有料の会員だけが知っている『濡れた喪服の未亡人S』
吹き抜ける冷たい風を見ていたい喫茶店越しに見ている気温
君からの視線が愛を表した見つめ合う度想いは花に
ありふれた日常だけど愛がある哲学的に考えて遊ぶ
よく晴れた寒い冬の日見たくなる ....
腹ぺこの青虫お前は知らないな、握り寿司、愛、ホットケーキなど
握り飯並べる肩を眺むれば食う寝ることの味はかなしい
不機嫌に殴る枕のくぼみには2合の米を詰めてやりたい
もし私何も食べず ....
見くびるな 海老の尾っぽに柿のへた 鶏の骨 定年の父
自傷癖まねて手首に爪立てた跡よりネイルアートが赤いわ
ブラウンの瞳は露出した筋肉 眼鏡をかけていないことには
新品の日記に「悔い ....
お詫びして訂正します妻と子は妄想でした実は独身
金色のみかんの浮かぶ夕景に君への想いがひとつふたつ
朝の息にかじかんだこころ暖めて君の手を取る冷んやりと恋
パルメザンふりかけて朝のナポリタンコーヒー色の目覚めの時間
タブレット指を ....
音速で自転せる脳カポーティげに才人のエゴはすさまじ
凡人の我はぴょんぴょんエゴイスト自宅の前で縄跳びをする
バースデイケーキに爆竹仕込みたし分別盛りパイ投げ遊び
韃靼の帽子はあらでスペアリブ ....
ランナーがいるとヒットは打ちやすいむこうはチャンスこっちはピンチ
アデューという
言葉が浮かび 調べたよ
きみとの絶縁 考えてたとき
{引用=※アデュー …フランス語で長い別れを意味する、さよならの挨拶}
困難を乗り越えて来た神様に
ためされている と気づく目ざめ
ためらいをすすいでもなおしがみつく なめらかな背にきょうも日暮れる
陽と月の長さをわけるいとなみを あしをそろえて外をみていた
群衆のみている色のはんたいのいちばん端に紐をゆわえる
日のくれるながさに臓のかたむきをあわせひそめる影のようになる
う ....
外国の人のふりして片言で話したほうがモテるみたいだ
厚みある紅い花びら藪椿亀甲竹の一輪挿しに
邪魔者がまさか僕とは思わずにふたりの間転がっていた
路地裏で静かに咲いて枯れていく短い花の命に触れる
ふと疑問湧いてあなたに聞いてみた予想と違う答えに戸惑う
ポスト見て君から届く手紙あり異国の地から愛のメッセージ
川沿いを歩きつつ見る ....
毬藻なら目に優しいし苔ティッシュ美脚モデルの仮想変装
女だと思っていたよ秋櫻子恋する前に知って良かった
道に通る自分の姿を見る影に似る自分
話す言葉が見当たらない
見出ると次第に解決するんじゃないかと
見つかる時に似せる嘘
時々しか見せない内心を探す誘い
今度いつかとなしか ....
たわむれで総理大臣してみれば地震はくるし津波もくるし
春になり雑草が生え夏になる秋が過ぎれば枯れて消えてく
信じ合い愛し合うからよくわかる言葉以上に意味を持つ視線
部屋の中壁に囲まれ窮屈で遠く聞こえる潮騒が好き
春が来る暖かい風持ってく ....
白帯で柔の神に昇りつめ引退したら国会議員
僕は見た巨大な影がこの町を海の深くへ沈めているのを
海外に移住するより日本がいい生まれ育ったこの地で生きる
島と島結ぶ架け橋夜光る人の心も結んでいる
引っ越した友達の顔忘れない今現在は海外にいる
美しい心は花のようなもの七つの色が虹を ....
終点を持たない電車が君を連れ去ってしまった夏の陽炎
洋菓子が際限無しに湧いてくる祖母の漆器はいわくある品
人ひとり縊られるほどの激情を秘めて佇む小春六歳
「砂粒もあまさず愛せ」と説い ....
親友の浮気調査を引き受けてまさか撃たれることになるとは
出て行く様な時の長さからの多くの学び
明日からかのごとくの学び屋での告白
時からの学び屋での出来事からの身のごとく今日という日の長さからの日の多さ
太陽の日を浴びる日の短さなのかのご ....
明日死ぬかもしれぬのにダイエット 黄金バット七転八倒
俺じゃない 桃泥棒は他にいる 俺はそもそも桃アレルギー
美術館幾つもあって個性的それぞれの色惜しみなく出す
スーパーが次々出来る古い町値下げ合戦いつまで続く
介護する介護士の人微笑んだ老人たちのアイドルになった
落ち葉見てこれから何処へ進 ....
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