パイの実がすぐ空になる すぐ空になるものがあと一つだけある
一人では食べきれなくて汚された皿の匂いは部屋の匂いで
単純な作業に終われああ今日も八年前と同じ青空
「何」と打 ....
「いじけても何もでないと言うのならお金を払うわ!それでいいでしょ?」
ないものをねだるあなたの眼差しはおぼつかなげにも燃える太陽
いやおうなく そめゆくのです あかくあかく あなたのなかの 薔薇のぶぶんが
あたしのこと かなしいもののしょうちょうと おもわないでよと 菊がいいます
せんせんせんげつにさいてた桜のき、き ....
歩き出す 30分で寝るために回り続けた扇風機まで
売春で出会った君が好きだったロイズのチョコを噛んだりしてる
今一度死んでもいいというような気分で英語の授業を受ける
明日の朝、起きら ....
ぼくの肩に寄り掛かる君のrealityは電車の揺れにただただ脆い
「マシュマロのお化けを見たの」「恐かった?」「ううん、とっても気持ちよかった」
ぼく以上に何も持たない君はもう溶けてしまっ ....
うそよりもほんとの方が痛かった 居たかったのはあなたの隣
「君いつもひとりでいるよね」「違います隣に居るの透明人間」
透明になればこのまま居られるの? 問うてはみても応え返らず
返す ....
駅前のパチンコ屋は新装開店です CRフィーバー「穂村弘」
慎重に「穂村弘」の臍の穴狙って「弘」をまわしてください
「リーチ!」って「穂村弘」の声がしてまみ群出たらチャンス拡大!
ま ....
カ ン パ ネ ラ 君 の 骨 な ら 返 さ な い 。
殺 し 合 う に は 低 す ぎ る 空 。
逝く{ルビ神=なつ}を追いたる妾姫のここちして 朱夏の一夜の契りに殉ず
てのひらに真珠ころがす幼子の瞳に宿る夏の新月
学校で教わった中いちばんに役立ってるね。と、体育座り
信長もアムロもブッシュも捨てさって君だけの声をあげるなら今
快楽と達するときの絶望は炭酸みたく溢れるしかなく
僕らなど愛とダ ....
青をゆく
はばたきをただ
目で追って
何も持たない
今日を愛そう
微笑みつ口から滴る灰色の雨だれのごとき友の嘲り
裏切りは雷鳴のごとく轟きて稲光のもとさらけだされし
裏切りをもたらす雲は見えずとも友の柔肌裂けば青空
目の前の笑顔の向こうにちらつくは画面に踊りし ....
誰彼も ムリ無くソツ無く ツツガ無く
{ルビ他人=ひと}の振り見ず 我が振り直せ
{ルビ物=もの}{ルビ人=ひと}{ルビ事=こと} 繋いで{ルビ渉=わた}る 言葉なら
その ....
嗚呼無常 絶体絶命 起死回生 一網打尽 意気揚々
さざなみや よるはちしおに うちあける
ひたつきなみに きらとしみなく
A-KU-SE-KUと 時の水車に 身を{ルビ碾=ひ}かれ
五刻は{ルビ誰=だれ}が 為の鐘なり
包帯の白い左手{ルビ空=くう}を切る もいちど翔んでみせようか? そら
{引用=1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1. ....
塵と{ルビ謂=い}ひ 花や星とも {ルビ謂=い}ひかねる
人は人とは こたえぬものを
諸々と 時の経過と 太陽と
{ルビ運命=さだめ}を{ルビ衒=てら}う 脳裡が影絵
水鉄砲空に向かって引き金引けば雨とは違うりずむさわかる?
朝露で光る蜘蛛の巣払えども蜘蛛を払わば晴れぬ我が梅雨
魚たちきらめきながら海の底反射の果てのうろこ雲かな
君の名 ....
初恋が終わっていない
夢を見て
シンプルになって
目を覚ます
午後
永劫の 時の流れの 一点に
浮かび上がれる 泡沫に似る
夢をみむ 時の流れの ざわめきの
触れ得べからず こころ委ねて
われもまた さりゆくものか いまはなお
ゆきついきづく いけどもゆかむ
沈黙の闇に寝そべり
ああ此処も
宇宙のどこかと
耳を澄ませる
海までの八号線はいつも夏 湿った空気と寂しい人魚
原宿の真上を仰ぐ桃色に太陽の位置を忘れてしまった
歩道越え眩ませる目の橙に目黒通りに抜けつきる記憶
遠くまでがらんと大崎ただ一人つくった嘘のばからしいこと
秋葉原地球丸呑みテラバイト ....
廃校の壊れた椅子に腰かけてひとり君待つ四学期かな
朝礼で神を失う君を見てはるか昔のあの地を思う
漆黒の絶縁テープ巻きつけてアルバム燃やす十月の夜
体育館裏の壁際いつまでも ....
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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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