乱反射している飛沫に映るきみ刹那に過ぎ行く夏のはじまり


六月を雨の季節とたとえれば花嫁たちのヴェールは時雨


水の中の八月だから転校すきみの街までクロールでゆく


ひたいから ....
竹の子を探す少年少女らを囲む竹林千本の闇


ウミウシという生き物がいることもやがて知るのか二歳の娘


あの日きみが嫌いと言った茄子を見て疼くこころのむらさきの痣


たこ焼きのた ....
筍の感情 同じ夜ばかり見ているはずの違う自分が


ウミウシを夕餉に出される漢字では書けないような場所に来ている


飛行機が墜落してる茄子を買う少女のようなまなじりをして


 ....
味噌汁の茄子にやけどをした舌を冷やした夜に交わした明日

うぐいすをおくちのなかでとろけてく春の野に出で転がした笛

一皿のタコヤキでなく一粒を分け合えるならタコなし一興

晩飯のこと ....
明日まで 明後日までと 引き伸ばし
           貴方と私の 大事な約束

指と指 小指と小指 からませる
           貴方と私の 大事な約束

いつまでの 有効期限か  ....
{引用=


君の色 いつしか染まる 滲む空 目前に在る 君の抜け殻


宵の口 勿忘草の 枯れゆくは 過去という塵 再生の朝


待たないで 追い詰めないで 逃げ出して
     ....
愛の矢を 飛ばしてくれるのは いいけれど 当たらなければ 意味は無いのよ。 明け方は2%のおさとうと君の寝息でできている青


これから一緒に食べる朝食は今までで一番美味しい予感


夜明けにふと起きてまた眠る前に君が言ったおはようございます


この黎明だ ....
ひとつだけ
すてきなものを
えらぶなら
かならずボクは
キミのえがおを
大声で楽しい歌を歌い続ける刑 いつしか歌は終わる

背向いたものを背中に知覚し 崩れ行く半分ともう半分

綺麗な方が綺麗だから 綺麗と呼んで身を預けるぬらりひょん

「かわいそう かわいそ ....
その先を君が見たいと言い出して
忘れてくれろ
僕の真夜中

真夜中を捕まえたいと伸ばした手
握ったまんま
{ルビ開=ひら}けないよ

あけないでこの夜いつか終わってしまう
全て光に
 ....
赤い犬が夜は黒くて怖いからピアノピアニカ一緒に弾こう

右、ピアノ。左、ピアニカ。僕たちの布団の中は眠らぬ楽器

イタリア語で売春婦さと嘘ついてピアノで作るピアニカのうた

ピアニカに苛烈 ....
こめかみのヘアピンわすれ髪ながす止めるひつようあったのかどうか



誰にでもやさしくするのは自分にもやさしいことにほんとになるのか



日本語で言えないことを英語でも話す必要あるの ....
手を結び子どもの顔して軽々と瓦礫の丘を越えるものらよ


君が見るわすれな草のみずいろが欠けたる空の隙間を埋める


散りさくらアスファルトの上なお走り側溝に飛び込みようよう息絶う
 ....
またひとつ橋が作られ繋がれど私はどこにも繋がらずにいる




階段の踊り場の窓すぎるうた渡り鳥の声かぞえゆくうた




道ばたの雪のかたちに触れるたび光ふちどる ....
手も足も総動員で梯子降り姿をクスリ笑うワレモコウ

浮きもしない鶴しか折れぬこの指が雨ではないと察知した夜

聴かせたい相手も消えてしまったしコードのFが弾けぬと封印

握ってたその手が零 ....
ジャケットの裏に内緒でしのばせた四月のピンクと怯える自分

こっくりと深い音をたてながら埋めたい距離と倍速の{ルビ時間=とき}

自家製の梅酒を{ルビ口実=ネタ}におしかけるグラスの氷は溶けか ....
連なった 愛の言葉は そのまんま ラヴソングにと 変身していく。 中庭に緑の影を落とすのは独りのために建てられた家



