{ルビ機構=システム}の一員に過ぎないという自覚
この無自覚で人は何でもやる
けれどメンゲレの対象認識、その冷酷は
機構に責任を帰せられるものではなく
導き出された個の資質に他ならない
善き ....
テレビはスポンサーの奴隷か
年金暮らしのお年寄りが
日本シリーズを見られない地上波なんて
どんな地上なんだ
ぼくはプロ野球なんか見ないけれど、
巨人ファンの親父が、
見るテレビ番組がな ....
「詩を詞を志を視を私を刺を死を」
安易に扱うなどぬるい逃げだろう
「その滑稽さは小1ドリル」
詰めろ詰めろ
まだまだまだ
それ以外の何かを
「何が表現で ....
悲しげな{ルビ表情=かお}から
垂れる蜜に
舌を差し出す僕は
酷く莫迦げて見えている?
生き物が好きなの
命が好きなの
でも物も大切に
したい。
好きだから
知りたいのです。
好きだから
大切にしたいのです。
好きだから
喜んでもらいたい。
好きだから
役に ....
死にたいヤツが死にたそうな顔してると思ったら大間違いでしょ
七福神のようなお顔で笑ってらっしゃるお父さんやお母さんやおじさんおばさん
うんうん頷く鳩だって眠れない午前3時は死にたくなるでしょ
....
意図を孕まない
言葉が
意味を持って
君を傷付けて
ヌルッとした
鯢のように
砂利の上を
ズルズルと
這いずり廻る
深い闇は
無いものとして
そこには在って
有るものとして ....
1
ロケットエンピツになりたいけれど
あんまりアポロンは遠すぎる
ノートから顔上げて
頭から落ちそうな地下室へ下りて
天井まである古い冷蔵庫に触れ
ナマの中身に話しかけた
....
あなたの言葉を
きかないままにいる私
あなたと
別な世界にいるのでないと
いいきかせる
さみしいとか
そんなものではない
空気がなにも
響かせないことで
私という人間のなにも
....
『LOVE』と叫んでみたところで
返ってくるのは鉛の刃
陰鬱な空を見上げれば
額に当たるのはRed Rain
未来からの使者は
苛々怪獣ばかり連れてくる
『薔薇色』という名のU ....
静かな窓のまえに立って
汚いことばをいくつも吐く
うす甘い空に雲がたなびいて
鏡のようにつるつるの水の上を
あかるい色の羽を ....
小さい子どもを間に挟んで手をつなぐ、なんて
最初で最後かもしれない
そう思ったら
なんだか泣きそうになった
明日の保証なんてどこにもないし
想いを伝える日もきっと来ないだろう ....
自分の生まれた意味が見出だせなくて、
自分の生まれた意義が見出だせなくて、
僕は今日も、世界の真ん中で問い続ける。
嗚呼、本当はその問いに答えがないことを知っているのに。
自分 ....
いつも一人ぼっちのあなたは
悲しいのっぽさん。
いつもいつも好きなのに
あなたは悲しいのっぽさん。
一人でいないで二人でいてね。
あなたは悲しいのっぽさん。
今日の終わりの夕暮れに
街は開店前の呑み屋のようで
ぽっぽっ ぽっぽっと
灯が灯る
昌平橋から見上げる高架
縄のれんのような柳の木
ぽーっと灯る提灯脇に
昭和の夕暮れ 宵の口
....
iphoneをさわる君の
ピンクのマニキュア
しろい指
左手でiphoneを持ちながら
右手の人差し指で
慣れないフリック入力
地図をつまんで大きくする
つまんで大きくする
大 ....
僕は高杉修
名前はまだない
修やんと呼ばれて
どれくらい経っただろう
僕は高杉修
名前は知らない
随分長い間
この呼び名で覚えられている
僕は高杉修
名前は付 ....
あなたが誰と手を繋ごうが
あなが誰に合鍵をあげようが
あなが誰を助手席にのせようが
あなたが誰とセックスをしようが
もうわた ....
朝焼けの美しさの前で途方に暮れるたび
あらかじめ失っているものの大きさを思い知る
それでもこのまま進んでいくことしかできない
アルゴリズムに沿ってできるだけ
ループから消えた数字は
....
空よ 月よ と 鳴くばかり
空よ
月よと
鳴くばかり
わたしは芋虫
かえるの 子
明日を夢見て
明日
に
棄て
られ
それでも
....
{引用=
ハナアブのはねを千切って
裏返すと コメツキ虫のように跳ねた
しばらくすると独楽(こま)のようにその場所を回転していたが
捨てた記憶もないのに 朝になると消えた
僕らは身体を突き合 ....
私は目的など 捨て去った人間だ 過去は
地図のようだった 世界全体で
この場所を 拒む人間は 私を
棺桶の中の遺体を 笑うだろう
今日ではないかのような 現在として
人間は 言 ....
明日の朝には諦められるだろう、なのに
明日の朝には諦めるつもり、だったっつーのに
それってわざとだろう?
それってふざけてんの?
皿の上の溶けたバター、ダイビングやっほーい
言わ ....
指先を絡めて紡ぐ恋歌に
灰雲からしろい雫
水は無いはずの月から
ぴしゃりぴしゃりと
まるで空さえも味方につけたかのように
「恐れるな。藍闇の向こうに広がっているのは光原だ。」
本当 ....
笑っちゃうくらいに
社会の門は狭くて
ごくごく普通の
一般人だった私には
門番さえ 見向きもしない
{引用=
今流行りのコミュ力とかいう
得体のしれない力がないと
わずかに開かれた ....
柳の木の下で
若い女が泣いていた
亡くした夫の遺影を抱いて
帰ってきてよと泣いていた
しょんぼりとした後ろ姿は
しだれた柳の枝のよう
風だけがそよそよと
後ろめたそうに吹いていた
....
9月
かなしみがいくつかの言葉をかりて
生活の足元にまでやってきた
そいつらの化けの皮をはぐことはやめて
砂のように 乾いてゆくのを
見つめていたい
ただ今 ....
にわにさく
はなをみている
きょうもきれいに
さいていると
おもっている
はなも
わたしをみて
ひとがいきていると
おもっている
きょうもきれいに
いきてい ....
アルペジオから始まる朝
はじまりを待つ、密かな胸の鼓動
流されることを良しとせず
ぐっと、吊り革をつかむ
誰かのせいにしてくたびれた靴で
いまも夢のつづきを探してる
例えばそれが、がらくた ....
誤解されて
ひとの役に立てなくなるようなとき
この詩を口ずさんで
しずかな気持ちになるのが好きです
脱力して
まるではだかで抱き合うように
お喋りしながら
ま ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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