髪を人に揃えさせ
葡萄を蓄えた仏間の
静謐をかき混ぜる
蝉の唄
かそけき音色で
奏でるピアノが
桟橋に朽ちるお骨を磨く

 夜をうつくしいな、と思える
 世界のかがやきの酷さ

 ....
薄い絹糸が伸びて来る
夕べ
美しい音の調べのなか
天使たちが踊る

銀の照り返し
迫り来る闇
君のトラウマなんて
みたくない

天使たちが歌う
広がる宇宙
ひとりぼっちの砂浜
 ....
「意外な人物だと? それはまさか、エインスベル……」アイソニアの騎士の心が騒ぐ。
「どうぞ、お焦りなさいますな。それは、エインスベル様ではありません。
 彼女の生存の如何は、この旅の結果として現れ ....
「ううむ」と、アイソニアの騎士は唸る。盗賊ヨランが、
ある種の決意を持って、この邸宅に忍び込んできたことは間違いあるまい。
しかし、彼の言うことが正しいとも限らない。この旅は単なる失敗に、
そし ....
「お前の言っていることはよく分からない。いつもそうだった。
 お前は単なる盗賊ではなく、賢者のような知恵を持っている。
 どこからその自信が現れてくるのか? この旅における目的と確信とは?」
ア ....
今、私は窓を見上げて

あの時と同じ雲の流れを見てる

積乱雲は夏の雨を呼んで

ふと蝉の声が薄くなっていく


何年の時が経ったのだろう

鮮やかな命の傷みを刻んで

あの ....
二人の会話も水没して遺跡へ還る
時の流れは表層にすぎず
ましてや真っ暗闇
マッチ一本擦って消えるまでの
意識といのちの混同なんて

またすぐ誰かに発見されて
再定義される
そうやって繰 ....
けして認めたくない
間違ってるのか、愛の

呼び方も
愛し方も
懐かしい
記憶も
 
汚された
ピンクの清純が
震えながら
泣いていたのに
 

けし ....
○「介護苦」
育ててやった!
看てやっている!
の応酬になり

○「親子げんか」
口が悪いのは
親ゆずり

○「伯母さん」
久しぶりに一人暮らしの伯母さんを訪ねた
玄関が開いてい ....
意識、冴え渡る朝
太陽の慈愛は深く
私と世界を隔てる壁は
瞬時にして溶解する

私たちは自然から生まれ
精神として対立した
観念は独自に表象世界を構築し
自然はナマの世界は物自体と幻と ....
いいかげん、眠たくなっちまった
星が今日はどうだとかに飽きちまったのさ
もうさ、こんくらいにして切り上げようぜ
みんな駅前のあそこ行こうよ
あそこまだ開いてるよ
クソだるいことを聞いたみ ....
必要なものを
確かに集めて
今日を始めるの
だったらdeck?

芝居の舞台を
見に行って
帰ってこれないなら
芝居は終わらない

気味の悪い
雑貨を集めて
今日は終わるの ....
なんでっていわれても
わかんない しらない
まるで壊れるために生まれたみたい
なんて言われたっていいよ
もう、ずっとずっとどうでもよかった

ゲロ臭い服を着たまま
君の部屋抜け出して ....
職場環境が劣悪すぎて、夏のある日不安の発作に襲われた。その後つらい不安がときおりやってきて、胃は締め付けられるよう、理由もなく涙が出てきた。医師からは「不安障害」との診断がおり、仕事を休む ....  絶妙なメロディーとともに

 無機質に流れてゆく文字の羅列に

 胸騒ぎが沈んでゆく

 興奮と感動の余韻に浸りながら

 主人公の名前を追いかければ

 場内もざわつき出し ....
黄金樹海の翅を一枚、石版に結びつける喪失感は
パラソルを整地する、カラダを風が吹き抜ける
弄りこまれたモンタージュをリセットして 
宝石を散りばめた お星さまにありました

