「あの光、鉄に運ばれ折れ曲がる!」(聞くともなしに?)「聴く友無しに!」
行方には何も満たない満たせない欠けた器がただ響くのみ
赦されしこの道のりが生な ....
さよならを態度で示す彼だけど最後ぐらいは言葉が欲しい
マイク投げ ガッツポーズに 毒舌も ヘアケアポスター 可愛い素顔
二週間経った卵を食べていた 過去事もなげ 人気司会者
芸人の 真似はずしてる 合コンで 笑いで口説く コツほのめかす
....
五線譜のうえにおんぷを並べるがごとくに短歌を作り
ウインドウズ98がデジタルならわたしのあたまはアナログ変換
太古より続くくらしを思うときいまのくらしが静かにみえて
日本語のもりに迷 ....
地獄 餓鬼 畜生界 三界を織りなしてこそ 人生と 呼ぶ
こうあるべき こうでなくては なりませんと いわるるままに 月日が すぎて
みちの間に みちくさ 喰いて 迷ひし 吾に 今朝の 雀の ....
沢山のうたに 向かいて 家族を忘れし 我に気付いて
恋人と 呼ばうるひとの ないままに すぎた はたちの つきひを 思う
答えなど なかったかも しれぬ あったかもしれぬ それでも 人生 ....
擦り切れたブランケットを放せない子供みたいね 君依存症
ねぇわたし、あの娘がしているマフラーが欲しいの。はやく盗ってちょうだい
陽だまりのように私をなだめてよ パールなんか ....
きみが目を閉じても風は草原を夜空を海を旅してまはる
涸れてゆく泉にきみの瑠璃色の絶唱とわに不滅の予感
雨の駅、雨のバス停、雨の庭。きみが ....
月曜日赤子の代わりに「うを」を飼う子宮の中でひれがたゆたう
「うを」のかげ腹の中より出でにけりお祝いをするの火曜日の夜
水曜日部屋の窓辺を遊泳す私の「うを」はきれいな人魚
....
いそがしい 朝昼夜ずっと いそがしい
それでも君へ おもいはつのる
返すべき メールの数は多かれど 返す言葉は見つからぬまま
赤ちゃんの 乳吐く写真添付して 件名「顔射」 母になりても
アドレスを 女のために 全消去 「あれで友だち減ったんだよな」
....
二人して棒を片手に庭を行く今日は兎のパイを食べる日
街中を泳いでいます可笑しいでしょう?だれもわたしをしらないんです
うたに吾たすけらること
多々ありて虚空の中の琴を奏でる
聴くことをわすれないでと
師がいいしことの意味をば 問い直してみる
音楽とは虚空の中にこそありて
ひ ....
まどろんだ夜明けに新しい希望を探す 過ちの過去時と共に薄れてゆく
ありがたし我を案ずる人がいる 期待に答え今日も生きる
煩わしい日々のストレス身に感じ 耐えて埋ずもるこたつの温も ....
記憶さえなくすほど酔いたくなって赤ワインに手を染めし吾
法王の小箱と名づけられし酒とりあえず買い駆け抜ける帰路
滲む赤アルミの蓋で指を切り思い浮かべる最後の晩餐
この酒を飲み干すため ....
腕を手にとって くずれる千鳥足 星はあそこに 私はここに
ただ猫と 話がしたい 冬の日に 男の気持ちは わからないねと
囁きと RedJeans まだ香る 指先重ねた 夏の終わりに
....
窓を打つみぞれの音の冷たきに孤独はやはり嫌いと思う
哀しきは居らぬ人へのうらみごと聞かせし空の雲行き怪し
夏の夜に火を点けられし導火線人目を忍び寒空に燃ゆ
{ ....
数学のプリントの裏に書き連ねるLoveとHateのアンサンブル
気付かないままに私はチャペルの写生の中に君の欠片を描き込む
図書館でニーチェを読む君15歳「かみさまなんていなくてい ....
千歳 百とせ 八おろずの
かみが
きたりてわれをいざなう
われ憎し ちいさきカミヨ
数々のこと
おしえし 汝 なれど
奪い取ること 余りに大きし
大學の 浄土で まなびしこ ....
なにもかもなくしたようで
ちゃんといま 何かが遺っているような 夕暮れ
母の手をじっと握りて
その手に 哀しみ 歓び 来たりては 幾とせ
まだうまれているはずのない
....
切なさは夜になればなるほどに膨らんでゆく風船みたいに
熊手持ち自転車を漕ぐこの音はサンタにも似た酉の市あと
もうそんな時期なのかと襟を立てた三本締めが寒さを鳴らす
縁担ぎ小さな熊手を手にした{ルビ吾=あ}絡まっていたふたつ選んで
われにむかし障害をもつともがいて
じゃあ てっちゃんは いま なにしているか
なにもかもが原因と結果の縮図なら
この世に うまれし 意味は いずこに
永とせに わたりて かよ ....
われのいえに同居したれる
老人の図る事なき暗闇いずこに
祖母のいえ叔父叔母叔父と
しにたれどわれにおじさんのほほえみやさしき
そのやまいなになになにのけっかですそう ....
ぼくを やみから いざなうこえは しせりし いもうとおとうと の こえ
八月 八日 は いもうとのたんじょうび 五月 四日はおとうと の たんじょうび
おとうと が なくなりせしと ....
逢いたいよ今すぐキミに逢いたいよ夢の中ではすぐ逢えるのに
メンソール 紫煙に滲む蒼月の 喉を犯せり 罪とばかりに
音塊の 爆音ほどき 我は見し 烈しきリフの 愛撫さざなみ
土曜日の午後2時半の日溜まりの 陽炎たちて麩菓子ほおばる
小鳥には季節が1つありません 彼らの羽の色にまぎれて
ぼくの好きなあの季節なら放置したサドルが先に知ってしまった
音楽の授業で歌う君が代の歩みで雪が降り出していた
....
{引用=僕らって何億個もの細胞を失う為の焼却炉だね
ピッピ}
天 ....
寒い夜暖房よりも暖かいあなたの温もりほしがる身体
317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357
【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
0.54sec.