起床時間を間違える
トーストも焦がしてしまった
通勤路を間違える
いつも通っている道なのに
タイムカードを押し間違え
朝礼中にコーヒーをこぼす
当然のことながら
仕事でも間違いばかり
....
世界が暗くなっている
車が通る、人が過ぎる
どんより曇った空模様、
細かい雨が降り始め
道にてアパートの隣人と出会います
彼女は親しげな笑顔浮かべ
手と手を宙で打ち合わせ
互いに挨拶 ....
大衆
リジン
穴熊
他者が誰も詩人だと
認めていないのに
恥ずかしげもなく
自分の書いたものは
詩だといって人様の目の前に出す
どうしてそんなことが出来るんだろう
おそらく人様の目と言っても
所詮自称詩 ....
なにを泣けばいいのだろう
この空虚(うつろ)な悲しみには
なんの意味もないと
知らされて
白い麦わら帽子をかぶり
あの
マチュピチュとは似ても似つかない
....
俺たちが激しくアクセルを踏みすぎる頃
季節はまた新たにはじまった
ブレーキからすばやく
パーキングにいれてキーを抜き取り
わたしたちは
どうしようすきとかたぶん無理とかについて
普段の日常 ....
パカは
死んでも
直らない
ならば
生きるしかない
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
そして地面は、ざわざわと揺らいだ。
オーマルが言ったように、一行を次の魔物たちが狙ってきたのである。
「シーゲンサ!」オーマルが叫んだ。
「何! シーゲンサとは何だ?」
砂の中から、無数の ....
「ヨラン殿の言うとおりでございます」その時、オーマルが口を開いた。
それまで、彼女は一言も発さずに沈黙していたのである。
「その根拠とは?」アイソニアの騎士は、オーマルのほうを振り返った。
「そ ....
ヨランたち一行は、三日の間砂漠を旅していた。
オーマルに取りついたエランドルと話して以降である。
皆の喉が渇く、しかし、不思議に食欲は感じられなかった。
そして、三日という時間も彼らの体感時間で ....
僕が吐く息は
寒くて白い
大抵が
空を見上げて
消えてしまう
時々、色を貰って
シャボンのように
君を透かしている
また会えたら良いね
夢みたいな現実で
林檎は赤くて
....
いきなり
雨にたたられ
いきなり
太陽に眼差され
いつものこと
痛む脳髄を携え
痛む目を抱え
花が庭に開くその瞬間を
間違いなく捉える
*
私たち人間は大自然か ....
*
締めるの
緩めるの
もっと灼くの
それとも見棄てて冷ますの
組んだ手を解き
窓に叩きつけたら
見えるだろうか、海
神さまたちの海
* *
....
むかしむかし、
山のふもとの村に
可愛い女の子が住んでいました
やがて女の子は、
とても綺麗な女になりました
村中の男たちは
彼女に沢山の贈り物をしました
なかでも鼈甲の手鏡は
たちま ....
中国ドラマで政敵を倒すために
毎日微量の毒を盛り
病死に見せて死なすというのが
わりとある
歴史、毒薬詳しそうだなぁ
中世と
あまり変わらないの
かもしれませんね
毒を盛られて
....
10月というのに
この暖かさ
というか
ほどよい暑さが続いている
10月なんかに
いるはずのない夏だから
やっぱり
気味の悪い幽霊
と
言うべきかな
おそらく
....
顔の無い自分の顔の部分について考えている
なぜか?
非常識だからだ
洋服を着た
からだだけが
ぺたんこになって地上に映し出されていた
これからもわたしたちは
なんとかマップにマッピングさ ....
髭を剃り髪を結いよい服を着ておしゃべりの花を咲かせる
今年のボジョレーの出来なんて過食なアイデンティティ
目玉ひとつ無くしたと思ってさっき古道具屋で買ってきた金の玉
睾丸ひとつにも満たない グズ ....
ナマコのお化けが
くらやみからやって来るとき
人はただ、その場に立ち尽くすのみ
ばくはつするたいようにとけて
ばくはつするたいようにひざまづき
暗黒の窪みに安らいで
すべてを放擲し ....
静の海
ひらけゴマ
勧進帳
夕闇、迫るなか
戯れる
子供たちは
歓声の余韻に
時を味方につけ
突き抜けてゆく
大人たちの影を
遥か超え
開かれていくこの世界へ
その輝きに震える心で
* ....
もう目覚めた気がするから、余計なものは捨てちまって構わないんじゃないか?集積場に投げ込んで、火がついて燃えていくさまを燃え尽きるまで眺めて、あとはなにもなかったみたいに生きることだってアリじゃない ....
かの方を分析しないでもうこれ以上
まだ子ども 最上階の遊び場は 空
キーワード
いくども使うボキャ貧よりも
先をみて
微修正した君はあざとい
善悪の圧をかけられinput
....
以前は
問題なく再生できていた動画で
時間がたつと
PCの電源が突然OFFになる
なんてことが
近頃多くなってきた
どうも
CPUが異常に過熱しているらしい
外部に
....
貴方に参ったと言わせたいが
荒れ地に種も蒔きたい
二重の線で消したいが
全部薬だと知った
名前を与えてしまったら
その瞬間から傷口が広がる
紙の埃を吸い込んで
苦しいから文字は踊る
....
二〇二一年十三月一日 「断章」
ジョンは五千人程の男女の中に見えなくなった──。誰も彼もが灰色のヴェールを被っている──、凍って粉々になった残骸は〝意識〟と呼ばれ、人々の中に動かしがたい様 ....
緑はいい匂いがして
黄色はカレーだと思ったけど
微かに残る勇気の匂い
街が公園を目指す
今日はゆっくり寝転びたいから
まとまり難いものは滑り台で遊ばせて
やっぱり愛がいいとみんな家に戻った ....
たましいの揺らぎ
眼を開いて
冷えていく愛
今夜は、今夜は
深みへと沈む
純粋な孤独と静謐のうち
ほっておいて
ほっておいて
これがリアルなら
これが生々しいなら ....
なんだアイツは。
私は誰も信用ならないから役割を決めて責任を取りたいその範囲でただ1人で。1人1人が責任を取ってチームは成り立つんじゃないのか、チームの中で誰かの責任の無さをカバーするのがチームでは ....
ありったけの善意が
満ちていた画面
だれもがいいヒト
でいようと必死だった
みんな
自分自身の状態に
満足し
あきらめが蔓延し
死の匂いは充満した
弟が
ぼぼぼくがお思うに
詩詩 ....
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