誰の名前を 呼んでいたのか
ずっと
呼び続けていた気がしたけど
どこかに辿り着きたくて
空想の世界に入り浸った
どこにもない場所に憧れて
夢見ることに慣れてしま ....
俺たちは考える
俺たちが俺たちであるが故に、俺たちは考える
俺も、君も、考える
無くしてしまった記憶について
もう戻れないあの日について
楽しかったドライブについて
....
指先は冷たく、
人ごみに入る勇気は無いな。
爪って皮膚の一部なんだって知ってる?
なんで、今、思い出す。
電車内で女の子がマニキュアが剥がれたのを気にしてる。
「爪を綺麗にしてな ....
今日も流れた
いつも遠い街並みを見つめていた
それは 一体 誰だったのだろう
とても 疲れた 今日は
何もない私の 眠りの中に落とされた
だれもいない その日に
とても遠い街 ....
しずかなよるはない
ほしもふらなかった
ただ
ゆきがふっていた
しらがになった
おじいちゃんとおばあちゃん
ふざけてあそぶ
わかいふたり
まどのそと
わた ....
したをむくことも
たいせつだ
うえをむいてわらえる
そのときのために
うえをむくことも
たいせつだ
したをむいてかなしんだ
そのときを
わすれないために
....
小さな悪事は重ねもしたが
大きく道をはずれもしない
心身少々病むことあったが
いま比較的に健全だ
そんな普通の生活も
生きてるだけで有難い
無理なくそつなく抜け目なく
ひとつの生 ....
みなさん、
花見へゆこうよ
夜桜を見に
ライトアップなんかいらないけれど
お酒もばか騒ぎもいらないけれど
今年の桜は
今年だけ
都知事の言う事をきくのはよそうよ
みんなでゆこうよ
....
うすあおい膜をつき破って
枕木の連なるほうへ舵を取る
砂のような雨が降りやんだとき
手に残ったほのかな苦みを
ずっと知っていた気がして
はす向かいの家の窓がひらいている
しめきったカー ....
兵隊さんは 戦った
鉄砲 シャベルに 持ち替えて
戦車を ユンボに 乗り換えて
瓦礫の山と 戦った
缶詰 乾パン かじりつつ
野戦テントで 仮眠して
泥深き野を 駆け回り
....
だだっぴろい教室で
子どもたちは
おもむろに武器をとった
守るためではない
苛むためであった
かれらは笑うだけだったけれど
かれは泣くだけであっ ....
自由をとんでいた翼が
はねをすぼめ
きゅうに
従順をはばたこうとするころ
鬼は
だれもいない
うす桃色の桜のかげで
ほねを囓っている
食い散らかされた青空のかなた
はらはらと ....
元気にしているの
へこたれているのなら
甘ったれているのなら
否定で遊んでいるのなら
ぼくとウマはあわない
これから
きみを殴りにいく
....
ジェット機に乗ってそれはやってくる
音に染まってくたびれたヒマワリ
ちぎったサルビア アリの巣の大洪水
限りない荒野に 軟禁されたことを知る
道端に命を落とした蝉の自由な羽 ....
寒さに震えているあなたに
あたたかい毛布をかけてあげることもできません
空腹を満たしてあげることも
乾いた喉を潤してあげることもできません
泣きたいのをグッと我慢して
みんな大変なときだ ....
津軽の地に生まれし者
幼少を経て、その地を後にした
夢と呼ぶにはお粗末な信念を
青年はひたすらに貫いて
意地という名の包丁片手に
立派な板前となり
同時に半人前な父親にもなった
....
欲しいものを集めて
並べてみたけど
全然楽しくないの。
ママが言ってた
お祈りしなさいって。
わたしは頭のいい女の子で
あなたのウソにはきづかないふりを ....
外は夜
なのに
脳は昼間の路を
行きつ戻りつ
脳内から
如何にしても
己を削除出来ない
控えめを心掛けているクセに
なんて自己中心的
錆びた感情
湧かない言葉
苦 ....
ねてしまうおまえと話しした
かわいかった
新緑みたいやった
おまえがんばりすぎてへんか
果実達の饗宴
碧透明の瓶のsiesta
差し込む昼下がりの光に
穏やかに包まれて
疲れた時に疲れた事を疲れたと
言える場所が欲しい
嬉しい時に嬉しい事を嬉しいと
言える場所が欲しい
悲しい時に悲しい事を悲しいと
言える場所が欲しい
静かにしたい時に静かにしたい事を静かに ....
遠くへ出かける
としたら
薄いピンクの
窓一枚に
はさまれた陽による
それとも
奥へ奥へとこもるの
かしら
ガラガラあけた
かなたは透明
いきをひそめている
かしら
陽はそこを ....
おめでとう! 春になりましたよ!
何となく気持ちいいのはそのせい
雪もすっかりとけて
自転車もスイスイ
寝る前も少し暖かいんです!
目を閉じていると
暗い夜 ....
まだおさない はるが
ちいさくわらうたびに つぼみがひらく
そうやって くりかえされてきた おなじことが
まったくおなじでないことに きづく
それは まだおさない はるの
そんな おさなさの ....
俺の体に巣食う虚無
俺のなかに潜む胸像
俺という物体を交信しつづける魂
俺がいつ、いかなるときも削除しつづける事を願う
可能な限り俺は探し続けるだろう
可能な限り俺は探し続けるだろう
....
何処までも響いて鳴り止まない森の梢たち
降る雪が そうして白金の鈴を鳴らしている
耳の先の黒い兎が 雪原を駆ける
(優れた獣は所謂 「気配」を感じる
視聴覚と触覚、臭覚を統制する ....
寝過ごしたら
もう世界は無かった
残ったのは僕
そして硬いマットレス
それだけ
夢の中では
まだ彼らは笑ってる
消えたのは僕
そして安いマットレス
そう それだけ
黒い水晶の森を 黒曜石の渓谷を
吹き抜けて 暗がりの新緑を 震わす風
やがて透明に 純化されてしまう 花粉を
雪の結晶のように鋭利に 纏った有害な
棘ある風 絶えない夜
暖かくして ....
福島の原発は取り払われるべきだろう。世界はすでに外国の街並みのような悲しみをたたえている。私は誰かから呼ばれた時の声が聞こえたような気がした。
人は返事をすることなく歩き続ける。誰もいない朝 ....
一昨日 蒼が過ぎる空の下で
随分と酷く滑稽な光景
轢かれた猫の死体 朝の冷たい路上
それを拾い上げ 持ち去る精神異常者
・・丁度きっと何かを祈りたい気分だったのだろう
昨日 大空の下で ....
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