麦わらを被りて座る母の背に今日は夏日であったとおもう。
敗戦と聞き自害した青年の血のなき跡に自転車とめて
よろめいて叫ぶ彼らの声などが含まれたる潮戦後にならず
日本戦没学生の手記など ....
いたんだら
なおせばよいと
よくもまぁ
おしえてくれて
じつにサ ....
き君みを立てるるく首ららられる鴨居には川わをんんん
(世(ゐ)界は下僕と君で閉じて囲る)3.141592...
芍薬を芍る薬のあるものと祟れぬ根のぬ己の身くだ(再)
口縄は口に出すと ....
....
すこしずつ除け者になってゆくab間の距離に追いつけなくて
2009年に停止しましたそこからは私が狂い始めたのですヘッジストーン
囁きに鳥を殺します囁く名札をつけて レジにて
敵は敵静 ....
夏過ぎて
恋に落ち行く
比良の顔
紅葉と共に
散りし恋かも
甲羅を脱げない亀でよい 脱皮の空に泣く蝉よりも
ワンパタンアニメ アンパンマンの歌詞で泣く
「ソーラーで回ってるのよ」 ショーケースのガラスに映るひと
花火、風。立ち尽くす夏 陸橋で麦わら帽子は抑えずにいた
日に焼けた腕に食い込む荷の持ち手 両てのひらで生かした金魚
向日葵が燃えない程度に咲いていて息継ぎの度ちらり ....
中三の冬に耳朶刺し安全ピン漿液{ルビ瘡=かさ}がパンクを塞ぐ
高一で曲がりいし次女称号が遅刻の女王その親教諭
筆跡を真似て風邪引き飛び歩く我ゆえ母の土曜午後飛ぶ
ひねくれたひよこが騒 ....
....
ネックレスをつけるひとの息遣い
「海は嫌い、夏も嫌いだし、晴れも嫌い」 僕が何よりすきだった君
わがままな人ほど白が似合うのだと知った 季節が変わる音がきこえた
そのかわり僕のなまえを覚えてて 僕がきみを忘れるかわりに
動物の
....
太陽直下屋上の熱風 吹き返せ吹き上げろ 空調屋外機の孤独
残されたものは何時だって 地を這う 雑草の草いきれ
古本「遠き落日」 まんが喫茶にて読む 一生の歯車の中
捨てられた ゴミ袋 ....
あなたを信ずることができなくなつた余りに地の呻きが大き過ぎるので
主は試みに苦しみを与へられる動物を弄ぶわれらは主なのか
君を口汚く罵る主よわれらに知恵の実を教えたのは何故
彼らの 忘れられぬ記憶と 祈る思いを ずっと語り繋いで
静けさの中 目を瞑る人達の 願いは届く そう信じて
一筋の 煙が空に 消えたとき 静寂包む 蜃気楼の影
罰は何生かさるる侭老齢に後悔ああわたくしは朽ち行く
死を怖れ幾度眼を覆ふ手をはらひのけたか醜き花を
老齢が糸を張り争がたがいに牙を向けるよう仕向けあったのです
無防備に黒髪絡める薬指 乳白色と桜色の爪
くちなしの綻びのない芳香に閉じ込められし柔らかな肌
女子寮の森の香、靴を置く落ち葉 紅茶の茶葉に面影を見る
舌触り この雨の日の洋梨の瑞々し ....
わたくしの人生返せわたくしの仮面薔薇色乳色血色
千人のわたくし造化道化わたくし
喉まで血に浸かり終末を歩む人々踏み拉かれた葡萄の様に
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うんと薄くつくったカルピスは母のワンピースに似て少しかなしい
湖の花火
湖のもに光り漂い夕暮の花火大会家族ととも
夕焼けの鮮やかに映え今宵楽し風の吹きいる湖畔に坐して
街の灯がくっきりとしてあと数分打ち上げ花火の始まるを待つ
子の夢と親の ....
原爆が落とされた日は遠くても被爆者にとっては近過ぎる事実
今もまだ震災の傷癒えなくてひときわ光る復興への愛
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簡単な物語でしょういっせいに鳥が飛び立つ時の木星は
異星間移民が未来起こること月には緑があったことなど
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