溜息をつくと幸せが逃げる
そう言った人がいた

幸せを呼び込むには
どうすればいいんだろう

きっと『愛』を叫べばいいんだ

好きだ
愛してる
抱きしめたい
君しかいない
一緒 ....
ゆるやかに伸びてくる腕を
気付いたらあたしは掴んでいて
その手をすぐに離した
「嫌いじゃないよ」
「やさしすぎて恐いだけ」
あの華のつるみたいに
純白で 棘なんかないのに
刺されてしまい ....
畑のまん中に
猫が座っていた
「おまえなにやってんだ」と
声をかけたら
聞こえないふりをした

じっと見ていたら
しっぽがピンとなって
顔がまじめだった
「おまえなにやってんだ」と
 ....
何食べたい?きくと答えは
なんでもいい

魚?
肉?
なんでもいい

私いらない?

なにか言ったか?と
言ったかどうか

なんでもいい
どうでもいいは違うみたい
出来上が ....
窓に映る窓に映る窓に映る窓の奥の
水も枝も光もひとつに
人の外からこちらを見ている


無いものを踏むたびにたちのぼる
生きものの夜
かがやきのない星に満ちた
小さ ....
雨粒がダンスする
黒い傘の谷間を
小さな黄色い雨合羽が
流れてゆく

五線譜を進む
お玉杓子のように
あちらこちらに
メロディは揺らいでも
目指すのはただひとつ
駅の屋根の下

 ....
大切な物を失った時
僕は失った物の価値
失った物の大きさを
切り刻まれた感情を
拾い上げながら心に
留め置くことになる


夕陽が沈んで消えた後
暗闇の蒼さを
恋人と別れた ....
森を乞う
雨というサークルがあるなら足を踏み入れてみたい
それは穴という穴から
窪みという窪みに媚びりついた悔恨の手垢が
思い出の活性剤となるようきれいさっぱりに落としてもくれる
 ....
 
 
だいどころで
ピアノをひいている

きょうはやけに
かなしいねいろで

しなずにすんだいのちを
しょくたくにならべていく

おもいだせない
メロディのように
 
 
肉体が ガラガラ とうねりはじめる
ガラスの破片が そらじゅうに ばら撒き始める

必死に、目を 足を 手を 口を 脳髄を かきもどそうと
倒れた体で かき集める

からだじゅうが ガラス ....
 
 
ふうがわりなふくをきて
ちちがははを
こんわくさせる

にあってると
おもってるみたい
ふきだしながら
ははがわたしにみみうちする

だからだまって
にあってるねと
 ....
違うというのなら誰かここで明確に説明してほしい
私は少し焦りすぎていたような気がする
今は みんなに悪いと思う
砂場が見えた 一人で 子供が遊んでいる
俺なのかもしれないと思った あれは  ....
トイレットペーパーの
長く伸びて
浮いた道を

走る

角を曲がると公園
また曲がると公園

眼で水を飲む 名詞の噴水

その横で
マスクをした車と車が
お話していた
電柱 ....
   うれひを小脇にかかへ
  不眠の患者の眼のうへ ありく
 うすひ壁なぞすすす あへなし

やる気もうせたこのカラだ
サイレントピアノを百年たたく 人真似よろしく
肺病む少女をゆうれひ ....
左官の息子は五歳の頃から友達だった
海へと続く一面の草むらを
真っ直ぐに突っ切って遊んだ
毎日あっという間に日が暮れた

左官の息子は都会から引っ越してきた奴が大嫌いだった
大雨の日幼稚園 ....
ひびわれて
 よい暁の裂け目から
晩鐘の漏れ出ずる闇
         雲

弱弱しい
 足取り 振る舞い 声のピッチ
雪が降る頃には
    もう 思い出さない

崇高の美は
 ....
足元がぐらぐらするようだった
すがりつこうとしていた
カタチ がよかった
なくならない ものがよかった

みえない
もの大事にして
きこえない
もの求めて

悲しいなんて言葉は使わ ....
明るい日差し、風、笑い声
帰り道、手のひら、力強さ

両手で慎重に掬い上げて
零さないように壊さないように
そおっと抱きかかえても
風雨に晒されて時間に色褪せて
そうやって思い出になって ....
雲に乗って東へ流れ
風に吹かれて西へ流れ
人波に乗って南へ来たら
巨大なネオンに食べられた
大きな口をポッカリあけて
私をまんまと呑み込んだ
星の隠れた夏の夜は
そっちへ行っちゃあいけな ....
日が暮れたら
風が吹いた

