輸血パックに詰めた精液を啜りながら、きみは万年筆を走らせている。唇からこぼれた白が青いインクで刻まれた文字列に滲んで、たちまち海となった。そこから生まれた少女は桃色のゼリーに包まれていて、透けて見え .... 眼のなかに眼がある
僕の眼のなかの眼は
遠い彼方の星に視線を投げて
すなわち自らを投げ
僕の閾ではないその場所から
ひるがえって僕の眼を見る
僕の眼もまたそれを見返す

彼方にある ....
ぽつり、ぽつり降りそそぐ

傘は、まだいらない。

雨の粒がひとつ、ひとつ、舞い落ちる。

掌に舞い落ちた、小さな粒。

こんにちわ、あなたたちは何処から来たの?

山のほうから来 ....
パイパンの女がやってきた。
早稲田に落ちて、
第四志望の大学に通っている。
まわりが馬鹿に見えてしょうがないらしい。
顔は、
ひとつひとつのパーツが大作りなので、
離れてみると不細工だけれ ....
 一

 ピチピチピチピチピ翳ピチピチピチピチピ
 ピチピチピチピチピ翳ピチピチピチピチピ
 ピチピチピチピチピ翳ピチピチピチピチピ
 ピチピチピチピチ翳蕾翳チピチピチピチピ
 翳チピチピ ....
鍋を割る

三和土に打ち付けて
引き戸を閉めて

でたらめに跳ねる鍋
鍋はでたらめに跳ねる
跳ねる鍋はでたらめ


悪いのはぜんぶ俺


何者かの妻の握り締めた鍋は孤独なもの ....
くだんの事を
耳にしたことは
あろうか

人に牛と書いて


凶事の前兆に
生まれ
その集結と共に
死ぬという

件とは
人の身と牛の頭
又はその反対とも
伝えられ
 ....
泣いちゃだめ
いつもいつもそう想ってきた
泣いちゃだめ
そう想うほど涙はわいてきた

ひとりにならなきゃいけない

泣いちゃだめ
弱くあってはいけないと
泣くことを自分に禁じたいのに ....
うたがきこえる
絶唱というほどのしずけさで
明け方の信号機の明滅をみて
ふいに口をついた
うろおろのむしと
そのとき手にしていたものの
かわらない白さが
指に食い込んで
ただ塩 ....
{引用=
海面からみあげるとこんもりとした森が公園である
ブランコと藤棚のフジ
それからベンチ
蛇行しながら遊歩道の鎌首をもたげる
ぼんやりした外灯がともる
雨ざらしの石段をの ....
 .... 飲みかけのコーヒー
食べかけのプリン
吸いかけた煙草
死にかけの犬
読みかけの本
書きかけの日記
脱ぎかけのズボン
掛けちがえたボタン
揃えられないブーツ
禿げたマニキュア
散 ....
 
 
雨戸の隙間から草の根、その蔓延る音
脊髄に住む父親の手紙には、咳の匂いが染み付いている
大文字と小文字が事細かに交差する場所の夜明け、わたしの血液中の鉄分はすべて磁石で盗まれてしまった ....
樅の木の側を通る時
風が傍らを過ぎて行った
針葉樹の若葉もやはり若葉らしく柔らかい
初夏の午前の空は広く
雲は脇に浮かぶ
鳥逹はそろそろ繁殖を迎える
生命あるものは躍動感に溢れ
この季節 ....
長い風が吹いている

僕は遠い未来から来た旅人だ

人々があざ笑うのが僕の目に見える

僕もまた殺された一人なんだ

遠い未来から風が吹いてくる

その風を一人一人が感じて ....
手を伸ばせば近い
大きくなりすぎた夕陽が
染めあげた真紅の世界
家路を急ぐぼくは
ションベン臭い電信柱や
崩れ落ちそうな土塀や
いつの頃か実をつけなくなった
寂しげな柿の木や
いつ ....
やさしさに馴れてしまわぬよう
敢えて悲観的に考える

何時の日も「有難い」と感じていたい
右足の次は
左足だなんて
それって当り前なのか?

信号機がとまって
水もでなくって
それって異常なことなのか?

