だれもわるくない
だれもわるくないから
すこし胸を撫で下ろす
それはつらいことでもあるけど
やさしくありたいと願う
泣かなくていいんだよ
泣いてもいいんだよ
それはあかるいことでもあ ....
車が
小枝のように
軽々と
流されていく
灰色の
獣の声は
うかがいながら高みを目指す
奪う
奪われる
手をつなぐ
確かめるため
失うもの
慟哭の意味を
胸に灯し ....
下らないサンバを踊れ
下らないジャズに痺れろ
....
ていでんのよる
きみとみていた
あのよぞらを
わすれない
ほしでみたされていく
あのよぞらを
いきのびて
みていたよるを
+
せいぎのみかたは ....
みながんばっている
いちばんがんばらなければならないひとを
一心に応援しなくなって
この国はいったいなんねんたったのだろう
みながんばっている
うさんくささに気づきすぎる ....
膿んだ傷のある腕を
長袖の服で隠して
調子の外れたハミングは
いつでも古いシャンソンをたどって
彼女はマリーと呼ばれていた
マリアンヌみたいなコートを
いつも着ているせ ....
わたしは日本人だ
日本でうまれて暮らしている
わたしは日本人だ
国籍だってきょねんからそうだ
食べ物いがいもとの国籍には興味ない
食べ物だって興味ないかもしれない
....
空の途中の領域
中途半端な浮遊感と一緒に
風を翼に受け
停止したまま浮遊する
彼だけができる芸当
地上を常に意識する狩人は
樹木の枝葉の間から
見え隠れする野鼠ほどの小動 ....
今詩人に出来るのは
少しでも楽しい詩を書くこと
精一杯に綴る事
生きてる限り
ペンが握れる限り
「応援しよう」なんて思ってない
そんな恩着せがましい事は
ただただ僕は綴るだけ
綴りたいように描きたいよ ....
彼や彼らが死んで
しばらく経ってから
君は埋葬する
そして理解する
人は死んでも星になんかならない
人は死んだら死体になる
そして記憶になり
いずれ忘れ去られる
埋葬される者はまだ幸運 ....
メインタワー十九階
シャンデリアがゆっさゆっさと揺れていた
長机のしたに隠れていても
それは天井からの落下物だけのお話だから
部屋を飛び出して非常階段をさがした
鉄扉をあ ....
剃刀の刃のような罪悪感を拾うために
目を閉じてしまう
わたしは弱虫です
薄っぺらで
重さなんてほとんど感じられないけれど
痛くて
涙を流してしまいそうです
指先の小さな傷
それ ....
(剥離)
揺れが大きくなって行く中
あなたは誰を思いましたか
カラスが裏手で鳴き騒いでいた
それはいちばん大切な
あなたの負うべき存在なのだろう
それから揺れがおさまった後
誰の ....
煙草の銘柄で『LARK』と書かれた、ちょっと昔によく在りような細長い円筒に底蓋のついたゴミ箱を使っているのだが、なんというか、勝手の悪いゴミ箱で大きなゴミ袋を掛けると筒が細い分、袋に余りが出来てもっ ....
私がなにをできても
なにができなくても
私は私の心で
あなたのことを想います
どんな場所の空でも輝く月のように
あなたはきっと無事でいる
信じることは絶対やめない
空虚である
「あなたは拒食症なのですか。」と
ここまで出かかったのだけれど それでも
あたしには勇気がなくて ほら
愛す 勇気さえもなくて
死んだら 泣くけれど
ねぇ あの娘でいいから ....
おやすみなさい
お手上げ 手に負えないよ あなたのせい
おやすみなさい まあお聞きなさい
赤子が泣いている
泣いてる事を伝えたいのだ
泣きすぎて泣き声しか聞こうとしない
顔をぺ ....
のどの奥を通過する透明な言葉
そしてからっぽになってしまう
だからってむやみに捨てないで
それは見えないだけで在るから
いろんな色のドリンクみたいに
きっと知らないものを含んでる
....
世界に名だたる名指揮者の下で、
それは華麗に綺麗に罵倒されている。
どこに出ても恥ずかしくないのが設立目的の楽団では、
不協和音の叩きは速く、
一般的大人代表のマエストロが知れた顔してアドバイ ....
しまい込んできた
本当のかたまりが
溶けだす
それは突然で
届かない想いも
見抜いてくれない強がりも
いつしか憎らしく
平気な仮面をつけたのに
何があっても
崩れなかった
....
彼女の耳にかかるピアスの鋭さは
柔らかな曲面を拭い去る
針の先端のくぼみに
黒ずんだ色素の集合は
次第に広がりゆく
いつしか連鎖物は全身にまわり
一番外側にあね膜は
ひらりと脱げかわる
....
言葉など無力でしかないと
何度思い知ればいいのだろう
たった一滴の水をとめることもできやしない
いつの日も
私の言葉が間に合ったことはないのに
うたをうたわずにいられないのだ
....
土曜の午前6時
カーテンを開ければ 外は雲ひとつない晴れた空
散らかった部屋を朝日が容赦なく照らし出す
食べ散らかした冷めてしまったデリバリーピザ
飲み散らかしたいくつかのチューハイの空き ....
それは梅の花が咲き誇る故郷の地で 粛々と静寂に包まれ冷厳なる現実として訪れた
桃の花が咲く頃にはいられないだろうと 誰もが知っていた いや わかっていたはずなのに
庭の至るとこ ....
間抜け面した偽善者たちへ告ぐ
正義という仮面を被ったお前らを担ぐ
明日になればどうせ全部忘れる
そんな状況をすぐに正すべく
僕が言える事は
偽善者は死ね!
テレビで繰り返される地震速報 ....
自分自身に無い自信/だから人を避ける知らない内
鏡で顔を見ることも嫌で/何も出来なくて来る者拒まずで
僕の全てに対して好意的/なだけで惚れてるもう既に
脳内では勝手に彼女に変換/だけどおさわりし ....
これっきりの今日を全部忘れて
また新しく作り直そうよ
充足感からくる喜びを常に維持するために必要なことを教えてよ
ほら笑って
文明はよいもの
だから 知ってしまったことは不幸ではない ....
出来損ないの
光線の具合
淡い影を
歩道に残して
セルジュ・ゲンズブールの埃臭さが
鼻先でゆらゆらと眩む
暖かくなり始めた
世界の息吹はノーウェア・マンには五月蝿過ぎ ....
ずばり肌が好き。もうプルプルです。
できたら左コーナーに曲がるよりも,エンジンが持つまでストレートで突っ走ってください。
そのために新開発の乳液費用代は、スポンサーたる私が拠出します。
....
近所の映画館
レイトショーに一人
暗闇の中
映像で明らむスクリーンを
ひたすら二つの目で
半時間前には眠かったことを
すっかり忘れて
目の前で
ぼくの何十倍もの大きさな ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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