危険です真似しないでねハブクラゲつんと突付くと面舵転進
道脇のガードレールに何気なくアカショウビンが止まっています
真っ白なリーフエッジと砂の浜 引き潮どきの{ルビ美=ちゅ}らさ島々
....
交差点
ふと立ち止まり
見上げれば
青一色と
白い雲
Date:20th,July 2004
23rd
なにゆゑの 朝かゆふべか
日に問へば
我も知らずと 青空の午後
朝靄に煙る海岸線伝い歩けば白いくじらのあくび
砂浜に誰かの書いた「速達」の文字に急かされ振り向けば君
波音に耳を傾け君の背に地図を広げて「夏」始動する
陽だまりに投げるビー玉 あの海 ....
つゆばれて熱に浮かさる吐息熟る夜露ばかり訪うひともなし
愛してると告げなければサヨナラという必要もないつかの間の宿
雨脚の途切れる宵闇濡れた肢体愛人を駆り峠を越える
ゆるゆると夜に汗ばむ白き糸呼吸を止める喉に絡んで
奥座敷すまし顔の風鈴を君に着ければみだれ鳴るなり
縁側で闇を見ている妹の白いうなじが僕を呼んでる
夏野山汗ばみながら駆けてゆくゆくえふめいの妹の兄
鉄塔の錆びた階段昇りゆく100階したから姉とは呼べづ
鏡台に映る妹べにを ....
蜜色のレクイエムなりや君の目の星夜の胸に思いもて眠り
酩酊の月影窓を濡らすごと恋病む胸は揺れて輝く
傷つきて背に暮れ色のボヘミアン君が言葉に寄る辺みつけり
草も木も夏の盛りの気も失せり永久に変わ ....
散歩道 「猛犬注意」の 文字探し
吠えられまくって 至福の喜び
君の好きな白いTシャツとリーバイスを脱いででも僕とセックスするかい
圏外は僕を孤独にするからさ、わざと知らない番号を打つ
くちばしをとがらせとがらせひからせてさいごのキスにしようと ....
匂やかな雨は上がった
あと少しもう少しだけそばにいよう
この恋は長雨だった
そしてまた、乾ききらないこの道を行く
またふたり同じ{ルビ所=とこ}へともどる雨
同じ海から
同じ空か ....
寒き夜 肩寄せ君と 流れ星 見ながら願う 君との幸を
逢いたくて貴方にひとめ逢いたくてナイフで月をえぐる向日葵
かつて恋にわれを忘れた人々のレールの上を走ってるだけ
火にくべる本の数だけ甦る いつの時代もありふれた恋
アフリカは広大過ぎて ぼくたちは湿った土面を踏みしめている
二日目のカレーに冷えて立つ母は火に掛けて最早温まらず
パイの実がすぐ空になる すぐ空になるものがあと一つだけある
一人では食べきれなくて汚された皿の匂いは部屋の匂いで
単純な作業に終われああ今日も八年前と同じ青空
「何」と打 ....
「いじけても何もでないと言うのならお金を払うわ!それでいいでしょ?」
ないものをねだるあなたの眼差しはおぼつかなげにも燃える太陽
いやおうなく そめゆくのです あかくあかく あなたのなかの 薔薇のぶぶんが
あたしのこと かなしいもののしょうちょうと おもわないでよと 菊がいいます
せんせんせんげつにさいてた桜のき、き ....
歩き出す 30分で寝るために回り続けた扇風機まで
売春で出会った君が好きだったロイズのチョコを噛んだりしてる
今一度死んでもいいというような気分で英語の授業を受ける
明日の朝、起きら ....
ぼくの肩に寄り掛かる君のrealityは電車の揺れにただただ脆い
「マシュマロのお化けを見たの」「恐かった?」「ううん、とっても気持ちよかった」
ぼく以上に何も持たない君はもう溶けてしまっ ....
うそよりもほんとの方が痛かった 居たかったのはあなたの隣
「君いつもひとりでいるよね」「違います隣に居るの透明人間」
透明になればこのまま居られるの? 問うてはみても応え返らず
返す ....
駅前のパチンコ屋は新装開店です CRフィーバー「穂村弘」
慎重に「穂村弘」の臍の穴狙って「弘」をまわしてください
「リーチ!」って「穂村弘」の声がしてまみ群出たらチャンス拡大!
ま ....
カ ン パ ネ ラ 君 の 骨 な ら 返 さ な い 。
殺 し 合 う に は 低 す ぎ る 空 。
逝く{ルビ神=なつ}を追いたる妾姫のここちして 朱夏の一夜の契りに殉ず
てのひらに真珠ころがす幼子の瞳に宿る夏の新月
学校で教わった中いちばんに役立ってるね。と、体育座り
信長もアムロもブッシュも捨てさって君だけの声をあげるなら今
快楽と達するときの絶望は炭酸みたく溢れるしかなく
僕らなど愛とダ ....
青をゆく
はばたきをただ
目で追って
何も持たない
今日を愛そう
微笑みつ口から滴る灰色の雨だれのごとき友の嘲り
裏切りは雷鳴のごとく轟きて稲光のもとさらけだされし
裏切りをもたらす雲は見えずとも友の柔肌裂けば青空
目の前の笑顔の向こうにちらつくは画面に踊りし ....
誰彼も ムリ無くソツ無く ツツガ無く
{ルビ他人=ひと}の振り見ず 我が振り直せ
{ルビ物=もの}{ルビ人=ひと}{ルビ事=こと} 繋いで{ルビ渉=わた}る 言葉なら
その ....
338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364
【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
0.57sec.