当然だって思ってて
それが違ってて
あわてふためいてひっくり返っ ....
嫌な事は忘れて
人生楽しみましょう
嫌な奴は無視しましょう
嫌な奴は放ときましょう

愉快だな
嬉しいな
マンボウ
ちゃちゃちゃ

空は気持ちよい
雲ひとつ無い
太陽の上らない ....
毎日テスト付けの日々
今までに何回テストを
受けただろうか
難関を乗り越えてきた。

普通の人では受からない
テストもあった
年を追うごとに
受からなくなった。

去年は試験尽くめ ....
自分は正しいと思っている奴は
大っ嫌いだ!
人の事を文句言う。
やるべき事もせずに

知識のトラの衣を着る狐
何も教えてくれない。
本業もおろそかにして
独占する。

世の為、人の ....
(見よ―燃ゆる草花
雲)が波に食われてゆく
(潮つたう風は唄になり
唄はやがて大地に音を宿す
「藍染を手向けたいろはに
切れ袖を紡ぐ糸
」真実は諄々と 山を下り
浜裾の襟もとを ....
夜である世界にいた
朝は何もすることなど無くさせられた
自分である 思いなど 無色透明だった
それは だけど 他人であるだけのように思えていた
私は ああ 一体 何者なのだろう
息をするたび、のどに痰が絡む。
呼吸をするたび愛を呼んで、紙に画面に毒に残す。
考えるのが面倒なので、もうそろそろここらへんで終わりにします。終わりにするか。
初めて空を飛んだ日
私に帰る場所はなかった
指示をくれる人もいなければ
計器も灯台もなかった

頼れるのは私だけ
飛行機が
機械の身体になって
両腕よりも遥かに長い翼で
私を空へと運 ....
手を離して得られる豊穣さもあって
電卓から加算の記号を外してみる。


ゼロから始め、その終わりがない無限を終局点に見据えて
得てして努力と比例しない努力を費やし、雀の涙でも加算してく。
 ....
にくしみを
やさしさに

かなしみを
あいにして

ありは
いきている

たとえ
ふみつぶされても
さよならからはじまる物語は全部つまらない
無言と有言の境界線を綱渡りのように泳いでいく
沖縄、という地名があって
沖縄、という場所があった
そこで世界の一番はじっこは
青い、ということを知っ ....
高校生活のころ
湿気高い、と書く癖で
わたしの詩だと読みあてた人は
乾というキザなネームが合わなくておかしいと笑う

 貴方には才能があります
 がんばってください

一晩中ふるえてか ....
積もり積もって壁に
わだちが残されている。
破裂したタイヤは
ツナギを着た若い作業員が運んで行った。
躊躇いがちに灰が落とされる。
それと一緒に砂埃を含んだ風が
ショウウィンドウについた手 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
2277-01雨伽シオン211/4/28 23:55
シホ.N411/4/28 23:36
藤村 遼太211/4/28 23:15
パイパンの女はだいろ211/4/28 23:07
習作藪木二郎1*11/4/28 23:05
鍋を割る茶殻1*11/4/28 22:45
くだん森の猫10*11/4/28 22:13
雨のはしっこ朧月311/4/28 21:54
白色バーニングmizu K1*11/4/28 21:36
書き記さなければなにも残らないノートに石川敬大13*11/4/28 21:29
sadame3に捧ぐTAT6*11/4/28 21:10
波動はるな411/4/28 18:03
夜明けたもつ411/4/28 17:25
夏の始り蒲生万寿0*11/4/28 14:57
yamada...011/4/28 10:16
夕暮れ寒雪111/4/28 9:50
有難うれもん111/4/28 9:21
私の空気をつくってください朧月111/4/28 8:43
みそらせペポパンプ4*11/4/28 6:52
シューティングスター3*11/4/28 6:51
お互い様です。1*11/4/28 6:51
島 唄アラガイs2*11/4/28 3:46
透明人間番田 211/4/28 2:40
十二支蝶011/4/28 2:32
有視界飛行木屋 亞万2*11/4/28 1:53
増えない電卓。電灯虫3*11/4/28 1:39
小川 葉111/4/28 1:03
さよならピッピ411/4/28 0:02
乾く乾 加津也21*11/4/27 23:37
[:weight]プテラノドン411/4/27 23:19

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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