ひとごろしと
....
今しがた風呂吹き大根炊く母がとろとろ火かけ黒き碑
点滴の音やかましき隣には空いた花瓶を洗う細君
気散じに蘇州夜曲を口遊む火吹き男の碧き虹彩
無花果のひとつ転がり胞衣壷に翅を揃えて番う ....
信仰を保ち続けなさい
三月十一日
「こうして,わたしの愛する兄弟たち,あなた方の労苦が
主にあって無駄でないことを知っているのですから,堅く
立って,動かされることなく,主の業においてなすべ ....
ヒーリング痛みを愛に変えていく時間を超えて辿り着く愛
沈黙の後に流れる戸惑いは短い恋が見せる幻想
何もかもセピア色した過去の街嘘がつけない君思い出す
上手くいく上手くいかないそ ....
ジユラルミン・ケエス
の
中に閉じ込めた
のは
何だつたのでございませう
行動から
幾つもの衝動が抜け落ちて
恋人にも会えない。
一所遍在
隻手になり武蔵に負けし吉岡の諸行無常のみちは尊うとし
戯れに一所遍在という文句作りてみれど見当たらずなりき
あたらしいかたちに明けた一日を 一日かけて同色に塗る
移り気な西日が照らす部屋の隅折れた線香ぼうと立ってる
とりあえずキリトリセンを入れてみる
別れ話のリハーサルとして
雨が降る 地中に埋まるすべてもの
かばね弔う雨が降る
帰り道忘れず戻ってくれば ....
打ち上げた花火は意思を持っている八月の果ての悪足掻きかな
公園のベンチに忘れ物がある濃くなる影と六時のチャイム
棘のない言葉はいつも温かいホットミルクと同じ優しさ
窓ガラス川面 ....
過ぎ去りし日々
過ぎ去りし日々のそのなんと不思議なるか何時何故この書き込み
過ぎ去りし日々に読みし数々の書物くりひろげ見て懐旧のおもい
過ぎ去りし日々は帰りこず不可逆なるその価値を ....
魔法瓶たたき壊して魔法解くランプの魔人出てこないのか
三月八日日々の聖句(23)あらゆる人のための福音
「また,悪魔は彼をとりわけ高い山に連れて行き,世のすべ
ての王国とその栄光とを見せた。」―マタイによる書四章八節―
高い地位莫大な富これらみ ....
●都会にて。
星の少なさを嘆くほど私は詩人じゃないですし
●お手軽な「会いたい」理由。
さびしい と いう言葉の贅沢さ 応えてもらえぬ私は浅はか
●マグネシウムの不 ....
旋律を
集めて敵に
....
日々の聖句(22)悪い人にも愛を与えなさい
三月五日日
「9 しかし[イエス]は,自分は義にかなっているのだと
自負し,ほかの人たちを取るに足りない者と考え
るある人々にも次の例えを話された。 ....
二十二時三十秒に待ち合わせ
一秒だけ重なる世界
きみのいない世界に行きたい
秒針と秒針
どんな五十九秒も
最後の一秒で入れ替わる
きみのいる世界に行きたい
移りたい
二 ....
絶対に敵わないと思ったら
そこに誰かを置きなさい
戻ってきても
逃げなさい
孤独から抜け出た証手に入れた君の眼差し僕を見透かす
検索し光と闇が入り交じる情報という一つの図書館
四文字がすぐに言えない照れ臭い君の優しさ近くて遠い
曇り空嵐の予感付きまとう ....
日々の聖句(21)人の思い超えて報いてくださる神
三月二日
「「あなた方の考えはわたしの考えではなく,わたしの道
はあなた方の道ではないからである」と,エホバはお告げ
になる。」 ―イザヤ ....
月二十八日キリストによって神に近づく
「しかし,あなた方に次のことを知って欲しい
と思います。すべての男の頭はキリストであ
り,女の頭は男であり,キリストの頭は神です」
―コリント第一 ....
タツマキその年輪 我が家 葉っぱが少しずつ千切れるよパパ
長老に相談すれば滴の落ちるの止まる 通訳 日本時代は
はい、表紙はなくなってしまいます、これは私の感想です
濃淡を、くりかえしながら先割れのスプーンに近づいている朝
演じるということ、やさしさということ、おろし金から飽和する雪
質量をもってしまった画家はもう手のひらを返すようにかなしい
....
小さくて
狭くったって
いいじゃない
カッコ悪くて
何が悪いの?
はまぐりの
砂抜き済みを買ってきて
....
肋骨のついた肉片食べる街あいさつないけど生きてる四肢。
死にたい生きていたくない言うなれば「おまえに説明してなんになる」
熱が出た横隔膜をつきさして引きぬいたら混ざってしまった
痙攣を ....
永遠に貴女愛すと嘯いて空に航跡描く夢見る
僕達がつけた足跡眺めたい過去は知らないこれからのこと
秘密裏に吹き抜ける風あるという推理小説読み耽る夜
くちづけて舌絡ませて遊びたい恋に関する解答欄埋める
最近の話題に疎い同級 ....
日々の聖句(19)決して祈りを忘れてはなりません
二月二十五日
「したがって,わたしの愛する者たちよ,あなた方は
常に従ってきましたが,つまり,わたしのいる時だ
けでなく,わたしのいない今いよ ....
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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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