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「思い出」
幼い日シロツメクサを胸元で揺らした君は永遠でした
枕木が苔むしていて少年は永遠などはないことを知る
誰でもが大人 ....
駅で待つ携帯電話ない時代僕は北口君は南口
綾取りをした想い出が恋になる半世紀前の恋文探す
自転車を思い切り漕ぎ風になる春一番になろうと決める
縁結び見えない糸で結ばれる心に浮か ....
思い出は数限りなくありありて涙なり又涙なり
絆なり今年の文字を選びしは真にも吾に相応し
結婚の絆は固し乙女らよ夫を愛し子を育てられ
....
へこへこと
頭を下げて働くか
....
一年に
たった一度の
正月に
現フォを開く
お前は馬鹿か
....
【配】
遊園地デート中でもうわの空 別れた人の心配ばかり
【万】
5万円貸した相手が雲隠れ捜索費用5万を越えた
【溝】
どうやって埋まらない溝埋めようか試行錯誤で終わる人生
【 ....
往来で拾い集めたこころねじコタツであたため疲れて眠る
枕辺で季節はずれの夏祭り足並み揃う下駄とサンダル
サクサクと雪を軋ませ盆踊り寝巻きのぼくは係り合わない
金魚すくい救われたのは外 ....
五七五
七七で舞え
死地に舞え
命を賭けた
歌しか要らぬ
「ダリの絵も悪くないね」と狂気ある
君の笑顔も ぐにゃり歪みて
Sadeを聴きながら灰汁すくい取り日曜の午後ゆるりたゆたう
うつされた微熱で溶けるキャ ....
【日を追って身を縮めたる朝顔に百年生きたような蔓有り】
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※オーシャンブルーという名前の朝顔だと思いますが、
とに ....
妻と共ベートーベン悲槍を最終楽章心に高く
この頃のワルトシュタイン心にしむ27頃初めて聴けり
ベートーベンも人にしてお金をば儲けに書きたと近頃聞けり
ハロー!!って
せっかく出逢ったんならば
せめてバイバイ
....
負荷こそがいつかこのバネ弾かせる強くなりたい強くありたい
ピカピカがゴワゴワになりクタクタに心地いいんだ君はデ・ニ・ム
人妻というだけでなぜか色っぽい ただの妻にはトキメカナイよね
....
なにがしの謂れあるやもしれぬかも妻は赤き実しきり摘みおり
咳出でて老いしわぶきとは思えども今日は頻りに歌を読みおり
赤き実をほかの木の葉など取り合わせ妻は生け花一つを盛れり
浮き雲の色んな形面白い百姓日記に書くエピソード
子守歌断片的に思い出す両親が好きな旅行に誘う
街路樹の葉っぱ千切って遊ぶ子等千切った葉っぱ風が持ち去る
良いことがない現実はセピ ....
ひと巻きをよけいに編みしマフラーの愛はちょっぴり重いのがいい
いいこともわるいことも君がそばにいてくれるのなら全部いいこと
来た道をまた帰るだけ簡単なことができない恋は球体
{ ....
【謡】
組長が泣き出す孫を胸に抱き子分とともに唄う童謡
【汚】
汚ねえよ オトナはみんな汚ねえよ 怒る我が父 還暦過ぎの
【自然】
自然死に見せかけるよう旦那刺し保険金得る主婦の空想 ....
赤色を重ねて空し十二月 噛み砕かれた夜を吐き出す
潔く
聖夜迎える
スーパーの
チキン半額
雪
峠道
口笛の素朴な響き過去になる少女の頃に習った「冬景色」
遊び癖抜けず授業で怒られる窓に映った悪戯な雲
引っ越しの名残が今も部屋の隅夫婦茶碗はまだ箱の中
「さんづけで呼ぶのはよそう ....
アイキャンゲンノウノウのところでタイムカードがガシャピーと鳴く
昼休みひとに会わない公園で齧るおにぎり冷えてカチカチ
小便のあとで鏡に中指立てて廊下で上司にお疲れさまです
....
力石の
アッパーカット
....
指先をしんじる夜に降ってくるアルファベットの雪はすぐ溶け
藍染の布をわたしは首に巻き 宇宙にかえる準備を終える
キッチンで味噌を溶きだす母がいてしんだばかりの父がわらって
街角でうま ....
糸電話上手く会話が続かない遊び心が足りない大人
朝早く列車に乗って旅に出る故郷の歌都会にはない
二人して庭に命を吹き込んだ雨上がりには虹を育てた
晴れる日を待つ植物の声がする雨 ....
Lay Down Sallyがかかる
ハッとする
(゜ロ゜)
仕事の合間
有線の歌
....
師走に
外に出でてはたらきた妻椅子により居眠る姿たくましきかな
晶子女のうた口ずさむおみなごのこいの数々わきいずるかも
冬の日の師走は暮れし今日の日を詩と歌を朗ずる聞きて閉ず
なんもかも
いやんなったら
獅子吼して
投げ出せば良い
....
起き抜けになぐるや蹴るじゃ足りなくてメシこしらえて待とうとしてる
サメの歯の隙間ばっかし見てたからそういうこともわからないのよ
手のひらを押しつけ冬の窓ガラス私やっぱり便利じゃなくて
【有無】
恋人の有無気にしないお年頃 好きだから好き 好きだけど好き
【墓】
墓穴を自分のぶんも掘っておく いつでも誰か呪えるように
【丈】
身の丈に合わないギャグをしたために オレ ....
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