緑や
雨粒の一つ一つが命かな青葉繁らす欅に寄りて
鉢植えの撫子が咲く曇り空誰かの思い知るも知らぬも
アメリカが
いちばんキライ
....
恋をして
ハートが燃える
電力を ....
気がつけば 草木も恥らう 子の二つ そろそろ寝ないと あの娘が怒る
....
縦に裂く指のひとつの行方には夕暮れのみの魚よこたわる
一歩めで柱二歩めで廊下燃し三歩で天地の境またぎゆく
「まとも」とは何を指すのかわからずにここまでは ....
セックスは何度やっても飽きないがいつも予想のやや下を行く ....
脳味噌に
プラスマイナス稲妻が
疾る感覚
理科準備室
....
....
くみふせて あせばんだのち からからに かわいたのどに すべる液体
ささくれてささる六畳 古畳 色の移りは 抱き合うかたち
ため息はしめる身体を押し出して 指の先までしずかに浸して
....
根腐れの根だけ残して摘み取られ 花だけを見て「咲く」を愛でられ
....
椅子に在りしょんぼりとしていたのにも知り人慰めふと晴れる
つまかしら椀に入りたる妻飾らともに御膳に上る鯛頭
庭に立ち紫陽花の花に露したり妻まだ起きぬ水無月の朝
透明で桜色した小さな瓶に針をいっぱい詰めて、あげます
小指だけ繋いでいたから小指だけもがれる程度でさよならできた
君に言う言葉を見つけるためだけに笑点メンバー召集しよう
....
....
落ち込んでいる日のことをフルーチェの何味なのかで例えてほしい
活動家未遂の人が集まって世界平和も風任せです
この空はドラえもんでも作れない そんな五月の昼下がりです
リボンから風 ....
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鼻柱
折ったら紐が
解けたぜ
お前のせいだ
お前が結べ
退屈な黄 雨の日水玉 おめかしピンク 乙女心と躍るペディキュア
待ってないって素振りで 待ち合わせまであと5分 桃色チークにときめき重ねて
黒板にこっそり名前を書いてみた 指先震えるチョー ....
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夜を剥くまた夜が出てまた剥いて五十六億七千万剥く
霧を霧煙を煙に打ち付けて鏡に沈む磔刑を見る
青空が堕ちて積もりたる谷間には幼い子らが正座し ....
....
涙なみだ花のつぼみを押し抱きながれるままの失語の春の
ほしいまま虚空をすべる鳥にこそつばさに適う言葉も持たず
指さきを染める苺のいじらしさキスするほどのかわいい夢を
見残 ....
昔から善が嫌いで憎んでた
悪も嫌いで馬鹿を気取った
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タマキンと胡桃はどこか似てるけどタマキンの方がよりタマキン
はみがきの
チューブからから
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