あと余命半年です
目の前に座る
眼鏡が似合う医者に
冷静に告げられた時ほど
冗談であってほしい
そう思ったことはなかった
その言葉に続けて
医者が何か言っていたけど
もう何も聴 ....
水晶の心臓をもつあのこの
心音は途切れずに
星雲で脈打っている。まなざしは
林の陰のように微笑んだまま
朝食をいただいている
鉄塔の影はのび
山際の空が紫にいろづく
せせらぎを
さかの ....
高い秋空と純白の雲
あの雲はなんと言ったっけ
長くなった影
巨人のシルエットのようだ
綺麗な花が咲いている
僕の隣には君がいる
雲の名前はわからない
花の名前もわからない
....
妻ともおまえとも別れられないオレだった
寝てないから仕事はキレを増した
足首からしただけがふわふわしていた
おまえのことばかり考えていた
女は幸せとは好きなひとといっしょになることだと言った
....
なにもない
ふたり同士
ひとつにはなれないで
身をかさね
日をかさね
それでいて
ひとつにはなれないで
なにもない
ふたり同士
ひとつにはなれないで
ひとりずつ
べつべつに
....
生ゴミをドブ川に流して捨てよう
ディーゼルエンジンに軽油を焚き
美しい山々に煤煙を撒き散らそう
美しい村娘たちを集落に閉じ込め
阿片漬けにして七年間強姦しよう
生まれた子供は皆殺して捨てよう ....
俺、今ちょっと手持ちが足りない
セブンスターとチェリオで420円
そんな端金も今はちょっと払えない
まあ今じゃなくても払えないけど
っていうかじゃあなんで買い物なんかすんの
っていうかじゃあ ....
孤独が少し寂しくなったのは
あたたかさの意味を知ったから
わからないままでよかったけど、
わかっちゃったから苦しいよ。
いかれた誰かさんにおじぎして
これから先の路をきく
変だな、地図にはないみたい ....
何にもない一日で
私の生活を過ごしている
片手は 私でもない本がいるようだった
体に 何を読んでいた
流れの忘れかけた
空を 季節のものの中で 読んでいる
ぼんやりと
移 ....
点滅途中の信号機
音の鳴りはじめた踏切
遮断中の横断歩道
アルコールを含んだ私の頭の中
かんかんかんかんかん
かたんかたんかたん
ことんことんことん
汚された制服を着てい ....
速度についてのメモ
搭乗口はもう地上にある
顔で埋まる大きさの窓からは
厚い空気の層に
雲が積乱しているさまが見えた
上下には幾重にも
それぞれの居場所を定めた雲が
また層を成し ....
あんまりおなかが空いたのでわたし、
針金をのみこんだのでした
モビールの鴉のお腹から
ぬきだしたいっぽんのあばら骨、
が
するすると引っ張ると
するするとどこまでも伸びてゆくので
校庭の ....
沼の中に右手を突っ込んで
中から青白い球を取りだした
それは放射能で
皮膚を奇麗に焼く
癌になって
髪の毛が抜けて
息も絶え絶え
真っ白になって
叫ぶんだ
「この世は最高さ」
説得 ....
あ、あれ嘘ですから。
って、
信じてどうする。
これは 海の跡かな?
地平線のかなたまで
青い砂ばかりで
ぼくはそこに
しずかに体育座りした
地球はどうなったろう
ぼくの星は
こんな有様だけれど
地球はどうしているだろう
....
ミネラル水を2本並べてキミを待つ
花も2輪
硝子ボウルに洋梨と
赤い実のグレープフルーツを置いて
綺麗に磨いた先割れスプーン
忘れていけないのは
洋食と言っても箸が好きなキ ....
発泡酒2缶を勢いに
エアコンかけて
アタマふわふわ
目はすわって
アイロンをかけている
主婦業60%以下の
ダメなあたしには
めずらしい行動だ
あたしは
昔 暗唱する ....
また愛を怠って
また後悔などして
わたしは、いまだ愚かです
前田屋というそば屋で
四人でそばを食べた
あれが最後だったと思う
ほんとうは
生まれたばかりの息子と
奥さんのそばに
いなければならなかったのに
遠いところから
会 ....
愛はすぐに終わった。
愛と恋は違うというけれど
具体的にその具現性に於いてどこが違うのだろう。
愛には恋が必要で
恋には愛が必要だ。
言葉のパラドックスを解いていくと
そんなに言葉はたくさ ....
奥さまの名前は
ナオミ
そして
だんな様の名前は鬼六
ごく普通の鬼六は
ごく普通のナオミに
ごく普通に亀甲縛りをし
ごく普通に三角木馬に跨らせ
ごく普通に乳首にロウをたらし
....
いつも後ろから私を睨んでいるおばさんへの当てつけで、パソコンのディスクトップはダースベーダにしました。
おばさんは、スーハーってすごい息づかいでみなさんを睨んでは、ランチで、あのコはこんなことをして ....
小さな手のひらで
ふたつ
シワシワのウズラの卵
サワサワして
少年は今までにない
感覚を知ることになる
パパがママにしてもらってたのを
偶然見てしまってから
ついつい
自分でや ....
落ちこぼれなわたしは
諦めることを知りすぎて
嫌味を前に
表情をつくれない
{引用=
雲烟の中
銀河座標に沿ってゆく
冷たい蠍火
真夏の巡礼
迷うこころが重なってできた
道の途中で
重力だけ頼りに立っている
同じ足で
アクセルを踏む
ラジオから流れる
地 ....
深い霧は晴れ
街やヒトを形づくる
様々な線たちが
再び姿を現す
言葉は辞書の中で
既に朽ち果てている
「幸せ」という
一語の印字のみを残して
鳴くこともなく
路上に何とな ....
テッポウユリではないのです
夏の終わり
花期をたがえて
今頃に咲く白い花
例えばアカザやブタクサ
夏草でいっぱいの四角い空き地の真ん中に
丈高く唐突にすくっと一本だけ
そんなのがタカ ....
我慢する事が多くなった。
待つことが多くなった。
感情を表現するようになった。
笑うことが多くなった。
黙っている事が多くなった。
人の気持ちを大切にする。
質問するようになった。
....
{ルビ桃李=とうり}もの言わざれども下
自ずから{ルビ蹊=けい}をなす。
人が集まってくる
人が喜ぶ
寿司を握る
デカネタ
デカシャリ
きついサビ入り
豚の紅茶煮
吸い物
....
笑顔で接し
何でも話せる
叱っても
あっさりしている
いやな事も
さらりとこなす
その人に
身を捧げる
その人を好きになる。
特別な人となる
少しでも
いい思いをさせたい ....
3293 3294 3295 3296 3297 3298 3299 3300 3301 3302 3303 3304 3305 3306 3307 3308 3309 3310 3311 3312 3313 3314 3315 3316 3317 3318 3319 3320 3321 3322 3323 3324 3325 3326 3327 3328 3329 3330 3331 3332 3333
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.68sec.