誰彼時の価値を視 ....
なんにもできない
こんな僕でも
淋しい夜は 歌を歌うよ

なんにもできない
こんな僕でも
夜明けを待って 歌を歌うよ
____OOOO年OO月4日 メモ

・豚こま
・排水溝 とるやつ
・大阿闍梨 ※インドのほう
・くっつかないホイル
明るんで
目醒めていく
柔らかな泥に横たわり
安らいで
残照の輝きを見つめている

意識の底に潜むモノが
どんなにおぞましいものだろうが
僕らは自由になる
魂が放つ直観に導かれ
豊 ....
「わたしたちは、虹の魔法石を探そうとしております」ヨランが言う。
「エインスベル様は、この虹の魔法石によって、監獄に封じられているのです。
 わたしにも、実は確信はありません。これは一つの賭けなの ....
「ヨランよ。お前はいったい何を思っているのか。勝算はあるのか?」
アイソニアの騎士は、逡巡しながら、盗賊ヨランに問いかけた。
約束の二日間が、すでに過ぎていた。傍らにはエイミノアもいる。
人間と ....
「いいでしょう。行ってきなさい、アイソニアの騎士よ。
 アースランテ王朝の貴族の娘、イリアス・ナディとして、
 あなたに命じます。あなたのなすべきことをなしてください。
 この国、アースランテは ....
誰も地球に生き残れないと
地球の未来を考えなかった人類が
地球の未来を考えるようになった

誰も地球に生き残れないのに
地球の未来を憂うと資金が集まり
地球の未来を語るとビジネスになった
 ....
私は美容室で望んだ髪型にさえならないのに、
どうしてあの人は、望んだ職に就いて、望んだ人と望んだ結婚をし、望んだ子供を授かり、望んだブランドの望んだ服を好きなだけ購入し、MIUMIUの8万円のカット ....
コロナ下になってから
家族登山によく出会うようになった
家族で励まし合いながら
同じ目標をめざす姿は
ふだんなかなか見られないものである
僕たちの子供の頃は
田植えの時期には家族総出で田植 ....
あざやかに青い空には
壮麗な夏雲が立ち
先ほどまでの蝉時雨も止んで
静かだ
永遠というものが
今此処に垂れ込めてきたかのような
濃密な静寂だ
この圧倒的なあかるさ静かさには
けれど あ ....
ワイの言うとおりにしてたら
ええねんでっていう関西の人
好きと思う
とても言うとおりにする気に
なれない感じの

こうしたらいい
こうしないのがバカだ
とバカが述べるのを聞くのは
思 ....
 湖のほとりで吹く風が私に優しい。
 朝散歩に人はまばらでこの場所を占拠している気持ちになる。
 朝日を受けてキラキラと輝く湖面はまるで私の心のようで
 耳の聞こえなくなった私の唯一の癒 ....
小川の中に立つてゐた

ほんたうに小さな
足首が溺れない深さの
跨いで越えられさうな幅の
小さな川の流れの中に
私はひとり

世界を廻る水の一端に触れてゐる

とまることのない流れ ....
日常の流れは緩い朝な夕な
壁に孔を拡げ 雫が吹く

濃淡の斑雪 朱と碧に菌を誑した
蝶々の足を掬う 縁取りを押して引いて
錘の中にこっそり少女を飼っています。
まだ眠りも浅い、花札ノ白夜の ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
 お盆soft_m...122/8/14 20:06
夕べの歌ひだかたけし4*22/8/14 18:51
盗賊ヨランとの契約(五)[group]朧月夜1*22/8/14 18:02
盗賊ヨランとの契約(四)[group]1*22/8/14 18:01
盗賊ヨランとの契約(三)[group]1*22/8/14 18:01
赦してください122/8/14 17:04
球体の幽霊ただのみきや3*22/8/14 14:33
夜の甘い想い秋葉竹122/8/14 12:37
独り言8.14ホカチャン1*22/8/14 11:24
朝の覚醒ひだかたけし422/8/14 11:24
動悸の使い方竜門勇気2*22/8/14 4:34
DECK?1*22/8/14 4:12
変わらないやつだ2*22/8/14 3:51
葉leaf022/8/14 3:34
エンドロール佐白光022/8/14 1:04
涼み台を象るはあらい022/8/14 0:32
なんにもできないこんな僕でも高山夕322/8/13 20:00
____OOOO年OO月4日 メモ識子022/8/13 19:51
自由のイメージひだかたけし3*22/8/13 18:41
盗賊ヨランとの契約(二)[group]朧月夜1*22/8/13 17:05
盗賊ヨランとの契約(一)[group]1*22/8/13 17:04
アイソニアの騎士の決断(六)[group]1*22/8/13 17:04
騙されたっていいじゃないかイオン022/8/13 15:51
私は美容室で望んだ髪型にさえならない杏っ子122/8/13 15:33
家族登山ホカチャン0*22/8/13 12:01
夏の影[group]塔野夏子8*22/8/13 11:02
ついていけないりゅうさん122/8/13 5:12
忘却の歌メープルコー...1*22/8/13 3:31
水鏡122/8/13 1:15
頓は白い蛇あらい022/8/12 22:21

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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