しとしと雨降る夕暮れ刻
道の片隅で、小さな猫が凍えていた

抱き上げようか迷ったが
そのまま歩いていった

しばらく歩いていると
雨が更に強くなって
洪水が起こり
雷が鳴り出し
そ ....
季節はずれの黄砂が洗い流され
透き通る朝日に葉が染まる
山鳥の声はいつもより近く
塵の無い空はすくむほど高く
水溜りの空に足をとられる
風の色は赤に黄に
風の形は髪に葉に
いつか死ぬ
ってことと同じくらい当たり前に
恋は終る
今座っている
椅子も無くなるし
すべてが
変更になる
もちろん
地面も無くなるし
きっと時間も
無くなる

ね、無
ね、 ....
夢のようだった
銀河鉄道の夜でよんだ
真っ白な{ルビ鷺=さぎ}の菓子を
わたしは大地に植えていた
ずい分長い間そうしていたのだった
一羽でも多くと
せっせ、せっせ、尊くひかる白い足を埋 ....
蟻さん
お仕事の途中で
そら見上げてる



いつまでたっても
そら見上げてる



日が暮れても
そら見上げてる



お腹すくのも忘れて
そら見上げてる


 ....
拒まれて
塔の傍らに一人
辿りつけなかった人だってきっと多い
命あることはそれだけで幸甚だ
ひと気のないはいいろ硝子の塔へと
電梯にせり上げられていく
この眺めだって
十分に「上海的」だ ....
シャンゼリーゼを
タップダンスで
踊り
歌を歌う。

ドラムを叩く
先輩
かっこいい。
ソロを教えてくれた

真夏の空
冷たいプール
プレゼントした
柘植の櫛。
放課後の教室で
思いを伝えてくれた少女
寂しくて悲しくて
思いを伝える

苛めで受けた
股の切り傷
美しいものは
虐められる

互いに慰めて
暖め合った
あの頃
互いに求め合 ....
セブン!
セブン!
イレブン!
ぷお〜
セブン!
セブン!
イレブン!
ぷお〜

もろだしのまま
レジ行って
熱々おでんのなかに浸けて
ウルトライレブン
ファイターイレブン
 ....
夜は記憶の始まりから来たのだと
慰めるように紡いでいた物語を
君が聞くことをやめてから
どれだけ経ったのだろう

昨日から
世界にひびが入りはじめている

そこからあふれる酸素 ....
冬の風を受けて
自分の道を捨てに
道を歩き続け
喜びもついでに捨てました。

道の続く十一月には
話のできる者は去り
一人歩き続けて
悲しみも捨てました。

夢を探し続けて
 ....
家にいるのに帰りたい
どこに帰るの帰りたい
今すぐここから帰りたい
何でもいいから帰りたい

中学1年生の時に帰宅部だったから
わたし帰るの得意なんだあって

独り言つぶやいて帰りたい ....
僕はいまだによく悩む
そんな時頭の中では家なき子だ
じっと我慢
ハリーポッターの魔法の棒でもあればね
石ころが美女に変身するような
ひらめきと
それまでのくよくよを一気に粉 ....
 リアルには実態がない
 わけではない、勿論
 ただそれが波及する場所に
 なにかしらの不具合が
 生じてしまうのだ、きっと

 リアルはとても
 いたずらっ子だから

 リアルは
 ....
起こすとまだ寝ていた

いまなん時かを教えて

四十五分にまた

電話すると言ってきった

それまであと二十二分ある


そばにいてあたためていいか
 
 
近所の庭先に
みかんが生っている
枝は良く伸び
実は公道にまではみ出している
その下にひとつ
うんこが落ちている
多分、犬の

うんこ
何て素晴らしい響きなんだろう
純 ....
 
