なにもかもが縺れた朝に
  六月が
  しくしくと雨を浴び
  痛い痛いとさけんでいる



  犯罪者もペテン師も
  愛しきも憎きも
  背に負って
  痛い痛 ....
問題は外側に無い
常に心の内側にある
悩んでいるのは
その事物について悩んでいるのではなく
その事物に執着があるから
愛に悩み
憎しみに悩み
金に悩み
人間関係に悩み
病気に悩む
 ....
宙ぶらりんの石畳
青ざめたかたい宙
道はつらぬかれ
私を覚えているのは誰もいない今
空は冴えわたる

距離は明け
星の霊園の夜を封鎖する
たどりつくまでに
永いわだちを
 ....
「落ち着くために君のすることのすべては、大きく深呼吸することだよ。」

メモ書きが机の上においてあった。
誰が書いたかも、誰がおいたかもわからない
そのメモ書きを見て私は妙に安心したのだ。
 ....
約二億回目の呼吸をした僕は
約一億回目の呼吸をした僕を想った

あの頃は生きる意味を捜し求めて
自問自答をして苦しくて、苦しくて

今では捜し求める余裕も無く
ただ毎日を消費している ....
{引用=すきなものがたくさんあった
ある、女性歌手はそのふうけいのさきに
ひとりきりのみらいをみた}


 *


すきな人がたくさんいても
私のことをよくしる人はひとり ....
きっと 自分を失っては
生きてはいけないのかもしれない


遠い街並みを 私は見た
流れる風の中で
時の色を私は感じた



夢見ることの虚しさに
私は多くの虐げられたもの ....
寒い言い訳を聞きすぎた
無知を咎めれば
美術館の中にしか無いような
完璧な理屈で叩きのめされる

赤ん坊は合理的な方法を知っている
意に適わなければ泣きわめけばいい
僕らは赤ん坊に見 ....
遥か昔、遺伝子に書き込まれた渡りなのに
都鳥たちは不安げに北に向かった
ずっとここに居てはいけないのかと
問うように翼を少し傾けながら

さっきまで浮かんでいた水面は
桜の花びらが埋め尽く ....
音無き朝露のひかりと

踏みしめる土の匂いと

肌を包む ひんやりとした空気と



ああ、こんな朝は、その腕が恋しい
レイニーレイニー、
甘いくさびとしての水滴が
ぼくの頸椎の4番目くらいを目指して
さかんに落下してくるのだ

メイデーメイデー、
苦いくびきとしての水たまりは
雨粒をよけるたび大きくなっ ....
半年片思いの元カレと電話



彼女が出来たんだって




どんなに面白おかしく

話をしても


どんなにふざけてみても



心の中は豪雨



地盤 ....
字が個性的だと
遠まわしに言われてきたから
嫌がっていたけど,
今回ばかりは
それがかえって
気持ち伝えると思って
だから
書きます。
お元気ですか。          元気です。
 ....
寂しいと叫んでも
だれにも聴こえてなかった。
苦しいと嘆いても
道化と笑われた。

ならばいっそ
わたしは道化になろう。
泣き虫みたいなメイクで決め手、笑えばいい。蔑んでくれ。

どうぞわたしの存在 ....
久しぶりの実家へ歩く道の途中で 
幼い頃からあったガソリンスタンドが 
跡形も無い、さら地になっていた 

少年時代にキャッチボールをした 
友達の古い家と庭を塗り潰すように
まあたらしい ....
夜道にぽつり 
焼鳥屋の赤提灯が、揺れて 
暗がりの地面に映る 
丸い灯りの場も、揺れて 

濁った世間の暗闇で 
この両肩にずっしり乗せられたものに 
膝のくず折れそうな、夜 

 ....
食堂で上司と鍋を食べる
一つのテーブルに向かい合って
売場の食材を鍋に入れて
直箸でそれを口に放り込む

笑いながら上司が語るのは
どれも部下の陰口ばかり
気付いていないのか ....
地下鉄の通路を歩いていると
もしかしてこのまま出なくていいかなとか
考えそうになってあわててしまい
真っ暗な穴の方を必死で見つめる

滑りこんできた電車はなぜか
色褪せてみえるけどそんなは ....
落語を聞きに行くのが、
今は、楽しくてしょうがない、そうゆう時期なのだろう。
初心者だから、
いろんな噺に、初めて当たるのが、
小学生の頃の、
ガチャガチャみたいに楽しい。

