110225
行人偏は疲れると
台所の包丁とまな板が相談して
ストライキをするので
来期の売り上げが期待できなくなると
専業主夫気取りの亭 ....
白、という色は感覚を鈍らせる。
粉雪が踊る
大地も空も空気さえも、息をひそめた世界で
ただ、そこに在るというだけで
乱暴なまでに視線を奪う
ただ一人の愛しい人
瞬きすら惜し ....
彼のナイフは見掛け倒しでああ言ってるものの、
ポケットには言葉のナイフしか忍ばせていないのかもしれない
引いていく真っ青な鱗色をしたあんなナイフぢゃ、
なんにも切れやしないよ
相手が悪かっ ....
拍手を
拍手にしておくための
拍手がある
満員の、コンサートホール
息遣いを
息遣いにしておくための
嘘がある
僕が僕であるための生き方を
僕が僕であるための生き方に
しておくために ....
びゅう と風雪の中 てくん てくん
雪ん子は 雪を踏まずに てくん と
滑って 凍らせながら歩く
やがて 着いたのは 雪の露天風呂
白くてキラキラした柔らかな雪が
やさしく降りそそいで ....
いくつもの世紀をこえて
多くの人の手を渡った
奇跡の瞳を手に入れた
汚れたわたしの瞳の上に
震える手で押しこむ
わたしたちはよわくて
かんたんに壊れてしまう
だから、かなしいもの ....
君の思う君は誰?
自分の思う自分と
他人から見た自分は
必ずしも一緒
とは 言えない。
自分の思う自分
でさえも
思い込みの姿で
本当の自分を
知らずにいる
かもしれない
朝露が滴る蜘蛛の巣に
不思議な世界が見えたような気がして
顔を覗かせると君が居た気がした
「会いたい」と声を出すと
美しい蜘蛛の巣が僕の声を
一文字一文字絡め捕り
現実の世界に言葉 ....
あのね
あなたと手をつなぐために
生まれてきたかったんだよ
あなたを抱きしめたくて
大きくなりたかったんだよ
覚えていてね
あなたに芽生えたいくつもの愛が
この地球上に存在し ....
今日あったいいことを
風船に隠してあなたに贈る
ぱんと割れたなら
幸せになってほしい
割れないのなら
天井で控えています
いつかあなたの
悲しい窓辺で割れますように
ねえ 何を数えているの?
そんなにも 緑が眩しい庭で
蟻たちが運ぶ 死んだ虫の数?
オジギ草に悪戯しているのは
無邪気な蝿
チューリップの首を 切り落としたのは
ぼくだよ
雑草を刈る ....
ああ
だからコンニャクだけは
君の代わりにしたくない
ああ
明日の今頃も
僕は布団のなかで
悶々としてる
溜まった僕のことを
知ってるくせに
完全に無視を決め込んで
君は隣で ....
(サファイヤ様投稿)
いつも
事務を
がんばっている
あなたへ
愛をこめて
チョコを送ります
お疲れ様です
{引用=ぺぽは会社で誰もくれませんでした。皆女性なの ....
回る回る回転ドア
危険と隣り合わせ
乗り遅れるな
はさまれるな
スリル満点
快感MAX
個室の中に
入り込むで
君に会いに
急いで乗る
心臓は爆発
花束持って
これが恋と言えないのか?
電話をしたい。
会いたい。
手をつなぎたい。
話がしたい。
知りたい。
君の笑顔を見たい。
楽しもう。
メールをして
秘密を話して
気持ち確かめて ....
君とバイバイした・・・
帰宅時間と重なり・・・
人通りは多かったけど・・・
キスして「頑張れ!」
そう言った僕は
すぐに駅に向かって
歩きだす…。
いつもなら
君が見えなくなる ....
路地から通りにでると
いや、もう路地から
あたたかな風がほどけていたのである
それがからだをやらかくぶ厚く
バイブレーションさせていた
坂道を明治神宮のほうへあがった
....
黄色い帽子をかぶった女の子が
お母さんに手をひかれて
ちょこちょこ小走りに
横断歩道を渡っている
いくつまでお母さんの手を
握っていられるのだろう
無邪気な笑顔 ....
こうやっていつも春は来る
嫌いになったわけじゃない 彼女はどこへいったのだろう
途絶えた連絡は 繋ごうとしないから 切れていく
忘れたふりしていていいよ 笑っているなら それで
....
今夜の
雪は
とても悲しく淡すぎる
あの人が
突然
消えてしまったから
しばらくは
悲しいかも
私は
少し
後悔している
あの時
素直でいたら
素直でさえ
....
最近
疲れるなぁ
君に
不満があるわけでないけど
ため息の数が多くなったよ
何だか
このごろ
むなしいんだよね
理由は
何故なのかわからない
君に
恨みがあるわけではない ....
水槽の中の
金魚
何を
思ったのか
ひらり
ひらりと
泳ぎ始めた
まるで
ダンスをするように
大きな円を
描くように
金魚は
泳いでいる
大きな目には
何が見え ....
咳き込んでいるのは僕から逃げ出したいから
なのだろうか。僕の身体はもう値しないもの
になりつつあるのかもしれない。濁音が空を
汚す。ひとつ。暫らくして、またひとつ。藻
みたいにドロドロして、蝕 ....
低空飛行を続けた俺は、明日から来なくて良いよとお偉いさんに言われた。
反省…?怒り…?否。
まず思ったのは猫のメシが買えねえなあ、と言うぼんやりした事だった。
その猫は、典型的、漫画の様に段ボー ....
腹のあたり、鉛のようなひびきとイメージの
武器を、気づいたときには突きつけられていた、
何度か。何度も?
早くしないと死んでしまわないんだけど死んでしまう
、というルールが、思い込まれている。 ....
野生の鶏が森に溶ける朝
立ちのぼる夜の残り香
白く踊る靄
女たちのはごろもの袖が
空に還るよう
斜めに抜ける鉄道の跡地に
芽吹く春を見守っている
私の肩に麦をふりかける人よ
瞳は黄金を ....
足柄山の山中に
(大江山の中腹に)
大きな栗の大木が
その巨木の瘤の中
蔓で編まれた黒い籠
籠の中の麻の布
布に包まれた赤子一人
黒々とした髪を持ち
大きな体に漲(みなぎ)る精気
....
雪の降りた朝に
わたしは吸い込む
冬の鳴き声を
しっかりと逃がさないように
両の耳で
抱きしめる
冬の呼気を
愛おしいから
二度と離れるのはいやだから
この手は放さない
彼の狙いは一体何だ
一兵卒などと言いながら
功労者として特別待遇しろってか
そもそも政権交代は
選挙テクニックのたまもの
ではなく
マニフェスト全てが支持された
わけでもなく
従来 ....
{引用=携帯がなり、
あめがふって、いた、
もったいぶって、
丁寧につつまれている、
断ることもしっていて、
ただ、
のぼったものが、
おりてくるのを、まって、
ときどき、手が、
....
3101 3102 3103 3104 3105 3106 3107 3108 3109 3110 3111 3112 3113 3114 3115 3116 3117 3118 3119 3120 3121 3122 3123 3124 3125 3126 3127 3128 3129 3130 3131 3132 3133 3134 3135 3136 3137 3138 3139 3140 3141
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