白帯で柔の神に昇りつめ引退したら国会議員
僕は見た巨大な影がこの町を海の深くへ沈めているのを
海外に移住するより日本がいい生まれ育ったこの地で生きる
島と島結ぶ架け橋夜光る人の心も結んでいる
引っ越した友達の顔忘れない今現在は海外にいる
美しい心は花のようなもの七つの色が虹を ....
終点を持たない電車が君を連れ去ってしまった夏の陽炎
洋菓子が際限無しに湧いてくる祖母の漆器はいわくある品
人ひとり縊られるほどの激情を秘めて佇む小春六歳
「砂粒もあまさず愛せ」と説い ....
親友の浮気調査を引き受けてまさか撃たれることになるとは
出て行く様な時の長さからの多くの学び
明日からかのごとくの学び屋での告白
時からの学び屋での出来事からの身のごとく今日という日の長さからの日の多さ
太陽の日を浴びる日の短さなのかのご ....
明日死ぬかもしれぬのにダイエット 黄金バット七転八倒
俺じゃない 桃泥棒は他にいる 俺はそもそも桃アレルギー
美術館幾つもあって個性的それぞれの色惜しみなく出す
スーパーが次々出来る古い町値下げ合戦いつまで続く
介護する介護士の人微笑んだ老人たちのアイドルになった
落ち葉見てこれから何処へ進 ....
あの人が舐めるナイフの冷たさを頬で感じた(栗山千明)
実感がないというより年末の実感自体実在すんの?
泣き止めば殺さずにすむ恋心みどりの魚も赤く熟した
たましいになってしまえばたまし ....
ときどき思うんだ当たりかはずれか
そしたら考えるんだ、自分の力で、頭で
ときどき思うんだYesかNoか
そしたら思うんだ、他人が誰かを気にしているかを
自分であやつっているんじゃないかを
....
朝が来た起こそうとする君の手が震える今日も僕は死んでる
大量の雨脚が降る足音が強くなったり踊り出したり
ぼんやりとした水色の空の壁まん中にいつも僕がいること
リンリンと胸が高鳴るクリ ....
最近流行りの小説を 独りで朗読すれば リア充ごっこ
こどもたちのおままごとがリビングで勤労感謝という勤労
ブランコで一回りしてさかさまの上弦の月のぼり続ける
まだだよが ....
忘られぬ窓辺できみは啜り泣く ポインセチアは赤よりも赤
粉雪が遠くの街の灯を消して夜はゆっくり来る二十二時
「踊ろう」と処女雪踏めば燃える足/素敵なものは踏みにじるのだ
真夜中に音も ....
・まだなにも知らなかつた頃 まどかの笑顔まぶしき
・インキュベーター その澄んだ瞳になぜに邪(じゃ)はみあたらぬのか
・マミられし者よ 後につづく者たちの戦いが始まる
・音ゲ ....
すべての言葉
行くはずの頃の話
着くはずの場所のいつわり
言うはずの言葉の数
通るはずのある道
見るはずのない影
聞くはずになる神
知るよしもない自分
....
寒くなり冷たい頬に手を当てる温かい手は愛で出来てる
湯気が立つ朝食並び「いただきます」感謝の気持ち自然に生まれる
純粋に単純に出来ている世界自分自身も純粋になれ
寒さ抜け家に帰れば顔 ....
夏日の日暮れに朝に似る夏景色
夜風に響く異夜の予告
日暮れ間近の日が沈む
行く道反射用のあたりに間近の日暮れ間近の日暮れ
あー済ませ顔に浮かぶ心用あたりがみかけでために
....
マカロンの賞味期限のような恋 短距離走は息ができない
「ゾウなのに鼻短くてゴメンネ」に首の短いキリンが涙
伸ばしてた髪を突然切ったのはショートカットが好みと知って
「花の命短 ....
けがれよの ないほど ゆたかな おゆのなか じゆうときえた ねつをめで おう
ひのしたで はだしでちをふむ みみすまし ことりとおちる たましいをきく
水溜まり映る世界は本物か夢の世界に似て揺れている
駅を出て街へ繰り出す人の波幸せそうな顔に見えない
起きようとすればするほど寒さ増すような感じがして起きれない
寒い日は風呂にゆっくり ....
酒飲んで気分よくなり語り出す大学教授みたいに熱く
幸せを受け入れるほど幸せが勢いを増し押し寄せてくる
春色の服を着た人目の前に真っ白な冬に色を与えた
人形から視線を感じ振り向いた何故 ....
シュワシュワと溶けるカラダが愛おしい気血が巡り温もるココロ
出不精でデブ症 僕もあの壺を買えばモテモテ幸せになる
聴診器金庫にあてて頷いて「おめでたですね」中から赤子
冬風に呼ばれて振り返ざらねれば
思い出したり親の付けし名
命なき草の喜びよさらさらと
日差しさしこむ窓辺にゆれり
血液の色にどろりと赤黒く 淀む怨念のごと恋心
「くだらない」と一蹴してよ 頚椎にまとわりついた恨み、首ごと
汚らしい親父の娘麗しく「私がずっと守ってあげる」
煙草より酒より危ない薬よ ....
猫の友達になりたいと思うので猫のルールに従って生く
フィアンセがいるなら先に言っとけよ口説くつもりで着た若狭湾
駕籠に乗り来てもらっても交通費払えませんよギャラも出ません
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