ひと束のねぎをきざんでこんなには食べれないよと思う、捨てよう。
ぴぴぴっと新幹線の4時間を3秒で飛ぶごはんの写メール
ゴキブリとあたしと夜と生ごみと それしかいないこのへやにはね
....
夢置いて暮れる中空声カラス 阿呆阿呆となくは誰が為
走り去る回送電車に見し人と命を賭して擦れ{ルビ違=たが}いしや
記憶せしその名霞みて迷い道 あるべき日々に眼を凝らすのみ
....
青は赤緑は黄色とおんなじでこの世に生きている事の不思議
寝室に肉食獣が眠るから君は入って来てはいけない
ワイパアに折り畳まれてゆく雨の先を伝って悲しみが満ち
学生もサラリーマン ....
忘れない根に持ちますよわたしは、と言う君みたいな雨のはじまり
残っている洗いざらしのTシャツに君が選んだセッケンの匂い
あたらしい季節へ線を引くような雨あがりの青い空とは
あおい ....
いつ見ても 笑ってるけど 知ってるよ
ちょっとの無理が 少しつらそう
思い出は 美しすぎて なんてウソ
声も出せない あの日の通学路(みち)は
いつもなら 「バイバイ」と言う 別れ際
....
夕立の後には土手に水たまり空蝉集めたあの夏の記憶
透きとおるラムネのなかのビー玉を大事なものと信じてた夏
「愛してる」ニワトリ小屋の粉塵が光の中に消え入る朝に
「天井のしみが魚 ....
こよつきよ
ここにもちから およぼせよ。
夏草ノ原 草ノ海原。
ノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノ
ノノノノノ ....
あぁ またか また始まった もう嫌だ
わがまますぎる きみのひとこと
あのときの 気持ちはいったい どこへやら
振り返っても 足跡もない
あの嘘を見破るなんて野暮なことしなきゃよかったサヨナラ純情
ツマラナイ女になるなと口癖のように云うから泣いたりしない
ピンヒールの靴を履いたら女王様君はかかとの下で傅く
口紅の色を迷 ....
あの夏を ふと思い出す 今日の午後
かりそめの恋 胸あたたまる
伝えたい 臆病だから しらんぷり
大きくなって 胸が苦しい
勇気出す 携帯握り メール打つ
なんて打つのか 考え終わる
これでよし 想いは込めた 送るだけ
....
パソコンの スクリーンセーバー 見つめてる
花火さみしい 消えゆく花火
昼休み 電気消した 暗闇で
パソコン向かい 詩を詠むわたし
ふるふると ふるえるゼリイ たよりない
裸の心 みたく重なる
今日の月 千年前も 見上げてた
いまも変わらぬ 物言わぬ月
カツ丼を ふたりで食べる いつものように
そして話題 ....
(RT会議室Aでの出来事)
暗い部屋AC機器のランプだけあたしじゃなくて窓を開けたの
新しい部屋は2人も入らないよ1.5人入れば充分
泣くだけのお部屋があるの地下五階 ....
朝もやの白く輝く始発待ち数え集まる雀群れゆく
階段を踵から踏み上がるとき日がのぼるのを見て見ないふり
五円玉天に向かって打ち放ち裏なら弾が一個なくなる
「死んだ時合図をしてよ」
「じゃあ雨を降らすね」
君のような水無月
真夜中においでバルハラひとりだけ殺したいひとを ....
降り立った夏の停車場せみたちの鳴き声拍手喝采のごと
実家へと歩く田園風景のさびしきひとりと描かれる夜
秘密基地としての廃屋いまはもう月光だけの棲み家となりて
失った記憶と ....
もう大人になった気がして二本足で立つことにした誕生日
「生命線を持って生まれたかった」スクラップされていくロボット
大福だと思って食べたら素甘だったという悲しみを背負う
....
首もたげ 自分の肩にもたれても誰かの肩にもたれているよう
耳鳴りもあなたの声も変わらずに このままそばでうんちくを聞く
だれよりもわたしのことをわかるじゃない いつかどこか ....
平成十七年五月十七日
半歌仙連歌「木漏れ日まるく」の巻
於 RT会議室A
表
発句 夏木立木漏れ日まるくなりにけり
脇 手足伸ばして歩く歓び
第三 園児らの帽子ばか ....
夜空下
目を凝らす度
幾千年
光が届き
泪流るる
漆黒の派手な呪文を唱えたらポップコーンは胸にぽろぽろ
あかきいろきみどりみどりあおぐんじょうお目目ぱちくりコズミックガール
遊園地ポケットティッシュピンク色ガールスカウト整 ....
これこそが
私の使命と
決めた今日
頭から爪まで
命かけると
ガソリンスタンドで働く父のために埠頭で釣りをする母
サンドウィッチにはさまれたクラゲがただ干からびていくのを待ってる
ヒツジの皮を被ったケダモノだが牙はすでに抜かれてし ....
どうぞどうぞさあさあ奥へ遠慮なくどんどん奥へはいさようなら〜
元気ない?ちょっとまってて目を閉じてうんもういいよ、はい、
星だよ〜。.:*:・'°☆。.:*:・'°★°'・:*
(o^ ....
幅5mmピンクのリボンほどけてく春の先っぽ恋は始まる
月に針夜空にとめておきたいの君は私の靴を盗んだ
鼻血出す君の傍ら正座して湯気はしゅんしゅん燃えております
メロンスプ ....
サッカーが終わった校庭椅子ぽつん冬が座って海を眺める
むらさきの枕の中に手を入れて風はいないと泣くよ午後2時
さんずいの一番下が気にかかるホームシックのウサギは入院
コタ ....
踏み込んだところが山の入り口でお眠りここがゆめの入り口
僕はまだ死んでいないとあなたから雲の手紙がひろがる深空
この花の名前をあなたに聞いたはず昨日の夢の廃屋の庭
生きて ....
暮れていく夏空に似た恋をして大人になったつもりでいたの
言わないでほんとはもうね気付いてるあなたは優しいだから辛い
どうしても言えない言葉を胸に抱きあなたとわた ....
328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364
【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
0.48sec.