中央分離帯
空缶の果実畑で
産卵する番いの蝶
シャカシャカと
土かぶせたい一心に
アスファルト掻く犬の後足
超高層インテリジェントビル
スーツ姿行き交うフ ....
感傷を鼻で笑って
逝った君
こんな歌詠む
親父をわらえ
人生をなめてる親父
思い知れ
ざらり血の味
これが現実
緑色多いパステルアートには黄昏時の光が刺さる
平凡な時間はただの飾り物溶けて無くなる夢は哀しい
物事を風に例えて遊びたいオリジナリティ追求したい
飛び跳ねて喜ぶ僕はまだ子供好きな ....
争って潜り込もうとしたものか
互いに庇いあった末にか
何気なく陽向に出した水槽に
重なって死ぬ鈴虫の山
選ばれる そんな夢想にとり憑かれ
髪も梳かずに誰そ彼を行く
実態のない言葉はトート,御者もなく転げる言葉はトート
チカチカ光る三色でリード,とりあえず楽な方へ巻かれてリード
首に縄でも眼前にシェード,芋づるでも無差別でも視界シェード
無 ....
チクタクと
正確に刻む
カウントダウン
何に向かってるか
ずっと知らない
【初】
初めては好きな人とがイイんだよ 後に改ざん自分の記憶
【幸】
幸福を感じてたのはいつの日か思い出せない もう何年も
【細】
「細くなれ 細くなれよ」と念じれば痩せていくよ ....
奥琵琶湖周遊ドライブ
若き日々たちまちに過ぎ妻ととも湖畔を走る老年の日々
薄き陽の雲広ごりて平年の23℃の秋のドライブ
稲はみな刈入れは済み黄葉となり一年過ぎてまた歌を詠みいる
....
ひとりより ふたりのあさが あったのに ふたりのほうが こどくだなんて
秋晴れが 心の隅まで 照らし出す なにもない部屋 太陽のにおい
降り止まぬ 秋の長雨 涙との 果てないときは いつ尽 ....
生ハムのあぶらのようにこびりつく濁る合図とするどい刃物
明日にはしなびる青の予感抱き ちんげんさいとふたりでキッチン
気が付けばまたルーターの点滅を凝視している
人の意見を覆す度量がないばかりに口癖が「確かに」
言うほど気にしてないことを人に言われてがっつり凹む
どうしても言いたいほどの ....
百万の蛙と同じ数だけの忍者がいると思えば楽しい
この夜の全ての書肆の灯りをも狂って吹き消す風のいじわる
大輪のひまわり折れているばかりこの世の息をあの世でも吸え
舞殿で無心におどる鬼 ....
黒髪の細さで結ぶ約束を、交わした朝はいっそう綺麗
秋の背にさしのべられた手のひらの、影のあやとり、きみの遠さよ
三角の星座みたいに膝をおる、夜に流れた祈りのほうへ
八時九時十時になつても帰らない我が家の猫は時計を持たぬ
壊されたサドルに跨り坂下る秋晴れの下死相が出てゐる
君が逝き
残されて在る
確かさは
もう幸せになど
なることのなさ
カーテンの陰に隠れたゴブリンを一度見たと云ふのんきな妹
口の中飴転がしては運命の出会ひを望むチェルシーの男
清涼なりし秋の太陽平らかに川の流れは澄み増して
水の晶(あきら)のただ中に 木の葉涛々(とうとう) 川流れ 枯れ野枯れ野へ
秋の木立の穏やかに辺り渡りし 風姿(かざすがた ....
あへあへとあへ声あげてアレを出しアレもう終わりあれれあへなし
ふつつかに二日続けて二日酔ひふらつき歩き普通でない日
アリンコがアリガトウなる挨拶しオレはアリかと在りし日思ひ
寝たけれ ....
出鱈目で意味も不明でハイファイさ
夢でキスして蹴飛ばすラジオ
意地悪な従姉がくるよ日曜日
すぐに逃げたい宇宙旅行へ
淋しげなコラージュセンス武器にして
カウボーイたち家を出るのさ
....
汗かいてタオルで拭う夏の午後冷たい雨は三日後に降る
何回も溶けあうように抱き合って生まれる前の情報覗く
潮風と季節風との戦いは白黒つかず無色透明
雑草は自由気ままに背を伸ばす知 ....
青白い少女の額に広がった砂漠を進む柔らかな月
青白い夜を踏みわけいつからか銀の鱗でエラ呼吸して
どぶ川の面(おもて)を撫でる聖母の手 草枕する我に眠りを
一人分の影は夜気に溶 ....
また定期失くしてしまひドヤされる月光の下ウィスキー苦し
梨売りの声聞き取れず問ひかける「これは二十世紀ですか?」「ここは二十一世紀です」
このまちのアンテナどもはみな同じ方向向いて笑つてゐるよ
ティールーム 星をひとさじ入れ混ぜて ひとくち 甘い、苦い、甘い
切り口から こぼれ落ちるのはビーズです ぽろぽろころころ 赤赤赤赤
夏が来る 迫る暑さと怖い日々 日に照らして ....
青き星 スペースデブリ 撒き散らし
ついに人類 体内回帰
スクラップ 忘れ去られた テレビたち
電波を飛ばし 一斉蜂起
今はもう 放棄されてる 地下街に
りんりんとなる 公衆電話
....
普通の女の子の日常を見て 熱いお茶を飲んだ 優しい気持ちになれる。
動物の言葉を理解できている対岸にある原発施設
飼い猫の名を何回も呼んでいる好きなエンゼルパイを食べ合う
爽やかに草花揺らす風が吹く夏の記憶はいつも快晴
真っ青になりたい空が泣い ....
足などというものなどは蹴るために素足あたためラブホテル出る
生ぬるき水道水を飲むグラスただの水とは思わずに飲む
ボトルの形が変わったお茶などのペットボトルに年月あるか
防水のプラスチ ....
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