雨が降ったら
夜が明けた

花が咲いたら
空が開いた

頬が乾いたら
また笑える
 
 
忘れかけていた三行の約束を
同時通訳していく
身体が沈んでいくのがわかる
劣化して重たくなった雨傘みたいに
 
トイレットペーパーが
自動で巻き取られる音がする深夜
ブルペン ....
風呂の中で
疲れを取り
記憶を洗う
今からでも
やり直して
ひび割れたコンクリートの上で彼と彼女は

10年前からあるようなありふれた言葉で罵り合って
100年前に流したのとまったく同じ塩辛い涙を流して
1000年前から進化してない古びたやり方で許しあ ....
   .
段ボールから抽き出して
フィルターの埃を払うと
あの土地を離れたときの
冷え切った心に火がともる
   .
できることならあかあかと
きみの顔に映える炎を
贈りたい きみの身 ....
重ねると傷になるからね
特に完熟

「桃太郎」は品種名
「トマト 妻せつ子」はブランド名

品種による
大玉、ミディ、ミニは、あるけれど
それだけではない、育て方で
品種の普通より小 ....
秋になったら家を出る
軍手とシャベルを持って遠く遠く
九月いっぱいは歩き続ける
十月は釣りなどして過ごす
十一月が木々を染め出したら
場所を決めて、あとは待つ
落葉を敷きつめてその上に座る ....
月をまたいで夜の空気はグンと冷えた

風が鋭さを増して
煙草の煙がいつもより濃くなった 気がする

そんな 日
そんな 夜



秋空と呼ぶべきか冬空と呼ぶべきか

高 ....
そうぞう、する

あの ほしは ての とどくところに ある

むそう、する

ぼくは あの ほしと ともに そらに ある


まいにち を ころがし ながら

なないろに ぬる
 ....
きっと妖しげな光の中でも

消されない声と消されていく声とがあって

静謐な川の畔で見た目映い煌めきをどう感じ

どう紡いでいくかとかいう崇高な思いがあって

目の前の砂利道のような出 ....
鋭角に奔る超高層の上空/オレンジに浮かぶ雲をジェット気流が切り裂いた。
このところ帰宅してもパノラマで立体画面を見るのが怖くなる
昨日も、定期健診と偽って診察に行ったB級高齢者が、百人近く飯 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
愛言葉うずら豆3*10/11/5 12:57
最果てai010/11/5 12:48
風景蒼木りん210/11/5 12:00
夕食朧月210/11/5 11:06
冬と息木立 悟410/11/5 9:56
カメラチック・ワーズ # - 即興曲佐倉 潮210/11/5 8:14
失う寒雪010/11/5 7:54
酸性雨アラガイs6*10/11/5 5:49
メロディ小川 葉410/11/5 4:36
袋の中で思想する紀田柴昌010/11/5 3:41
試着小川 葉110/11/5 3:34
夜の窓を見つめつぶやく番田 210/11/5 3:13
電柱いてゆう110/11/5 2:10
ゆうれひ乾 加津也4*10/11/5 0:12
左官の息子yumeky...3*10/11/4 23:54
晩鐘瀬崎 虎彦010/11/4 23:26
ゆるるる朧月310/11/4 22:57
帰り道さつき4+*10/11/4 22:51
行き先2*10/11/4 22:48
立ち止まったら0+*10/11/4 22:43
顕微鏡を覗くとたもつ710/11/4 21:47
五行詩「ぼろきれ」ペポパンプ5*10/11/4 21:40
ひび割れたコンクリートの上で彼と彼女は亜樹210/11/4 21:27
ファンヒーターGiton2*10/11/4 21:22
トマトのはなし(改訂)鵜飼千代子15*10/11/4 20:25
冬支度salco17*10/11/4 19:47
霜月丑寅010/11/4 19:41
びゅん、と ふく かぜ 玉兎310/11/4 19:30
『静かな川べりで』Leaf010/11/4 18:58
21世紀戦争 ‥CHILD編アラガイs2*10/11/4 16:17

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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