少しずつ
季節が忘れてゆく花の
わたしを知って欲しかったんだ
きみの手を
ひいて歩いた十二月
他人同士であって それでも
雨の日に笑っていても
晴れの日に眠っていても
....
ベランダに並んだ鉢植 ベッドにはただしく冷えた子どもがふたり
....
とどくきみ電話の声にねころんで
正しく蒔いたわたしの母音
はじまりの予感にまみれ匂い立つ
いとおしい小さな過ちよ
今日もやっぱり晴れたよねわたしたち
多摩一番の ....
....
裏側に隠れた事実探すのか母子を繋ぐ韓流ドラマ
目覚めれば外は大雪銀世界子供心は今も生きている
透明な孫の心に救われる年寄りだけど派手な服着る
木材で作られている電柱が鄙びた町の ....
....
豆乳に三色団子買い求めベンチに座り食べにけるかも
仕舞屋に吾ら三人今日もまた神の御顔を拝み見る日々
もし真理朝に尋ねて夕となり知りえるとせば死するとも良し
からからにかわいた猫とはす向かいぬるくて不味いビールを開ける
背伸びして届かない空、 十二月、とり残された犬はびしょびしょ
傷つけて
踏んで組み伏せ
物にしろ
逆もオーライ
....
湖のほとり
水面に揺らぐ波間に鴨泳ぎ神おわします琵琶の湖かも
山かすむ対岸の雲眺めつつ今日も二人でささやかな席
テーブルにコーヒー二つ今日もまた喫茶に興ず夫婦のきずな
青草が緑 ....
薄暮してコーヒー・カップに話し合うそばかす増ゆ妻冬支度
ぬばたまのくろかみのつま伝道で陽に照らされて雀斑のふゆ
午後5時の自動車屋の店先で待つ間の妻のドフトエフスキー
算数が数学になり頭痛いインドの子供数字に強い
日常に愛が加わり加速する一呼吸して囁く言葉
黒髪が自然な魅力引き出した着物着こなす和風の美人
雨の日に聴きたい歌があるという心に星 ....
こころさえ、雲を光を追い越してひるがえる風みずいろをよぶ
雨はやく言葉を奪い流れゆくたどる指先このうすみどり
風だけがよんでいる道二人ぼっち朽葉いろした秘密かぞえる
頬杖 ....
あほくさい
ハンドルネーム
ぶら下げて
今日も ....
厨房で話す下世話なエロ話カップヌードにお〜いローション
セブンティーン高くて買えない十七歳そんなおまえも嫌いじゃないぜ
冷徹に
いける
いけない
値踏みする
....
現実に背中押されてハッとする目覚まし時計電池切れかな
点と点繋ぎ一つになれるはず家族団欒鍋を囲んだ
駅前の再開発が突き進む流れる川をお手本にして
世界地図机に広げ指を指す二つ並ん ....
....
たよりない軸をつかんでわらってた 人工衛星みたいに遠くで
罵倒してもよかったんだよ ボディソープの淡い匂いのぬけがらを抱く
かみさまの代わりにネオンの消えた街へ ....
アラバマに行きたいななんて歌いつつどんな国かと人に尋ねる
愛よりも恋より金より仕事より雨と布団が愛おしい
昼過ぎになったらお店に出かけようポテトチップス頬張りながら
....
鏡には包み隠さず映り込む過去も未来も一つになって
木登りを教える君は子供の目入道雲に触る夢見た
穴を掘る道具は錆びて脆くなる愛がなければ心は脆い
君を待つただ待つだけは辛い夜星 ....
持ち前の笑顔とやらの裏にある疑心のやり場がまだ見当たらず
舞い込んだ平穏にさえ整合性 求めてしまうみだりなユーウツ
孤独だと自惚れるより幸福を受け入れるほうがよっぽど難儀
....
生きてれば
いいことあるさと
笑ってる
....
宇宙国銀河太陽三丁目地球日本師走なう。
癒されて励まされてるひだまりのような笑顔にそっとありがとう
太陽をたっぷり吸った綿布団幸せもっと増やす気がして
冬の朝鍋の湯気にて温まり「 ....
....
二千十一年十一月
四日金曜日
おやすみを 君に言うのは 寂しくて いついつまでも 話していたい
毎晩も 君の声だけ 聴きたくて 電話しようと 思うがやめる
何故君が 俺を愛すか ....
今日の議題は今日の空! 昨日でもなく明日でもなく
誰にでも優しい男がいたけれどこの空みたいと思えばよかった
命って一人がひとつ持ってます持ってる間は生きています
病室の四角い窓が今朝 ....
猿だって
....
164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204
【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
0.5sec.