ち、に濁点を打ちたいけれど
だ、ぢ、づ、で、ど、の
だ行の打ち方をすっかり忘れていた
ち、を打って、濁点を打って
ち゛にすればいいのか
でも、そんな打ち方だと
縦書きだったら
ち、と濁点 ....
幸が いっぱいで
なんか ちとこわいのよ
だって幸せって 長続きしないって言うし
その後は 転がるように不幸になっていく
とか 言わない?
あたし それこわいのよ
だから いつ ....
○「結婚·離婚」
結婚しない人たちが増えている一方で
離婚する人たちも増えている
シングルマザーとかバツイチとかに
驚かなくなった
子どもが三人いても離婚したり
姉妹三人とも離婚したり
....
この世を去る身に華やかな
極彩色の衣装をまとい
せめてもの
別れの宴を催すように
野山を染めて競い合う
木々の葉たちの別れの舞台
残り少ない秋の日を
精一杯に飾ってくれる ....
貴方にでも
拭えない秘密があった
これでもかと
私は隠しに隠したが
それは
隠そうと
躍起になればなるこそ
ますます
湧き上がってしまった
そして
貴方は言った
....
詩は
美しさの中に
狂気を孕んでいる
まるで
思春期の頃の様に
それは
繰り返される
遊戯の様にも
思われる
私は
詩を愛しているが
私にとって詩は
永遠に妾として
....
あめが ふってる
あめが ふってる
あめが ふってる
あめが ふってて
なんか かなしい
うん
あめが ふってる
あめが ふってる
....
例えば
水たまりを越えようとして
かかとが派手に水しぶきをあげること
おれの脚は短かった、思ったよりもきっと水たまりは広かった
成長期はずいぶん昔のこと、これ以上脚が伸びることはなく
ど ....
きょうの あさだ
わたしは よく ねむった ようだ
ふだんより すこし ながく ねむれたようだ
わたしは そのことに みょうに おびえていた
なぜか わからない
....
本当の破壊衝動はいつだって自分自身のはらわたに届く衝撃を待ち続けているものだ、それが芸術の本質だと言ったらお前はどんな顔をするだろうか、そこにどんな答えがあろうと俺の認識が歪むことはないだろう、な ....
その夜、
過去からの自信なさげな夢が
乱れ、散らばって、
天の川のフリをしていた
その星の筺のなかに
そんななかで
正しい星ってなんだろうという
答えのでない
問いか ....
缶けりをしたくても
缶が拾えなくなるくらい
公園はきれいになりました
危険な遊具は
取り除かれて
芝生だけが残りました
ゴミ箱は見当たらず
吸い殻一つ見つからず
スリルは
....
思考といういきものが
紅に染まる夜明けを迎える
*
ある日、
手を握っていてくれた白衣の人
わたしだけ、荒れ果てた末、
冷たい手術台に横たわり
傷だらけ血塗れに肉、痛み裂 ....
「策謀は、わたしの仕事ではなかった」
エランドルが、その過去を懐かしむかのような口調で言う。
「そして、今も策謀家ではない。わたしを導いているのは、
哀惜だ。人が人として生き、人として死ぬ。そ ....
「ふん。時間だと? ここでは時間の流れが止まっていると、
嫌というほど聞かされた。大方、お前は不死の存在であるのだろう。
それに、お前はオスファハンに虹の魔法石を与えたというではないか?」
....
「オーマル。お前の役目は終わった。しばらく休むが良い」
「はい、エランドル様」そして、オーマルは別室へと退いていく。
彼──エランドルの周りには、様々な機械が置かれていた。もちろん、
機械などと ....
悲しみがある
喜びがある日もある
寂しさがある
ちょっとファミ横のコメダまで出よう
だから苦しみは
....
曇天に
木葉 舞い落ちる
その 間 を
ママチャリ 忙しく
通り過ぎ
進む時間、
間の一瞬に 秋、現れ澄んで
降り出した雨、濡れる手のひら
手相に無数の皺、走り
老いゆく、自 ....
最近
三度目の正直
なんていう
ことわざが話題となった
さる
皇族の関係者が
三度も挑戦して
やっと弁護士の司法試験に
合格したらしい
二度あることは三度ある
....
光が射した
一瞬の出来事だった
真っ暗な私の心に
光が射した
光はどんどん広がり
私の心を一杯に満たした
ある日の出来事だった
二〇二二年三月一日 「伊藤芳博さん」
伊藤芳博さんから、散文集『考えたこと 1993~2022』を送っていただいた。お齢が近いせいか、共感するところがいくつもありました。 https:// ....
貝殻
寝台
駱駝
原則は
ゆつくりリズム
なかに韻
ときどきうまく
まとまれば吉
問題は
良心の音
ハモネプし
君の根でなく
みんなのおとね
無意識は
今の時代は
常識で
阿吽の呼吸
....
裂き開く
何を?
世界を
炸裂させる
永遠を
何に?
無常なる、
この現に
日常を今を肉の痛苦を
噛みしめながら
しっかり生きて
ひたすら耐えて
意志と勇気と明晰、 ....
ヨランが驚いたことに、アイソニアの騎士は、
さしてためらうこともなく、その建物の中へと入っていった。
むしろヨランのほうが、(これは罠なのではないか?)と、
思い迷っていた。──ここは慎重を期す ....
「何をしていらっしゃるのです? エランドル様がお待ちです」
オーマルは、二人を手招きする。──そこには、ひとつの建物があった。
それは、アイソニアの騎士も、ヨランも、見たことのない様式のものだった ....
アイソニアの騎士は、その出誕の経歴とは裏腹に、世界を感じる者だったのである。
オーマルに言われるものでもなく、彼は、歴史と世界の乖離を把握していた。
すなわち、理想がこの世界を導くものではないと。 ....
こなに苦しいのなら
生きていたくない、
みたいな、
でも
生きてることって、
しんどいもんだよね。
って。
夢よりも綺麗な泣きごとを
あなた、
云うものだから。
....
会いたい時に会えない
私が寝てる時 帰って来て
キミの髪を撫でてるって
起こしてよって 帰って来た時 起こしてよって
言ってるのに 睡眠不足は肌に悪い
と言って 私の言葉 遮るの
....
私の愚かさを
ゆるしてくれる
人が居る
その人の心づかいに
感謝
一日一日が楽しみ
毎日
いろんなことが
起きるのをそう
楽しめばいい
{引用=※五行歌とは ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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