小麦粉と卵と砂糖と牛乳で焼き上げました 衛星ボーロ
この空を君が見上げた瞬間に衛星写真のシャッターを切る
デコボコの街はテトリス 今もまだ降りつづいてるラピュタの欠片
{引用=ぼくらは起きることを待っている偶然そのもの by Thom e Yorke}
サジ加減まちがえないでね甘すぎるコーヒーなんて甘いだけだわ
狭すぎる棺桶だから埋められる ....
たそがれの丘にひとりのカーボーイ夕日を浴びて拳銃かざす
午後の陽よほこりまみれのカーボーイ牛追い稼業の残業となる
疾駆する馬を制する手腕かなロデオのように馬つんのめる
....
61. 櫛 ジーンズの尻ポケットに櫛を挿す少年好みしクリームソーダ
62. マスカラ フライングクロスチョップで翔ぶ距離が年々落ちるミルマスカラス
63. タクト 真夜中に少女はホンダタ ....
なぁんにも期待しないから突然に欲望だけを素直に告げる
ライバルを口説きたがるの悪い癖知っております言われなくとも
ねぇ蛇さんわたしはイヴよつややかな知恵の木の実を手にする前の
パソコ ....
寒さこそ まだ解けねども 冬雪を
はさみで切りゆく 春は来たれリ
33. 墨 靴墨で顔を染めたるシャネルズの日々懐かしむ田代まさしよ
34. 家族 輝ける春を吾等に!明日7時「北の家族」で合コンします!
35. みじん切り 玉葱も香奈もセロリも由紀ちゃ ....
望遠鏡さかさに覗くぼくたちは遠距離過ぎたりぶつかりあったり
プラスとかマイナスだとかカタカナで考えているきみはプラスだ
携帯を携帯せずに携帯すなぞなぞみたいな恋の答えは?
....
ともだちと消しゴム飛ばせばおとずれる春のはじまりさなぎになる夢
遠い冬口のなかいっぱい唾を溜め蛇に吐きかけ孕んだ何か
音もなくオレンジ色に燃える雲だれかぼくに手紙をください ....
寒い夜ぞ 街角見れば 凍える身 幸せ無きて 一人佇む
ふくらみの桜の花のもやいからあなたに送ったホカロンひとつ
銀河からいかなるものも貫いてやってくるんだニュートリノ
帰郷しようと世界地図を開いてはゆく当てもなく東京にいる ....
忘れてる憶えていない僕たちはいつからここにひとりでいるの
真っ二つに裂ける桃です落下して蟻がたかって朽ちてさよなら
この場所からもっとも遠いところとはたとえばあなたの微笑むところ
....
小田原のちょうちん座敷に棲むという山椒魚をボーカルにして
カップ風呂ふたり湯あたりするまでにい続けていたい体温
神田から二松学舎へ君と行くテレビ会社の広告契り
....
1 一 一つだけわがまま聞いてくれるなら曲馬団には売り飛ばさないで
2 二 二人ともそれぞれに夢を見て眠るとてもよく似た夢ではあるけど
3 四 鶴亀算宿題ならばよくお聞き、坊やよ亀の足は ....
もう一度白い世界さ何もない何もないのさすべて以外に
聴こえるかい草原をゆくぼくたちの忘れたすべての木々のざわめき
もぎ取った翼を売ってぼくたちは生まれたのだときみに言われた
....
切なげに君は言うけど拳骨を入れろと無理をおしつけてくる
失神をしている君にきゅうりなどいれてもだらっとしているだけで
これがいいバイブレーターほしそうにしている君に思 ....
初めて 制服を着た あの日から 早6年過ぎ 卒業す
血のにじむ指くわえようとするあなたから手をひっこめるさびしみがある
背後から抱かれて息が首筋にかかるぬくさを忘れはせじと
深呼吸忘れたことに気がついて深く重なる森の天井
きみの ....
路上からころがるビー球追いかけて草むらの中鳥が死んでる
ヘラクレイトス持ち寄って読書会する三つ目ばかりの
ブレーキをかけないままで港からそのまま海へ四人の若者
....
あざやかに刹那春華に暮れてゆく君の名前も呼べないままに
空はまだ薄むらさきになれなくて鏡のように云わない鳥が
恋す日は夜明けを拒む呼吸して切ないだけで終らない朝
振り向けば見慣れぬ田園地帯からぼくに似たきみ空を呼んでる
青空を描き続ける画家としていつでも眠るときも仰向け
ゆびさきに雪のひとひら落ちてきて京都は違う明日を生みます
落 ....
ミーとケイの振りを峻別する妻は丙午にぞ生まれたりける
それぞれに言えぬ事情もありつるを五十路になりても踊り続けよ
ピンクレディーを踊る姉妹の姉ばかり恋人とした歴史ありけり
「や ....
ターバンを卷いた「ミスター念力」の原作での名は「GURU」でしたとさ (念力)
數々の呪文を覺えるそのための呪文を忘れた赤毛の少年 (呪文)
谷君の「謎の圓盤UFO]のプラモを壞して逃げ ....
いつまでも臨戦状態てのひらを開かないから握れないのよ
なにもかもこぼれてしまうふちのないコップをさがすいまもぼとぼと
パラシュートやんわりひらく恋人と喧嘩した夜はなすこのひと
....
「永遠のフォークソング」に一人だけ、場違いのような高田渡だ
NHKで歌える歌があるのかと高田渡のLPを探す
ブラブラもわからない節も歌わない高田渡は窮屈そうで
「自衛隊に入ろう」と一 ....
雨の日にてんとう虫を探すよりむづかしいこと考えていた
ゆれている壁の写真や金魚鉢自信を失くしたきみにゆれてる
驚いた山の紅葉へたくそなきみの手編みのマフラーそっくり
霧の ....
今日だけの花 さわぎの水のふりかけて かじり抱きして朝にしおらす
しょうちのうえで怒らせて 悪気もありで涙なら さじもなげる身もなげる 君
泥となり眠る あまい泥なら手でつかみ 掘 ....
花粉症の季節になるたび世話になる薬局のひと髪型かわった
苺とかバナナはあまりよくないと教えてくれる口元がいい
帰りには苺じゃなくてグレープフルーツ買って帰って剥いて飾って
好きになる ....
さようなら空を愛した空の鳥翼は冬の闇に消え行く
コーヒーに雪をひとさじ入れたらば味は冬味になるのかしら
雪の枝そろそろそろととけてゆく日差しが春に交代をし
塀の上スズ ....
妖精を やぶ蚊と思って 退治する あなたの手には 何が見えるの あっちょんぶりけ
ハムサンドだと思ったらハムちゃんズかじってごめんいたかったでしょ(と思って) 最果タヒ
ファイルする ....
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