階段と蔦からむ窓ゆらす音めぐりめぐる手すがた持たぬ手



門と門くぐる者なき中庭に降る雨のよな鳥たちの影


 ....
花びらを コーンフレークに 混ぜてみる 君との 甘いキスの 味かも。 アルマジロ 板東英二の主食なり 一部の地域で薬とされる


山小屋で飲み水代わりになろうかと結露吸い込む 友の思い出


春雨に河童の類を取り出して にこりと羽織った初恋の人


泣 ....
異国の名二人の前に立ち並ぶ飛べるのならばどこでも良かった

落ちていく温度もペダルの回転も雨中の喧嘩ドラマ未遂

振り向いた先にあなたはいなくってドアも閉められ抜け殻輸送
原に舞う少女の肩に髪の毛に見えない蛇がうずくまる午後



くずおれた樹と鉄塔は野に沈み過ぎゆくものの夢をみている



花ひとつ口に含んでまた戻し蛇と少女の無言のくち ....
ぼくたちを結ぶ機会を握ってる獣は未だ箱舟の中


辿り着く場所はどこだかわからないゴタゴタしてる神様の庭


迷い込む羊の群れのただなかできみとよく似たガラスを探す


抱きしめるガ ....
気がつけば黄いろいスカーフ色あせて 汚れた畳ですましてる
み空からくだったものかと頷くも 何のコトだかすでに忘れぬ
教会の坂を覚ませる山の暮れ お菓子食べつつ耳を澄ましき
終わるとも知れぬ 電線 ....
TVは甘い唄声はき出して私は記憶の糸ふき出して


遊び手の皆が抜いては積んだ塔偶然の美は日々にも似てる
どちらかがいるんだろうよ檻の中ぼくかゴリラか知らないけれど


ずっとふたり一緒だったね動物園 檻の中でも一緒だったね


挟まってあなたの頭ぬけなくて慌てて呼んだわ飼育係を


赤 ....
青い空飛び込みそうな勢いで大空舞って窒息死した


晴天や雲につかまる勇気すらもってませんががっつきたいよ


熱い恋恋焦がれては恐れすらもちすぎてます伝えたい愛 

  
追い越してしまえばすべて思い出となりゆく柱の背比べの跡


お花見に行ったせいだと返される昨夜のゆめの桜色のわけ


例えようとしても例えることできぬ僕らひとつの真実として


遠く ....
フラッシュが焚かれて君は三歳じゃ作れなかった微笑みをする


「帰ろうって決めたのはいつ?」「おとといの君の電話が二度鳴った時」


空なんて仰がなくたって小銭入れの中に銀色の桜ひ ....
短歌
タイトル 投稿者 Point 日付
EN DLESS SU M MER本木はじめ905/5/6 1:03
【短歌祭参加作品】食卓までのディスタンス8*05/5/4 18:20
【短歌祭参加作品】沖縄にて[group]ピッピ4*05/5/4 2:44
【短歌祭参加作品】記憶の、あまい汐見ハル505/5/4 0:52
大事な約束神音205/5/3 23:21
NO TITLEナヲト005/5/3 20:17
キューピッドくしゃみ4*05/5/1 21:59
ブルーヤギ4*05/4/29 6:27
好きな人ユウ205/4/28 23:01
サディスティックワールドヤギ0*05/4/28 18:03
しりとり短歌 (夜もしくは手)0*05/4/26 2:51
ピアノ・ピアニカりっと(里都...305/4/25 0:31
ダイナーの椅子で捨持4*05/4/23 12:44
紫野305/4/22 22:48
仮歌(かりうた)木立 悟205/4/22 16:44
下手ねいやん1*05/4/20 17:55
アパート脇、自転車を停める。吉原 麻305/4/20 17:01
ラヴソングくしゃみ2*05/4/19 23:51
廃園木立 悟605/4/18 15:42
くしゃみ5*05/4/17 23:20
真昼間に半裸で僕は君に話しかけたかった?ヤギ3*05/4/15 22:06
低速移動ねいやん3*05/4/15 18:27
ノート(姫と蛇)[group]木立 悟705/4/15 13:54
僕たちの行方本木はじめ1105/4/13 19:00
短歌そのた置き場朝倉キンジ4*05/4/13 17:11
はいて ぬいてねいやん2*05/4/13 16:27
ZOO本木はじめ705/4/12 19:09
愛なんかポンテク1*05/4/12 0:58
TODAY本木はじめ305/4/11 22:47
わかってるピッピ705/4/11 12:10

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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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