鉄橋に明かりが灯る瞬間に独りでいると目を瞑りたい
ぷっくりとした唇が紫の花びらだけを吸い込んで冬
真夜中のグランドぽつり佇んで千本ノックしてる妄想
霊的なものがウヨウヨいるけれど家賃低いし寂しくないし
君と見た程よく青い空がない無限に広い世界は消えた
盗撮の画像欲しくてデジカメを盗み捕まるアジア大会
後悔を笑い飛ばせず焼き飯に入れたレタスがシャキシャキしない
どの角度からのボケでもツッコミをくり出せるよう踵あげてる
人死にが多くてとはじめれば皆頷きあひぬわれを残して
紫陽花の花を見てをり紫陽花の向かうの空に山を見てをり
階段を駆け下りるごと雷鳴の真昼おくれて犬吠ゆ聞こゆ
前向きに生きなよと言う人たちがムーンウォークで遠く消えゆく
なんとなくブランコを漕ぐこんばんは速く走れる靴飛ばしてる
とんかちでとんちんかんをたたきだしエッヂできいためがねでみてる
漆黒の 闇を含んだ 雨露は 心に憂愁を 染み渡らせる
人々は眩惑し 物憂さにくたびれ 空虚になって忿怒する
時に自棄になるが しかしどんな形であろうとも 心を潤す雨露なのだ
観覧車「天気予報がはずれたらお月見しよか」「しなくてもいい」
耳または鼻からネジが落ちますが何科に行けば良いのでしょうか
影が道路に映る
ただそれだけで どんなに悲しくとも
私が生きていることを教えてくれる
海沿いを走る電車に運ばれる海のイメージしかない故郷
目の前に広がる海に手を伸ばす天然のものに心惹かれる
頬杖をついて妄想巡らせる現実離れするほどリアル
染み渡るピンク色した愛の色子供 ....
デジタルの文字の数だけ姿見せラインのように近くて遠い
退屈な私たちに夜を置くスマートホンの便利な夜明け
東雲を鎌で研いだ三日月は昨日噛んだ爪の歪さ
山間を染め逝く夕陽の亡骸が蝉 ....
ツナの缶を洗って切った手のひらは撫でる義務から逃げ出したくて
塩鮭と白飯に泣いた人がいる 切り身に塩をふって寝かせる
破裂した冷凍コロッケ冷飯と混ぜて炒めて皿にのせ焼く
....
遠吠えが連鎖してゆく昏れた空おおかみだったチビとかルルの
むしのねがあんまり近くにいるもので内なる声かと耳をすますよ
秋の日に縁もゆかりもなかった人と過ごした時をたどってみたり
はら ....
この路地のつながる先がどこなのか知るはずなのにわからなくなる
とちの実が落ちてきますと言うから手を繋いで走った
ほとんどがみどりの中にひとふたひら色素の薄いきみの熱情
内陸の町の夕陽 ....
落とし穴 落ちたことは
他人(ひと)のせい
這い上がったのは 自分の力
もう少しバスを待てれば乗れていた機関銃より雨は激しく
五つ葉のクローバーなら要らないわ(女は少し嫌な顔して)
長き夜夢とはぐれし独り身の思ふ彼方に誰の寝るらむ
長き夜の闇埋める雨降りしきる木々の葉耐えて庭も眠らじ
長き夜待つは静かな夢なれどなぜ鳴り止まぬ不安の鼓動
ナ、ナ、ナナジュウキュウエン!救援を求ム。そうゆうことにしておくから
くるくるうシンケイスイジャクわたしのこきゅうはちきゅうをゆがめつつ
つつがあるちょこっとかじるチロルチ ....
あなただけ魔法にかからないみたい私のことを好きと言うから
昨年はシーツを抱いて見上げてた花火大会雨天で中止
万華鏡がはじけたようにピアノ弾く夏の夜には花火のピアス
ひとしずく、落ちて夜明けを目覚めゆく{ルビ希=ねが}いを祈りを君の瞼に
白い鳥ふいに飛び立つ{ルビ海岸=うみぎし}に遥かな時をひとを忘れる
また夏に帰ってゆく旅誰もいない駅にまどろ ....
短歌
タイトル
投稿者
Point
日付
鉄橋に明かりが灯る瞬間に独りでいると目を瞑りたい
北大路京介
2
14/10/4 2:56
ぷっくりとした唇が紫の花びらだけを吸い込んで冬
〃
1
14/10/4 2:55
真夜中のグランドぽつり佇んで千本ノックしてる妄想
〃
1
14/10/3 2:45
霊的なものがウヨウヨいるけれど家賃低いし寂しくないし
〃
1
14/10/3 2:45
君と見た程よく青い空がない無限に広い世界は消えた
〃
1
14/10/3 2:45
泥棒短歌1
花形新次
0*
14/10/2 20:50
後悔を笑い飛ばせず焼き飯に入れたレタスがシャキシャキしない
北大路京介
2
14/10/2 1:31
どの角度からのボケでもツッコミをくり出せるよう踵あげてる
〃
0
14/10/2 1:31
_
レシート
0
14/10/1 14:40
前向きに生きなよと言う人たちがムーンウォークで遠く消えゆく
北大路京介
1
14/9/30 23:55
_
阿ト理恵
1*
14/9/30 21:39
〃
〃
0*
14/9/30 21:38
苦い雨露
陽向
1*
14/9/30 15:46
観覧車「天気予報がはずれたらお月見しよか」「しなくてもいい」
北大路京介
1
14/9/29 0:11
耳または鼻からネジが落ちますが何科に行けば良いのでしょうか
〃
2
14/9/29 0:10
影
陽向
4*
14/9/28 17:55
妄想
夏川ゆう
3
14/9/28 17:16
夜を置く
為平 澪
5*
14/9/28 1:32
花焼売
深水遊脚
0*
14/9/27 21:22
むしのね
そらの珊瑚
6
14/9/27 9:57
もりおか
フユナ
7
14/9/26 21:59
それも落とし穴
陽向
2*
14/9/26 21:51
もう少しバスを待てれば乗れていた機関銃より雨は激しく
北大路京介
5
14/9/26 21:46
五つ葉のクローバーなら要らないわ(女は少し嫌な顔して)
〃
2
14/9/26 21:46
長き夜 三首
森川美咲
1*
14/9/26 4:54
79円
阿ト理恵
7*
14/9/26 0:31
あなただけ魔法にかからないみたい私のことを好きと言うから
北大路京介
6
14/9/24 20:15
昨年はシーツを抱いて見上げてた花火大会雨天で中止
〃
1
14/9/24 20:15
万華鏡がはじけたようにピアノ弾く夏の夜には花火のピアス
〃
3
14/9/24 20:14
ひとしずくの夜明け
[group]
石瀬琳々
4*
14/9/24 14:07
100
101
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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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