五円玉天に向かって打ち放ち裏なら弾が一個なくなる
「死んだ時合図をしてよ」
「じゃあ雨を降らすね」
君のような水無月
真夜中においでバルハラひとりだけ殺したいひとを ....
降り立った夏の停車場せみたちの鳴き声拍手喝采のごと
実家へと歩く田園風景のさびしきひとりと描かれる夜
秘密基地としての廃屋いまはもう月光だけの棲み家となりて
失った記憶と ....
もう大人になった気がして二本足で立つことにした誕生日
「生命線を持って生まれたかった」スクラップされていくロボット
大福だと思って食べたら素甘だったという悲しみを背負う
....
首もたげ 自分の肩にもたれても誰かの肩にもたれているよう
耳鳴りもあなたの声も変わらずに このままそばでうんちくを聞く
だれよりもわたしのことをわかるじゃない いつかどこか ....
平成十七年五月十七日
半歌仙連歌「木漏れ日まるく」の巻
於 RT会議室A
表
発句 夏木立木漏れ日まるくなりにけり
脇 手足伸ばして歩く歓び
第三 園児らの帽子ばか ....
夜空下
目を凝らす度
幾千年
光が届き
泪流るる
漆黒の派手な呪文を唱えたらポップコーンは胸にぽろぽろ
あかきいろきみどりみどりあおぐんじょうお目目ぱちくりコズミックガール
遊園地ポケットティッシュピンク色ガールスカウト整 ....
これこそが
私の使命と
決めた今日
頭から爪まで
命かけると
ガソリンスタンドで働く父のために埠頭で釣りをする母
サンドウィッチにはさまれたクラゲがただ干からびていくのを待ってる
ヒツジの皮を被ったケダモノだが牙はすでに抜かれてし ....
どうぞどうぞさあさあ奥へ遠慮なくどんどん奥へはいさようなら〜
元気ない?ちょっとまってて目を閉じてうんもういいよ、はい、
星だよ〜。.:*:・'°☆。.:*:・'°★°'・:*
(o^ ....
幅5mmピンクのリボンほどけてく春の先っぽ恋は始まる
月に針夜空にとめておきたいの君は私の靴を盗んだ
鼻血出す君の傍ら正座して湯気はしゅんしゅん燃えております
メロンスプ ....
サッカーが終わった校庭椅子ぽつん冬が座って海を眺める
むらさきの枕の中に手を入れて風はいないと泣くよ午後2時
さんずいの一番下が気にかかるホームシックのウサギは入院
コタ ....
踏み込んだところが山の入り口でお眠りここがゆめの入り口
僕はまだ死んでいないとあなたから雲の手紙がひろがる深空
この花の名前をあなたに聞いたはず昨日の夢の廃屋の庭
生きて ....
暮れていく夏空に似た恋をして大人になったつもりでいたの
言わないでほんとはもうね気付いてるあなたは優しいだから辛い
どうしても言えない言葉を胸に抱きあなたとわた ....
やわらかく流れる小川わたくしのちひさな闇にきらめくひかり
クローバー探して回る少年と少女の絵画にみとれるぼくら
ぼくたちのこの関係を奪うのが風なら運び来るものも風
河原に ....
タイ/スラー/レガート気持ちをつなげてく夕べの電話気にする記号
夕立で駆けてゆく影薄く濃くスタッカートの指がぴゃんぴゃん
甘くしては駄目よショパンは辛口に誰かのために甘くなれれば
....
暖かな雨に追われて迷い込み君と出会った六月の町
徒に花びら数え占った恋の行方を君も知らない
花は花やがて綻び散るものの定めの前に花鋏有り
裏庭でか ....
東京より来たる夫のたこ焼きを返す手つきもあざやかになり
年少の子の足下に犬伏せる晩飯時の特等席なり
形だけの詫びにと届くふた箱のいちごが黒くなってく野菜庫
さっき ....
その言葉の最後どうしようもなく不快感
ぷくり芽が膨らめば悪口という名の水やり
黙々と黙っているのは他でもないよ貴女の所為
何言ってるの何が言いたいのお願い黙って前から失せて
嘘 ....
「男なんて男なんて男なんて」スカートに泥跳ねてるオンナ
「メロンってあるラインから不味いよな」あるラインから男になる筈
安っぽいライトを浴びて身体売る僕んちへおいで夜店の金魚
久々の ....
(以前書いた即興短歌。2001〜2002)
催涙ガス食らったみたいに笑いながら泣く君見て笑う僕
目の前で起こったことではない あれはテレビの中 あれは11日
名も知らぬ野花を ....
筍が好物だったじいちゃんのお墓は竹に隠れて見えない
ぷにゅっと踏んだよウミウシを去りがたい海に別れを告げるため
ご先祖の霊はゲームをセーブして茄子に乗っかりゆっくり帰る
来年もここの ....
ゴミ箱の中から聴こえる呟きを半紙に写して歌を詠む。
燦々と太陽萌ゆる春の日に悲惨悲惨と人生燻る。
憎まれど憎みはせずとも湧きいでる、釘の音そ ....
好きなもの 好きだと言えない その気持ち 空に浮かんで 星屑になる。
目の前の 闇を只管 走りぬけ やっと着いたよ 君の隣に
愚痴ったり 叫んでみたり 暴れたり 私の日記 私の本音
{引用=011:都}
ただここにいるんだよって告げたくて座標なき都さまようアネモネ
{引用=012:メガホン}
汗だくでパスワードはじくメガホンが甘い言葉は要りません、と夏
{ ....
数式で埋め尽くされている短歌学習帳 静かな生活
繁華街首を絞めあう帰り道一人で買った大学ノート
地下鉄に紙を破って貼り付ける立てないくらい花の色です
すれ違う君が脱いでるスカートのほ ....
ロ慕Joeの詠む暗T句が月を濡らす
天に地に満ちるブリキの錆
蝶や蛾のレゾンデトルは火薬の中
美ニールの羽には異存無し
花畑、蜂たちが射るオルガンは
遠い雷声にすがりて ....
昨日の夜チャットにて即興。
一生懸命やってる方には申し訳ないです。そんな感じなので、見逃してください。。。
お題あり。4つ。
(灯篭)
灯篭の中にお化けいるよ 嘘ほんと ....
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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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