災難に立ち向かっている人たちに
現場で戦っている人たちに
感謝します
日本のあるべき姿について
いつも声高に語っていた知り合いは
十分離れたところに住んでいながら
この国の西の端まで逃 ....
小さな傷には小さなばんそうこうを
大きな傷には大きなばんそうこうを
深い傷には情けないほど無力だけれど
ポケットに入れておいても邪魔にはならないはずさ
自分に使ってもいいさ
誰かにあげてもい ....
未来を糧に過去を生き
今を夢見た人がいる
花の大地に足を沈めて
鳥の大樹に手を掛けて
風の時間に心は駈ける
朝が時折に月を鎮める
複雑に偶然を重ねて重ねて
今を夢見た命の流れ ....
どんなに嘆いてもかなしんでも
そのかなしみはどうやったっておいつかないさ
だって地面は割れたし津波は来て奪っていった
そのときわたしはドーナツ食べてコーヒーのんでた
わたしはそこにいなかった
....
あなたの
真っ暗闇を
一瞬でも、
一時間でも、
一日だけでも
遠ざけたくて
お互いの命が
寿命を迎えるまでの間
支えたかった
それがあたしを唯一
ひとにした
お願い
見えなくな ....
街が見えた
そんな気がした
今日も何も見えない
私は どこに 立っていたのだろう
時計の中で 確かめた
そこにあるのは 全てが幻
だけど 正しいものは いつも否定されてきた
テレビを ....
α
身長は確かに
平均身長より低めなんですが
それは人間の
平均身長の場合なんでありまして
たとえば犬なんて
大型犬とかって言ったって
ほらっ
僕よりもほらっ
....
午後、
いきものの焼けるにおい、
かなしい出来事のように、
くつ紐がほどけ、
まちがいをただすように、
は、結ばれなかった、
海鳥なのか、
サイレンはあおく、
句点を打つように、
銃 ....
「貴方が苦しんでいるときに、
私は貴方の肉片片手に居間に転がってテレビを見ていました。
真に貴方の為になるのなら、私は喜んで筆を取りましょう。
しかし私はただ、貴方を食い物にしているだけなのです ....
寂びれたジャングルジムの
緩やかな回転
両手から垂れる、紙袋の重に
あれこれと理由をつけて
過ぎるのは、老舗の薬屋前
橙とオレンジの区別で
夕闇を匂わせられる今でも
....
彼らはひたいに手をやる
私は左目をおさえる
彼らは両目でしっかりと見ている
私は{ルビ右目=ききめ}を凝らしている
{引用=左目は未だ微睡んでいる}
彼らは叫んでいる
声が脈をうち
....
カルアミルクな夕暮れを見送って
無傷の身体を預けるベッド
バラエティ・ショーの間にもそそくさと流れる速報が
「恐れることをやめるな」と警報を発する
「もうすぐ来る」「も ....
かさ重なった
野良犬のむくろに抱かれ、
牛乳を飲んだ。
嘘をつく唇は
ふる震えてる、
蛋白質。
汗が乾いたあとの
つめたさ ....
三月十一日・午後二時四十六分、彼はデイ
サービスの廊下でお婆さんと歩いていた。前
方の車椅子のお爺さんが「地震だ」と言った
次の瞬間、壁の絵は傾き、施設は揺さぶられ
る海上の船となっ ....
芥川龍之介の『偸盗』に沙金という女が出てくる
俺の中ではそいつがナンバーワンだ
....
死は優しい
遠い夢も
夢は夢だから
遠いところから一瞬で届いた
一通のメール
ありがとう
心の中でしか泣かないから
今、こうしてあなたが
ディスプレイの前で真っ赤な海に ....
カセットコンロが 家族の顔を照らす
真っ暗闇 手さぐりで 求め合ったぬくもり
ただ いっしょに
居られるってことだけで
こんなにも 幸せ 感じられるんだね
私たちの すべてを ためし ....
何もかもが大嫌いな時と好きなものがいっそう愛おしくなる時の繰り返しを生きている
この苦しみの世界を生きてゆける心は強いのではないよだって苦痛と快楽は隣人だから
(でもね、この世界を ....
できることをする
誰がどうだとか
誰がどうしたとか
どうでもよいこと
それどころではなく
今
できることをする
機械どもの産声を聞いた
静電気の金切り声を聞いた
真空内部のわななき
コイルの唸り声
セロトニンのうねり
超伝導
磁性の旋律
粒子の加速音
思考は人間の内部的産物
そもそも ....
象牙色の季節
その風景画の中を 汽笛を燻らして
蒸気機関車が きみの笑顔を揺らして
ほら 行くよ
音もなく上昇してくる太陽に
映画のエンド・テロップのような終わりを感じた朝
....
雪が降る
音のない洞窟に
音楽を幻視する作業員たち
雪が降る
味の素みたいだ
時がゆっくりと崩れている
時が蝕まれることだけを数えている
これ以上なにかき ....
線路には
行くか、戻るか、停まるしかなかった
生きたい
生きて欲しいし生きてて欲しいのだ
死んだら
停まるしかなくなってしまう気がする
見せつけてやろうぜ
....
出会った日と
同じように
日差しが
春の近さを知らせる
静かな午前
会社を休み
買い物に出かける二人
人並みでごった返した
駅前の東急ストア
呆れた僕がふいに
目を離した
そ ....
*
まるで
僕たちのことのような
そんな歌を聴くと
嬉しくなったり
戸惑ったり
そして君に
ただ逢いたくなるんだ
無計画のまま
何を話すかなんて
何を食べるかなんて ....
うらぎりの雲がうかぶ
青空のした
ぼくは
ぼくを問いただしていた
オマエハ ナニヲ シテイルノカ
と。
おおきな地異が
おおきな波が
きみから
大 ....
夜の帳も落ちた頃
明日の朝も早いと言うのに
目が冴えてしまって仕方がないのは
来るはずの無い貴方を待ちわびて居るからだろう
私の居る場所も知らない貴方が
私の名前すら知らない貴方が
い ....
当の昔に枯れきった涙を
何時ぶりに流したのだろう
僕はただ人混みに巻き込まれるのが嫌いで
独りよがりだったのかもしれない
相手にされないのがやっぱりどこか寂しくて
アンダーグラウンドの世 ....
メトロノームがあっちこっちと反復するのは
規則的なリズムの繰り返しを目的としています
それをうまくたとえることは大変困難ですが
今日あなたと交わした会話を反復して思い出し
いつもきまっ ....
私はどこへ行けば良かったのだろう
芸術とは 一体 何なのだろう
今日もひとりで街をさまよっていた
何も 私は わからなかった だけど
いつもまがいものを掴まされていた
私は 食べるべきも ....
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