  夕暮れの喫茶店

夕焼けの陽の
 黄金色
 雲間に沈む
 湖の
 喫茶「シャレー」
 の窓ガラス

 キャンドル・ライトの
 ほのゆらぎ
 秋は去りゆき
  ....
ふと 横を見ると
あのひとがいた

1年前 
恋こがれて
夜の渋谷の坂を
走って追った ひと

横顔 今もすてきだ
30センチも離れていない
ところにいる

あっ

彼は  ....
使い古した
陳腐になった
聞き飽きた言葉


使い古したのは
陳腐にしたのは
言い尽くしたのは


誰だ
誰だ
誰だ!?
誰かを傷つける誠実さと、自分を護る狡猾さなら、いったいどちらが罪だろう
わたしたちは
皆で手を繋いでいることができない
綻び、繕い、
それを誰かが押し拡げ、
ちがう誰かが埋め立てる
 ....
ここでいいんですかね
もったいないような気がしちゃいますね

きみとあの子のくれたプレゼント
itモヤモヤ
咀嚼して味わいます

帳面に書いてるんです2005年からずっとね
ここでいい ....
 
 
おしっこしたくなって
かいだんをおりた

まよなか
だれもいないいまで

きえたテレビが
ぼくのかおをうつしてる

それいがいにはなにもない
いまのいまを
 
 
死んだらこ
の心をどこ
に埋めよう
か考えてい
る。街には
電球のちら
つく光だ。
(朝に向か
って逆走し
たいよね。
日付変更線
とかものさ
しではかっ
てじぶんの
さび ....
また動物の話をはじめた

彼女はたまった動物番組を見ながら

いっしょに歩くように話してくれる

自然が好きなの、山登りじゃないよ、そういうんじゃないの、

やわらかな鼻声がかわらしく ....
お母さんはビールを呑んで


喋りだします


今にも泣きそうになりながら


姉が買ってあげたメガネをかけて

わたしを見ます



そのレンズを通して


 ....
なにがあってもきみしかいない
いま、ぼくの生涯がつくられている
かたちを変えてゆく
まだあたらしいいきもの
きみはその、ひとりで
ひとりきりなのに
てのひらふたつもっていた
それ ....
隣の部屋ではカップルがセックスに勤しんでいる
一人きりの僕はそれを聞きながら涙を流し
この世に蔓延る不公平さを嘆いている

目の前は暗闇 光さえ入らず
人生の荒波 揉まれ続ける
この恋はと ....
君の ありがとう に

心は桃に色づく

君が使う 数少ないタメ口に

愛おしさが あの波のように押し寄せる



気づいたら 君から

人の愛し方を学んでる。
全てを手に入れたとき

人は人でなくなる


金に溺れ
人に溺れ
自分自身に溺れる


幸せとかけ離れた

『寂しい』人生を歩むことになるだろう



信頼を築くよ ....
  .
まあるい風船を同じ容積の四角い
函に押し込めそうして密封した
函をたくさん重ね隙間無く積み
重い閂を掛けた建物が目路の限り
  .
立ち並ぶ未明の波止場キリコの
少女もそこにはい ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
雨の日の仔猫一 二310/11/26 22:38
雨上がりの秋ススメ110/11/26 21:51
チアーヌ510/11/26 21:39
空想の鳥[group]kawa310/11/26 21:14
蟻の夢小原あき5*10/11/26 20:38
創書日和【拒】Point of know Return大村 浩一3*10/11/26 19:44
ゴットハンドペポパンプ2*10/11/26 18:52
小田をかたる君1*10/11/26 18:41
ウルトライレブン[group]花形新次1*10/11/26 17:56
雑音になった君へゆるこ510/11/26 14:28
メランコリーー道4……とある蛙6*10/11/26 13:53
帰宅部の素振りの掛け声池田実緒410/11/26 13:09
悩み乱太郎1210/11/26 12:43
リアルのすべて豊島ケイトウ14*10/11/26 11:05
いいか吉岡ペペロ510/11/26 9:48
約束たもつ210/11/26 8:54
「夕暮れの喫茶店」生田 稔5*10/11/26 8:52
と・き・め・き森の猫8+*10/11/26 8:37
言語的異人へ寒雪110/11/26 8:35
あさいゆるしはるな110/11/26 7:55
正露丸カチキ410/11/26 4:51
夜の居間小川 葉110/11/26 1:24
詩ね桐谷隼斗210/11/26 1:04
この世のひかり吉岡ペペロ710/11/26 0:48
6年振りに親子くゆら410/11/26 0:46
血潮ゆうと110/11/26 0:31
ああSEKAI ...0*10/11/26 0:21
べたべたらぶそん短角牛210/11/26 0:10
とわ010/11/25 23:47
ギイ・ド・M師にGiton2*10/11/25 22:35

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