どどどどど 屋根の音とつらなって濡れておちてくベランダの灰皿
こういう日は思い出してみるちょっと前 ひとりぼっちが普通の雨の日
ゴムのはし結んで噛むと汗のあじ 赤白帽の活躍した ....
バス停で君を待ってる手の平に人とゆう字を千回書いて
鉄棒に逆上がりして校庭を空へと落とすサッカー部員
難解な数の定理を飛び越えてブッダのように眠ってるきみ
教科書の隅に落 ....
跳べ灰とMorningBellの幻-言語
高塔無敬の民の血より蝶
炎長すトンネルのL吸う再度
霊とレイトショー ルyとSuicide
引火せり減音思想スイッチON
....
夕焼けの空をはるかにジェット機の雲の白さだ父の宇宙よ
赤くなる父の日記は恥ずかしくめくりもしないで朽ちてゆくのか
2004・ ....
草深き引込み線のレールかな犬も訪わざるアパートのごとし
鉄塔を何万ボルトの信念が吹きだまっているスパークもせず
書斎からアクアレモンスカッシュのJAZZ泡だちぬアート・ファーマー
踝がひたひた水 ....
魂のやさしさなんてたてがみの獣の飢えにひきちぎられろ
その底のやさしさひとつひっそりと夕陽のなかの草に宿れる
きりきりと秋の深夜の草むらのなかにいっこの電池は鳴れり
留守電に君の英語のうつく ....
花一輪盗んでかえる青葉区の君の短歌をもらえぬままに
満月を携帯電話で君に告ぐ留守番電話の瀬よ青草よ
ひたすらに歩いているさデパートの隙間に月の消えてゆくまで
大妻の女子大生になるという君の写 ....
ひまわりの燃ゆる貨車からそうめんを送りぬ国際特急便で
あなたから拒まれているアメリカは鷺草のように美しく病む
ピンクッションおうちの箱はお手玉々
お花やでは赤毛だったね
フォックスフェイスはゆでて食べるとおいしい?ううん揚げたのそれ
ワイルドベリーはみち子さんお嫁に行くって!まあ女の子は苺みたい ....
何処其処に炎苛性林檎朱はきませり
宴℃のEndに遠投林檎
寝具上シーツが楽園林檎od
淫erミューズの賛淫美歌「Ur」
春流霊と肢て秋ckの放物線
....
秋の午後やけどの痕を気にしつつつかの間の陽に身を照らされる
好き、だとか 愛してる、とか 知らないし当てはまらない(恋じゃないから)
かんたんに潰されたくはなかったのに、驚くほどのはやさ、でぺちゃんこ
携帯の画面になんて映らない気持ちを どこまでよ ....
抜け殻のC2ボトルでいっぱいのダストボックス夜を濾過せよ
飛びかかる野生本能むき出すがBGMが気に入らない彼
シーツ上DNAの僕たちの 不安 恍惚 小さな心中
冷蔵庫なん ....
ほの暗い世界に浮かぶ首筋に沿われる指がナイフに変わる
地図にも載らない楽園を住民票にも載らない妹の兄一方通行
百回目姉と知りつつ背徳を覚えて二人鉄柵越える
....
先生 この前のテストは100点だったけどBでいいです先生私先生が好きです。
ラメ入りの少年 惚れさせてしまうのは男どもばかり 生理も来ない
触れてとは言わない言えないでも触れな ....
まどろみて戦闘服のポケットの内なる闇で文字となり待つ
幼少時蝶を追ひ駆けあきらめた崖の上にてそろへ置く靴
砂山にトンネル掘りてやがて夜未だに指はつながらぬまま
裏山の茂み ....
幽霊もいない病院もうひとり幽霊じゃないきみとさまよう
麻酔薬月夜にぬれてこぼれてるコンクリートはすでにふにゃふにゃ
スタンバイされても困る手術室「メス!」ってあたしのことかしら
....
襟元に水揚げのよい茎もたげ縛られるほどに艶やかにさき
おにいさん。いくらそばでも遠いねえ 死にたいひとりをわけあう無言
お茶を出してはありがとう、なんて膿んでるわたしだけ日々のモノクロ
つまるわたし風がふいても音ばかりの海今日も匂うこ ....
一つだけ失くすことより得るものの少なさならばもっと失え
きつねいろチーズケーキにのせすぎたペパーミントのばかあほまぬけ
宇宙から何も来ないと信じながらレモンジュースを挽いて ....
安寧のごとき孤愁をわれは恋ひ 棕櫚の葉擦れに耳傾けぬ
うからとも会へず やからとも遭へず居て 海水のごとく満ちくる{ルビ鹹=から}さ
ものうげな雨 はじかれた飛沫はアスファルトを洗い続ける
喉から生で入ってくるわたしはこの海岸におう涙嗚咽
病院の6階ホールで聞いている元X−JAPANのトシのバラード
ひとりきて歌うバラード精神を病んだ患者の癒しになるのか
病院や施設をめぐりボランティア活動するというト ....
テールのあいだに開く 欠落は親子別れをジョチョーして
正常な初潮はいつ始まったのか
サボウルの金属板に痛々しく ぼーっとしているね ぼーっとしているねとコンビニの親父が気を使う
扁桃腺の ....
楚楚として佇むつぼみ人知れず闇にこぼるる寝屋の白露
暗闇のライトに浮かぶ机の離島座る少女仄暗き右手
群青の影さす水脈の在りし日々世界は涙に蒼く翳りて
手術台横たわる我の開口部のぞけば霧の追憶と空虚
窓の ....
降火の手レビ記の鋭像を射る瀬砂
saysな刹那のメモランダ無花
引火学マルスのする幕が簡易
淫が因果す韻er6
端短歌 淡々炭化 耽加担
カタカタ穿つ幼年 ....
罪の森きみの手を取り「逃げよう」と言った途端に僕も罪人
森のなか追いかけごっこふたりして迷い込んだねもうひとつの森
瓶詰めの蝶を埋めます木の根元「飛び立つものはすべて埋めます」
....
からからと
蝉は
姿を消してゆく
夜のおわりに
ぽとり
落つく
砂浜に
ひかる
素肌のにぎわいが
白くつめたい
....
太陽が熱いとカミュの異邦人読んでニヤつくもうひとりの僕
古本屋カフカの森に迷い込みレジのあなたを見れば毒虫
アンデルセンマッチを擦って飛び移る絵本に踊る炎の人魚
スウィフ ....
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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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