カピパラシュートがせなかにおりてきて
ふ(や)けた頭
よふけの裏庭に飾ったら
つみとられた朝
ただのみちを
ひとつ
抱く
喉の奥になにか黒いかたまりがあるのを感じる
それは影よりも黒いのを感じる
焼け付くように黒いのを感じる
私は心疾患のある患者ように
必死で左胸を抑える
私は口が聞けぬ子供のよ ....
「そっちへすすんで」
「なぜ」
「見せたいものがあるんだ」
「何を」
「見ればわかるよ。嫌なら見なくてもいいけど」
「わかったよ。左だね」
「そう。門を背にして左」
「あの ....
「こうなって あういてう」 指差す君
「こうなって あういてうぅ」 何回も
「へんな ロボットぉ」 僕に訴える
こうなって・・・
25年前の君の声が
僕がうなずくまでずっと
小 ....
つい昨日まで 真夏だった気がしていたのに
つい昨日まで アイスキャンディーがだらだら垂れて大変だったのに
知らないうちに秋が夏を誘いにきて
わたしの20代最後の夏を奪っていった
まだまだ汗だく ....
栗をむきました
それだけで
私の友達のもみじの木が
さらさらと笑いました
私は今、手に抱えきれない程の
難題を抱えているというのに
栗をむくのに必死だったのです
ねえ、君と私
....
なんて綺麗なんだろう
銀杏は黄土と薄緑が混ざりあい
その葉が落とす影の模様
どこまでも澄んだ青空を
斜めに上る飛行機は窓さえ見え
その向こう遥か先には
半月より少し大きな白い月
僕との距 ....
この雄大な大地に拮抗しうる音楽は
中島みゆきでもモーツァルトでもなく
チャイコフスキーの交響曲第五番だけだった
そんなかっこいいコピーがあった
今朝これをガンガンにかけた車か ....
頭の中が暗闇で
街灯もなく
右を向いたり
左に走ったり
右往左往がユーモラス
黒く染まった時の中
大声で叫んだら
話を聞いてくれるかい
無視する人もいるけど
....
いっぱしのおとなになりてえ
と泣きながらうそぶく四十男を
わたしは胸の中に招き入れる
いっぱしのおとなはつまらないわ
と慰めてあげることも
いっぱしのおとななんかくそくらえ!
といっ ....
空と
毎日の
事を欠かない食事
眠り
ぷらす
飽きない質のセックス
そして
幻に映る
ガラス玉があればいい
きみは何も言うな
僕はそ ....
かおりのいえの
あかりが
まだついている
あいかぎで
かおりの
いえにはいる
くることを
しっていたのか
りょうりを
つくっている
ゆめかも
しれなかった ....
まりが
はずんでいる
えきのホームで
けいたいでんわを
いじりながら
まりが
でんしゃにのる
まんいんでんしゃに
おしつぶされそうに
なりながら
まりが
ころ ....
沼の中へとダイブしたい
白いワンピースが泥色に変わる瞬間を
この目にしっかりと焼きつけて
刻みこむんだ
服に肌に心に
生きてゆく為に必要な汚れを
泥んこになった ....
朝のまぶしさで
目が覚める
となりには
あなた
鳴り響く
目覚ましの
アラームを消す
あなたの手
ねぇ
あたしは
あなたの胸に
手をあてる
あなたの
大 ....
垣根の緑の葉っぱは、揺れていて、
並んだ木々の間で、
手に少し触れる時は、汗が滴った。
いつも食い千切られている気がした。
私の、
目の上は、見えた、
霧の上に、雨にー
先端 ....
あなたの発するだろう声に、そこに色々な、声にすることすらできないようなものが、けれど具体化されずに、取り巻いているような気がした。とりとめも無くぼんやりとしたものが取り巻いている。私にはそれはぼんやり ....
幸せだったよ、楽しかった。あの頃は二人とも同じ気持ちだった。
何も知らない君が、なんでも知ってる僕と、
一緒に居た。
君はなんでもしてみせた。
なんでも頑張ってみせた。
僕に褒められるた ....
{引用=
……結局
そんなものはなかったのだと
あなたはため息をついた
底冷えのする10月
炎で焼かれたような歳月が朽ち果て
それが桟橋のように見えるとき
....
今しがた撃たれたが対峙する雑魚を退治するのに特に支障は無い
....
ルパンは一番大切なものを盗んでいきました
それは
あなたの 心です
ずっと昔のアニメの
印象に残る名台詞
あなたは
一番大切なものを盗んでいきました
それは
僕 ....
やがて忘却の海辺に打ち寄せられた白い欠片、
朽ちた流木や貝殻の転がる旧い別宅の荒れ果てた庭に
ある日。螺旋に絡みつく二本の蔓の梯子が垂らされていたが
それはあたかも、私には儚い夢の終わりのようだ ....
幾つか歳を重ねてふと気になり後ろを振り返った
自分の歩いてきた道は曲がりくねっている
何所で道に迷ったか解らないほど歪みきっていた
後悔というより絶望に近い気分
かつての自分に ....
鈍い響きの衝突音がふたつ街路のむこうで響いて
お前は身をすくめて長いことそのままで居た
銀色の月あかりが割れたボトルを煌かせて
呟きみたいな小さな反射が
壊れた夢とシンクロして跳ね ....
人の歩みは
都会(まち)に咲く花
出てきたやつは
最初に真似る
東京の人は
悠々と歩く
わき目も振らずに
自信に満ちた足取り
「すべてを決めるのはあくまで俺だ」
....
雨が降る日は星は
空の裏側にある
薄い膜をのぞくとちゃんと
いつもの場所にある
ヒトはみえないとき
うしなったと思い込んで
明日の自分さえ
もう届かないと暗くなる
大丈夫だよの ....
101028
写生する煙の
変わりようのない醜態から
デッサンする余裕のない状況を
忌避しながら
ガタガタと埃を巻き上げて
凸凹道 ....
食べたい食べたい
我が儘な大食漢
種も雑草も卵の殻まで
シェフには不本意な味付けでも
加工前の葛藤まで全部
足りない足りない
無自覚な中毒者
馬鹿騒ぎ ....
眠りの城に密かに隠された王女のように
すべては噎せかえるほどの薔薇の足下に
水たまりの中でひねくれた針は不規則に
まだらな時をゆっくり刻む
ひとひら、あるいは幾千枚
モノクロームの雨 ....
マルゲリータ
シーザーサラダ
マンゴープリン
おそろいの指輪
おなかいっぱい、やわらかな夜
3225 3226 3227 3228 3229 3230 3231 3232 3233 3234 3235 3236 3237 3238 3239 3240 3241 3242 3243 3244 3245 3246 3247 3248 3249 3250 3251 3252 3253 3254 3255 3256 3257 3258 3259 3260 3261 3262 3263 3264 3265
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
6.19sec.