難病の子抱き締める親の写真 綺麗と魅入る我は何者
藻掻いても呼吸できず溺没 気がつけば唯安全な日常
五本指靴下くれた人想い 五本指靴下履いて脱ぐ
舗装された道路覆われた足 ....
自転車をこぐと水車の音がする流れを馳せる冬と春の背
午後の陽の光と音のお手玉が言葉に変わる冬と春の手
こぼれゆく言葉は道にかがやいて見つめつづける冬と春の目 ....
生きている不思議な夢を君は見た?そろそろ君は目覚めるかもね
野山駆け野山駆けられ僕たちは遂に野山に野山られてる
回転扉を閉めれば良いのですあからさまな反射など屈折してしまう
....
ありったけ音を抱えて地に降りる白き懐欲すこの頃
橙のエリアを抜けて掌にふわり綿雪ひやり露けし
{引用=001:声}
なかゆびで喉の尖りをころがして昨日の声の輪郭は何処
{引用=002:色}
風色の蝶つかまえてくれるなら、と少女の瞳にじむ雨音
{引用=003:つぼみ}
....
いつまでも辿り着けないきみがいる村の名前も思い出せずに
寒村に降りだす雪の音階で深いねむりに落ちる 失恋
村々が燃えてゆきます雪の夜ひとつの火の粉とゆう名のあなた
赤い傘 ....
かすみそうこんなところに居ないって知ってるからこそ似合わぬ花を
花のかげ虫とる蜥蜴に欲情し不謹慎に{ルビ柏手=かしわで}をうつ
立ち昇る汗で湿ったハイライト噛み締めたってあなた ....
少し位休んでみたらと全身を包んでくれたハチドキュウブ
スイッチのオフばっかりが見えるのは素顔なんだと思い込んだり
満足が疲労を少し追い抜いたとんだ偽善とランナーズハイ
浴槽の壁にじいっとしがみつく表面張力、こわさなければ
義務感の果てに潜んでいる果実「柑橘系なら舐めてもいいよ。」
すっぱくてにがくてあまくて最悪のあじだったってしらなかったの
その辺 ....
大声で花粉症の話をするおとなになどなりたくなかった
雑踏でふと耳をすます。どれが僕の足音かわからなくなる。
工事の人が標識と同じ格好になった。さっき一瞬。
ゾ ....
点の灯と覗くあなたの真ん中がひとつの線になって見とれる
お互いに気付かないまま時は過ぎ自分の中に垂れる蜘蛛の糸
繰り返し再生している様でした新たに録画はしないとばかりに
思いきり笑ったきみの口のなかで光る銀歯が見える三月
にらまれる動物園の蛇の目に何かを思い出しているきみ
ふたりして手を伸ばしても青空の青の部分に届かない春
赤と青、歩行者 ....
分からない回転木馬黒い陰アイダホポテト ツッコミ損なう
誘うかな誘わないかな日曜日 迷う間に 口が勝手に
コチュジャンの名前に惹かれ買いながら 肉蛸胡瓜分の金無し
メガンテと唱えられ ....
{引用=1:声}
暴ければ骨がみえるようつくしい燃ゆる緋色の声みえずとも
{引用=2:色}
郷愁もあざけってくれ雨粒に色などないと笑う君なら
{引用=3:つぼみ}
花つけず逝ってしま ....
レスポールの重さ肩に喰い込んで動かぬ指をもどかしく噛む
ジミ、ジム、ジャニス、ジョン、おれのイニシャルもJならよかった
スタジオの隅で誰かを待っているネックの折れた6119 ....
胸廓を侵されるなら服をぬぎ猛る桜に沈め嘲笑
「エロガッパ」中の結露に書く顔のガラスをすべる花は涙か
白酒とつまむ花びら香りなどわからなくても胎内に秘む
いつまでも星の見えない東京をピンクに塗った兄貴を和姦
声優の違うのび太は土曜日の昼ドラなんかに癒されている
ジーパンのチャックを開けてメギラマと唱える男子トイレの隅 ....
左回転の友情を否定してビンに閉じ込めラッラッラ
黄色の山吹口にくわえた君が歩いてる小川のほとり
ロシアの都に降る雪は白いグラニュー糖溶けて艶めく
絶不調の心を殴り投稿詩を書 ....
楽しいショーの始まりだ!と言いながら僕らは産まれてきたはずだ
僕に名前が無かったころ、魂は行き先を欲してなかった
たくさんの人、たくさんの名前、溺れそうになって君の名を呼ぶ ....
声色を変えてもわかるきみのこと遺伝子レベルで記憶してるから
色々と迷いましたよだけどこれこれにしますよこれはシャケ弁
開花してしまった空をもう一度つぼみに戻す さらば空想
....
{引用=
Re:詩歌
http://po-m.com/forum/threadshow.php?did=29702
本木はじめ「優しいひとへ」
http://po-m.com/forum/ ....
のどけきは君の口づけかウグイスかどたどしさに花も綻べ
俺達の 首を締め上げるんじゃねえ それで 晴れてくれなぞ 願うな。
表情を知らないつぼみを唇ではさむ昼下がりの空のした
唇に花びらの裏の淡い色ついたと騒ぐ君が剥がれて
太陽を閉じたつぼみで隠すとき熱がしとしと茎に滴る
置いてきたひかり、はるかな百合 ....
春分の朝のひかりが桃色に染め上げてゆく雲を見ている
結んだ髪に椿を挿して出掛けましょじんこうてきなダムを見ましょう
最短で森の迷路を抜ける道あなたが選ぶ毒の木いちご
ばた ....
寄りそったつもりが股間にローキック
うずくまる顔面にもう一撃
この道は誰が奏でる笛なのかさみしいばかりかなしいばかり
雲のない空を見上げて歩きゆく光を知らぬ光の穂の道
はたはたと星をつかんだ曲がりかど野をわたる声ふりかえ ....
「人間て、恋する機械なのね」って指でアポロを割る君の声
親指と人差し指についている二色のチョコは既に乾いた
表面のぎざぎざが消え無秩序になってしまったアポロに「ごめんね」
四文字のあ ....
粉ふるい男女のそれは喉に目にあれよあられに今年せつなく
マスタード月夜騒ぐよいつ帰る黄身にゆられて白身のぼくは
真夜中に詰めた音響ぱらぽろり明日の隙間かまだ夢かもし
戯言のぼくはとこ ....
マスカラと 聞き役づかれ 寝癖立つ メンズのセーター 股をひらく
こえたかき ことにつかれ 願わくは 地に足をつけ スカートを脱ぐ
胸広げ 走り出す婆 みつけては これも芸術と あ ....
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