しずかな森から手紙がとどき
くもったはいになつかしいにおいがはいりこむ
寝ながらYouTubeケルンコンサート
キースジャレットのピアノは
せきをとめ
「いきかえって ....
地球儀回せ
見かけの宇宙
コンパスで描け
色鉛筆すり減らし
世界地図は燃やせるゴミの日に
空想科学
夢の中で輝き増した
氷水に浸かった気分
痛いのさえ平気になった
「冷たい人ね」と言うけれど
君が温か過ぎるだけだって
素っ気ない態度
いつしか冷め切った
名前を呼んだ
彼女が振り向いた
親しくもないのに
寂しくもないのに
もう会えない気になって
名前を呼んでいた
しましま
綺麗なコントラスト、
ね
だけどけして
混じれない
悲しいほどに
絶対的な隔絶
あなたの『あ』の発声と
わたしのそれが違うように。
点と点ならどんなにかいいのに
線と ....
いじめられたら逃げればいい
自分の好きなところに逃げればいい
いじめられっこだったわたしが
いつも逃げてた場所は図書室
「いじめられてもがんばろう」
と、思える本に出会えたとき
....
泣こうとしたら雨がふった
つんとした鼻で雨をみていた
灰色の空は私を受け入れているような
拒絶しているような
知らん顔のような
私と並行なままで
このままどこまでも
いけば知らない土 ....
夏の名残が残していった
焼け付いた風の香りが
鼻の奥からいなくなっていく頃
確かに消えてしまった人たちを
口から生み出す棘で
返す返す突き刺し続ける
酷薄な笑いのシルエット
....
夜空から剥離した星明かり
星騒に眠られぬ夜
人知れずやってくる 孤独は、
ただ一人でいることでも
まして、理解されずにいることでもないのです
それは、答を待ちわびるということ ....
◇
◇
◇
◇ ◇
◇
◇
◇
.
ひとはことばを作りことばはことばを生みだしことばはひとに還る。
ひとはひとを求めうでをのばしせすじをのばし爪を立てるひとはひとを求め目で誘いしがみつきかじりつくひとはひとを求め唇は唇を求め ....
そらに
くもがうかんでいる
いつかのきゅうじつにみた
あのくもと
おなじようにみえるけど
あれはあれで
しごとをしているのだ
いつまでも
くもでいられるように
い ....
小鳥の鳴き声がする
見上げれば二羽の鶺鴒が飛んできて
曇り空に
僕は 桜の枝の葉を柿の木と見間違えた 。
こうして河原をひとり歩いていると
マイケル
きみのうたが胸にしみ ....
光は輝く 夢の中で
私の虚無を 眠り続ける
人々の意味を 思い続ける
音楽を奏でる
お前になる
夢の果てに 明日はあると
立ち止まった 私の彼方に
不安など ページに ....
なみだに暮れていた
ずうっと眠っていた
赤いパジャマはおとうさんがくれた
おめめが腫れていた
じぶんを責めていた
ぬいぐるみがお母さんに似ていた
だれかに必要とされ ....
ひとは あいをもとめるものは あいでくるしみ
財をもとめてた ものは財でくるしむ
また しあわせにもなれる
それは 一瞬の表裏だ
きずくのは死闘
破壊は・・ ....
あなたの夜風をもらいたい
ぼくの夜風をもらってほしい
それを交換するように
ぼくらはあの部屋に帰ります
ぼくらはふたりでひとつではなかった
ふたりでやっとひとりになれ ....
君が生殖本能からくるアプローチを好むのは
機能を満たしたいという欲求からで
私の子宮はそれを受け入れようと氾濫するので
剥がれ落ちまいと壁を厚くしている
そのせいでここ半年間は不調に悩まされ
....
祈り捧げる
オリオンの夜に
わたしはあなたの首輪となりましょう
締め付けて
もっときつく
わたしの憂欝は
すでに蛇のようにわたしに絡まり
両手を合わせるのさえ
まるで機 ....
薄い靴下に 冷気が渡ってくる
凍りかけた土に 残る雨水
青につらぬかれた 空が濁る
遠い所で カラスが鳴いた
歩く頭上を 羽音がかすめる
振り返ると 朱色の実が いく粒か
....
轟音が
前頭葉を打撃し
頭蓋は中空に
中空に咲くイメイジ
種子は咲けぬ地平に
飛び散り
干乾びながら
次の運命を待つ
飛散した眠り
目覚めは
触れぬ距離を保ちな ....
家庭教師をしたくない と
いったばあい
りゆうは
微分積分ができないから
かねがなく
10まんを
はらえない
みにくさ
としよりが
わかものじみた集団に
はいりこもうとして ....
乾いたガラスの向こう側。
バイクが通って水がはねる。
はねる。
どこか遠くで救急車。
道を急いで水がはねる。
はねる。
白い空の下
黒い道で
踏みつぶされた水がはねる。
....
夜が西へ消えた。
待って欲しいと祈ったけれど、
太陽は容赦なく私の影を伸ばした。
どこか遠くでカラスが鳴き、
人々が目覚め始める。
みなそれぞれに思いを抱きながら、
今日も電車 ....
蜘蛛を見た。
ぼくの左手の親指くらいあるんじゃないかな。
階段下の納戸の天井の隅っこで
何本もの長い足をピクリとも動かさず
じーっとしてた。
パパは、一昨日の夜も同じ場所にいたよって言っ ....
晴れ渡った空の青が濃いのは季節の分かれ目だから
あたしは出かけなければならなかった
剥離は目撃しなければいけないのに
お父さんは寝転がってゴルフばかり見ているし
9月さいごの日曜日だからと言っ ....
「あたしはいつか溶けてなくなっちゃうの」とチュパチャップスは言った。
「俺だっていつか齧り尽くされてなくなっちゃうんだぜ」とキットカットも言った。
「そっか、あんたも」チュパチャップスは同情したよ ....
※誰か適当な女性の固有名詞を入れて下さい
俺はお前の道を照らす一丁のランプになりたい
....
何も思わない
何も感じない
何も祈らない
総てが無駄だと知ったから
何も話さない
何も見ない
何も聞かない
総てが、辛い事だと知ったから
目を閉じて
耳を塞いで
口を縫い付けて
自らの楽園に舞い戻ろう ....
僕等は思い出すだろう
とりとめもないことだけを
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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