【電気:魚屋スイソ氏】
心臓がケイレンしたので気持ちだけ電気で飛びますきみの街まで
【白線:る氏】
白線をひたすら朱く塗ってゆくそんなバイトを探しています
【信号:鈴木みか氏】
ほっ ....
山道を行く
水流れ青き木立の杉林曇り空には静けさがある
オレンジの紅葉咲きけり西教寺気恥ずかしげに四人で歩む
敷物を広げて座り妻語るハンミョウという道しるべ虫
山道はなだらか ....
頬濡らす涙が新たな自分生むアクアリウムに浮かべた憂鬱
ピアノには人の想いが乗りやすい朝の匂いがする恋をした
田舎者右も左もわからない都会の色は迷路そのもの
光るもの探して歩く癖が ....
つめたさは皮膚よりさきに目からくる すばやく、ゆっくり、的確に
金なんか
あればあるだけ
....
ほっぺたの大きなニキビ{ルビ理由=わけ}にして恋することから逃げ続けてた
少しずつ爪の先から侵されてその他大勢になってく私
お互いがお互いの為生きているコールタールに花の咲く時
潰さ ....
たりらりら…
....
その昔
....
久々に家に帰れば模様替え季節変わりはいつも駆け足
想い出に虫食い穴は開いてないiPod miniへ閉じ込めた歌
砂浜に残る足跡道になり懐かしくなる「白いマイラブ」
命あるもの元気よ ....
もさもさのイチョウを見ると思い出すビッグバードよ君は元気か
ぼくはもうはちねんまえにしにましてそのままずっとしんだままです
さらさらの砂を瞳にかけられたように溢れる星満ちる夜
....
つやつやの爪いっぽんに一つずつそれを当然とおもうかなしさ
クッキーの箱に描かれたちょうちょたちくらいの不自由さなら欲しい
甦り
黄泉返り
....
伏せた睫毛に馳せる嘘私の恋は気丈の空論喩えあんたの舌が二枚でも
右手で繋いだハイネケン喉仏が上下するさま唇に出来た白い髭噛む
指先が確かめるように這う輪郭取り繕うことなく柔い表面
シ ....
美し ....
【漕】
自転車のペダル漕ぐ足弱ってる 若いころならすぐ着けたのに
【芯】
よく飛んだ 真芯で打ったホームラン 子供相手にフルスイングし
【なう】
「恋なう」と君がつぶやく毎日を ....
鍋囲みワンランク上の肉使う味の余韻が微笑みを生む
夕闇に隠した恋は色褪せる一番星に発見される
セピア色した街並みが走り出す古き良き日は幻になる
艶のあるもぎたてトマトにかぶりつ ....
代わりなどなりえない者のことばしか震動させないわたしの空気
残像を遠ざけるように海をみているうつくしい海をみている
右下の頁の数がにじんでく、数えられないあなたが増える、
....
みんなしてみんなして朝いらないと言ってくれたら消えるのかなあ
また夜だいらないんだよ夜とか、また燃やすのを忘れたじゃないか
泣き喚くキシリトールのガムを噛む何の足しにもならなかったね
....
ゴミ箱に
手を突っ込んだ事も無い
エデン育ちにゃ
負けない訳よ
....
ワカリタイ
ナニカ ガ チガウ
なんかちがう
雲 掴むよう
雨 願うよう
そうじゃない
ちがうんだよな
違います
....
その花の名前を僕は知らないが既に時間の問題なのだ
気がふれているのか問われ後ろから追いかけてくる影だと言った
無限とも思える選択肢のどれを選べど逢えるひとこそ運命
....
自転車の
免許を取ったあの日から
いつもシン ....
閉められたドアノブ少し回しては開かないことに安堵している
「心まで閉じないように」ドクターは笑って出てゆく閉鎖病棟
消灯と同時に鍵がかけられる冷蔵庫には凍った心
見回りのフラッシュラ ....
あの人は食物連鎖を説いている私は夜明けの海辺を想う
ドップラー効果のように両耳に足跡残して去ってゆく人
もう二度と悲しまないという事はもう二度と誰も愛さない事
まぶたまでお湯につかっ ....
手のひらで星を掴む奇跡とはあなたの中の優しさにある
宇宙とは実は安易なものだとかすれ違いざま妊婦が笑う
真昼間の星を見たんだ宇宙とは君の子宮の中の出来事
火星から便りが来 ....
無造作に投げ捨てられたポケモンと携帯電話とコカコーラ
約束が月に照らされ輝いた一筆書きの「未来」が揺れる
映画より羽ばたく日々を好む君大きな幹に凭れて過ごす
一人から二人になった私たち自宅の電話番号同じ
午後四時に狙ったように雨が ....
【さっぱり】
さっぱりとした後味のタイカレー そんな男になりたい私
【至】
舌肥えた彼女の心掴むため腕によりかけ至高のメニュー
【寿】
寿の文字が遠くへ消えていく おひとりさまに慣れ ....
北新地
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クリスマス
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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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