青白い少女の額に広がった砂漠を進む柔らかな月

青白い夜を踏みわけいつからか銀の鱗でエラ呼吸して

どぶ川の面(おもて)を撫でる聖母の手 草枕する我に眠りを

一人分の影は夜気に溶 ....
また定期失くしてしまひドヤされる月光の下ウィスキー苦し 梨売りの声聞き取れず問ひかける「これは二十世紀ですか?」「ここは二十一世紀です」 このまちのアンテナどもはみな同じ方向向いて笑つてゐるよ ティールーム 星をひとさじ入れ混ぜて ひとくち 甘い、苦い、甘い


切り口から こぼれ落ちるのはビーズです ぽろぽろころころ 赤赤赤赤


夏が来る 迫る暑さと怖い日々 日に照らして ....
青き星 スペースデブリ 撒き散らし
ついに人類 体内回帰

スクラップ 忘れ去られた テレビたち
電波を飛ばし 一斉蜂起

今はもう 放棄されてる 地下街に
りんりんとなる 公衆電話
 ....
普通の女の子の日常を見て 熱いお茶を飲んだ 優しい気持ちになれる。 動物の言葉を理解できている対岸にある原発施設

飼い猫の名を何回も呼んでいる好きなエンゼルパイを食べ合う

爽やかに草花揺らす風が吹く夏の記憶はいつも快晴

真っ青になりたい空が泣い ....
足などというものなどは蹴るために素足あたためラブホテル出る

生ぬるき水道水を飲むグラスただの水とは思わずに飲む

ボトルの形が変わったお茶などのペットボトルに年月あるか

防水のプラスチ ....
陰口なら知らずに生きる。私は正直者として生きたいのだ。

涙は悲しみを反芻させる。やめよう、愛するものの死では無いから。
もういない
時間とともに思い知る
致死量飲みたい日にち薬



君が買い飲み残してるアブサンを
飲みきることのできない未練



暗闇に瞳を凝らせば柔らかな
視線がなぞる日常の ....
君がいた
最後のときを思いやる
牛乳瓶に水仙二輪


シドヴィシャス
君と同じ二十一
水仙の花言葉エゴイズム
廃屋の畳の裏でにぎやかに繁栄していく福祉国家

豆球に妖精一匹閉じこめて九蓮宝燈夜は更けゆく

虫けらになりたい虫になれなければ活版刷りの旧字でもいい

子供らはぱ・い・な・つ・ぷ・ると唱 ....
淡雪の止みたるのちに会えたことなんども傘を振ってよろこぶ

漆黒の庭にさらさらとき充ちて空の底よりこぼれる花弁

ざわざわと嵐のなかの花となり座りこんでは夕景を観る


山萌えて取り残さ ....
裏道を辿ればそこは秘密基地光回線まだない時代

雪が降る今日も明日も明後日も戻ってこない僕の日溜まり

僕の明日透けて見えない部屋の中嫌な記憶に西日が当たる

電柱にぶつかる夢で目が覚め ....
『曲者!』と 座敷わらしを槍で刺し あれから彼女 音信不通

マンションの隣の部屋は家賃安 やたらめったら自殺ある部屋

驚いてもらえぬ私 幽霊をはじめて5年 まだ未熟者

気がつくと起き ....
けものみちちよつとけものになりたくて通ひ詰めたら娘ができた 通販で 可愛い男子 買おうかな ランチタイムに 妄想添えて かたまったぼくのたかまりたかまったきみのからまり夜のまにまに さんかくにだまって座っているそこの不安ちゃんたちこっちおいでよ

どれぐらいさみしかったら死ぬかなと観察しているなかなか死なない

諦念はナプキンにくるみデパートの女子トイレへと捨ててきま ....
ざわざわと息を噛むたび洞は鳴り洞のむこうの洞はこび来る



けだものをけだものと呼ぶ誕生日ただ生まれゆくただ落ちてゆく



ささやきが積もることなく降りつづくわ ....
あなたとの 糸繋ごうと
ついた嘘
重ねて濡れる 唇の艶 
溢れ出す涙と鼻水を拭えばいい 誰も自分の足にはならない だからそこから足跡刻む する事もなくて真夜中ぼんやりとモノクロ孔雀を鮮やかに塗る


あの頃は確かに僕ら透明度高くて空も嫉妬していた


閉じ込められていない 朝食は海 ここから遠い僕のはじまり

 ....
房総の
浜辺で信じた
存在の
あなた 今頃
どこの海にて




遠い目で
何千万の うねる波
眺める{ルビ表情=かお}が
どこか似ていて





この{ ....
わたくしの存在価値はなんだらう取れた銀歯に問ひかけてみる 顔文字と にらめっこする 昼下がり
思わぬメール ほくそ笑む我
カンパリの赤は太陽の色素だよと云ひし友はカンパリ嫌ひ 秋最中産湯の部屋に坐しており産湯つかいしわが子思ほゆ

初恋の妻とちぎりし路地の家今は荒れ果て人も住まざり

卜伝の人生短し剣をとりあゆみし道のけわしかりけり
薄暗き実験室の窓枠にシンボルひとつ干されていたり



短歌について
http://miya-miya.at.webry.info/201109/article_9.html
短歌
タイトル 投稿者 Point 日付
夜と妄想ゆべし2*11/10/12 15:46
失くしもの冬野 凪1*11/10/10 0:50
二十世紀4*11/10/9 23:56
アンテナ1*11/10/9 23:53
ビーズやや2*11/10/9 0:11
短歌的SF譚あやとり3*11/10/7 20:00
短歌山岸美香211/10/6 18:39
原発施設夏川ゆう111/10/6 18:33
ヌード撮影 2011.9.9榊 慧6*11/10/6 13:10
日常短歌山岸美香111/10/5 19:16
君にシャドウ ウ...211/10/2 14:22
踊場にて211/10/2 0:06
人間もどき春日線香011/10/1 22:39
四季かぐら6*11/10/1 21:35
秘密基地夏川ゆう111/10/1 17:33
おかると北大路京介27*11/9/30 18:02
けものみち冬野 凪1*11/9/30 14:52
通販生活あやとり3*11/9/30 7:43
たかまり[group]はるな111/9/29 18:10
不安ちゃん[group]211/9/29 18:03
うつろ はばたき木立 悟311/9/28 22:53
あやとり111/9/28 22:11
息ができるなら山岸美香111/9/28 20:32
沸く本木はじめ211/9/28 3:51
春海佐和511/9/27 22:35
わたくしといふ存在冬野 凪2*11/9/27 15:41
顔文字あやとり511/9/26 8:58
カンパリ冬野 凪0*11/9/25 21:07
妻の家生田 稔311/9/25 19:39
うたう☆クラブ10月号掲載宮岡絵美111/9/25 11:59

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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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