今日は ....
鮮やかな色を
失った僕に残ったのは
大きな影だった

伸びる影は尻尾みたいに
僕についてきて
いつの間にか形を失い
まるで流れ星みたいに
黒い彗星のように
夕日に向けて姿を消した ....
『おや 気がつかれましたか。』

「はぁ。」

『まだ眠っててもかまいませんよ。』

「はぁ ん〜 とても長いエスカレーターですね。 」

『そうですね。』

「先が見えない。 ....
雨が降る
シトシトと降る
心の涙が
シトシトと降る

人に愛され
人に嫌われ
生きてゆく
成長をする

言う事も聞こえない
聞く事も聞こえない
そんな日もあっては
いいじゃな ....
ただ 紺 としか言いようのない色の
ベニヤのようなうすっぺらい壁面の上に
サビだらけのトタン屋根がふわりと乗っけられている
建物そのものが 甘く針金で結わえられて
地球の上に ふわりと ....
君が猫舌だというので
ぼくは世界を冷ます旅に出た
温泉街で死神と呼ばれて
火事場ではジーザスと呼ばれた

ただぼくの胸だけは
熱く燃えたままなので
君はぼくに触れられない
力不足は
だれの目からも明らかで
愛してるなんて
言えやしない
たとえどんなに想っても


それでも消えぬ
過ぎたまぼろし
寄せ集めては凝縮し
集中極めて
念じるの


夢 ....
酩酊する鳥、踊り狂う爪、剥がした謝罪と月明かりの弓、オレンジ色のケースとそこに収まるグラス、腕まくりした腕の傷、傷跡に群がる蟻たちと、すっぱい緑色、ひざまずく、俺はひざまずく、すべての信仰と薄まっ .... ホッテントット族が眠たくなって
だらんと垂れているところを
ピグミー族が短い脚を伸ばして
落ちないよう引っ張っている
夜中の十二時半のいびき

その反対側では
バスッケト選手のアメリ ....
 昔の帯地や

 古着などを見る

 大和の帯には

 夢が宿る

 芸者や上?や素人娘の

 身につけた小物など

 妻が蚊帳の生地を買った

 二千円

 庭には赤 ....
スプーンのお腹は 唇の熱を一瞬奪う。
離して写れば 魚眼レンズなお米顔
花柄の柄を掴んで 口に入れちゃう。


スプーンはテレビと違って
私を これ以上小さくすることはできない。
小さく ....
歓声が僕を呼び
観客が僕を呼ぶ
一時のショータイム

ライトが僕を飾り
イメージが僕を飾る
孤独なステージ

見ているだけのパビリオン
聞いているだけのパビリオン
歌う事には価値は ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
六月の背中草野春心511/6/1 10:05
内側渡辺亘211/6/1 9:48
星の光こしごえ3*11/6/1 7:51
出立ぬるぽがっ211/6/1 4:13
呼吸るい111/6/1 3:48
生活山中 烏流7*11/6/1 1:58
いつもの木陰番田 011/6/1 1:46
ブギーマンズ・ステージ・ファー・ア・ライト竜門勇気011/6/1 1:30
約束の地西天 龍411/6/1 1:24
朝日リュウセイ0*11/6/1 1:13
レイニーレイニーあまね1011/6/1 0:49
心と雨と涙 くゆら1*11/6/1 0:42
重なる。電灯虫8*11/6/1 0:35
『クラウンクラウン』et cet...011/6/1 0:33
空からの手紙 服部 剛411/5/31 23:59
夜の赤提灯 211/5/31 23:57
職場で鍋[group]1486 1...311/5/31 23:28
七番出口未来行き朧月311/5/31 23:01
スポーティな女はだいろ4+11/5/31 22:34
黒い彗星影法師111/5/31 22:23
天国へのエスカレーター北大路京介18+*11/5/31 21:43
雨降りお月様ペポパンプ2*11/5/31 21:40
あまみずの 水化粧yumeky...10+*11/5/31 21:16
ソリッド・サーディン竜門勇気311/5/31 21:14
ゆめ仕掛け佐和411/5/31 20:05
パンの角[group]はるな211/5/31 19:41
十二時半のいびき乱太郎10*11/5/31 16:26
午後の休憩生田 稔511/5/31 16:11
匙な相棒電灯虫6*11/5/31 15:38
パビリオン1486 1...011/5/31 14:40

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