以前僕はキスゲであり、すすきであり、また、砂粒であり、星粒であった。故に孤独であり、暗闇からも愛された。

病魔に襲われてからというもの、僕はすっかりその全てではなくなった。
孤独でないがために ....
{画像=110609020839.jpg}

誰もが想いを求めて立ち止る時
人は静かに息を継ぎ
少しく肩を落として振り返る

回りの木々は色彩を落とし
静かにあなたの瞳を見守るだろう
 ....
感じることができます。
夜汽車に揺られながらも、心の昂揚を抑えきれないあなたを。
心の師に会える喜びを。
あなたの純粋で綺麗な魂を。

感じることのできる僕は幸せです。
時に切なくやりきれ ....
目を瞑ってごらん。
そして両の瞼の上に静かに手を置いて。
そこに、あの時の青く澄んだ空や、鮮やかな森の緑、自分にとって感じの良い情景が浮かぶなら、あなたはまだ大丈夫。
焦らずに、そしてゆっくりと ....

彼女を携帯の電話帳から見つけて      
通話ボタンをタッチする。         
コール音が鳴り出す。           
鳴り続ける。               
と 機械的 ....
ヒマラヤほどの消しゴムひとつ
ミサイルほどのペンを片手に
と歌う

キーボードで打つ
明朝体より
紙の上で躍る文字

走り書きの痕跡を
つまづきながら
歩いて見る

言葉は ....
果てでは
混ざりあう灰色が
涎を垂らしている

むらがる夜の下では
性器をひるがえす少女

果てでは
結ばれたはずの日々も
きっときれいにほどけている

見なかった夢を見るこ ....
みえるひとって
苦しくはないのかな

あらゆる人の悲しみ
あらゆる人の痛み
すべて 引き受けてしまうのに


みえるひとの痛みは
どこへ行くのだろう

月のない夜に紛れて
そっ ....
しかくがあります。
しかくのなかに、ちいさなまる。

まるのうごきは、ふきそくです。
しかくはちっとも、うごきません。

まるはしかくにぶつかりますが

ただ、はじかれてしまうだけ。
 ....
ねえ そこから月がみえる?
どんな場所でだってみえる月は
汚れてなんかいないよね
あなたうなずいているよね

ねえ そこからあたしみえる?
うん って そう うん って言ってよ
それは嘘 ....
わたしの隣でいつも幸せそうに笑う彼は
きっと多幸症なのだ

{引用=
わたしはわたしに価値を見出だせないというのに
彼は、自分ではなかなか気がつけないものだよ、と笑う
君はチワワみたいだと ....
粘っこい足跡なんて
振り返りたくはないし
遠くへ行くつもりもないから
マイペースの匍匐前進

アンテナは柔らかいけれど
難しい言葉は受信できないし
とてつもなく臆病だから
ツノもヤ ....
花のごとく咲き誇れ
人々という風の中で

樹のごとく立ち続けよ
人々という雨の中で

蝶のごとく逆らい続けよ
人々という逆風の中で

鮭のごとく辿り着け
人々という流れの中で

 ....
 
 
カバンを抱えて人を待っている
いつしかカバンから手足が生えてくる
カバンに抱えられる
私の手足は引っ込む
カバンが私のファスナーを開ける
あんなにあった体の中身がなくなっている
 ....
あとかたもなく崩れゆく遠い果実を見つめている

Hのしろい指がりんごの皮をむく
どこまでも切れることなくつづく紅い航跡はこの星を
ひと回りしてわたしのからだのやわらかい節々にから
みつく
 ....
砕けたグラスの欠片で
その透明で鋭利な先端で
きみの白い薬指の内側に
すうっと線を引く

朱色の糸が一本
爪の先から降りてきて

僕はそれを
舌ですくってみる

Feよりも軽やか ....
食べ残したチーズのかけら
わかる?
そこには

失われたもののかたちが見える



(あなたがチーズというものをもともと知っていればの話だけど)
生きながらにして
忘れられてしまうぐらいなら
忘れられる前に
どこかに消えてしまいたい

こうして愛を囁いているのに
耳を傾けてもらえないのなら
いっそこの喉を潰してしまいたい

き ....
F#    B F#
作家志望を続けて十二年
F#    B   F#
未だ芽は出ないまま
C#   F#  G7#     C7#
こうして年齢を取っていくのか
  F ....
満たされない
満たされない
満たされない

その隙間を感じることで
満たされる

満ち足りた瞬間
何故か
満たされなくなる

渇いた口に水が注ぎ込まれる
その刹那に最上の歓びを ....
僕が語ることのできる中で、もっとも美しい物語を君にあげよう

月が灯ると、夜が始まるよ
それから、
朝の始まりは、夢の終わり

朝と夜の間、
明るくて、暖かくて、
年老いた銀杏の大 ....
たとえ今がつらくても
懐かしく思い出す日が必ず来る
そう信じて今日も生きる
ダイヤモンドは高圧の中
長い期間をもって作られる
人生も
苦難という高圧があるから
輝くことができる
今日も ....
 しょうもねぇ様なクズばっか居やがる。掃き溜めってヤツだ、ここぁ。俺だって十分クソっちゃクソだが、こいつらにゃ敵わねぇ。救いようがねぇ、全員、劣等感の一つも持ち合わせてなけりゃ、人生だの未来だのっつう .... 忘れたくない
ことが集まって
それが
思い出だった

なんにも気持ちよくねーわ
忘れたくないのは
あんときだけ
あんときのことだけ

さらさらと
聞こえているのは
なんだろ ....
価値の無いものなど存在しないとおもうのに
どうして自分のことだけには
それはあてはめられないのだろう

ありがとうという言葉に
満たされてしまうのに
ふいと横をむかれて
萎れてしまう
 ....
よく見える方がいいのか
あまり見えない方がいいのか

近視に遠視
乱視に斜視

だからかな
君の顔が
ピカソに見える
音を持たずに水を切り
物語を捨てる
死神に無視され
今日を今日に置く


悲しみは増し
枠は増さず
光は増して
片目を覆う


朝は白に 朝は茶に
まばた ....
今日も夢を見た
遠い世界の向こう側に 私は立っていた


あれは 何だったのだろう
俺は偽善者だったのだろうか
布団をかぶって 震えていた
そこは母親の胎内だったみたいに思えた
夢 ....
さよならが怖いのは
いつも同じ

おやすみが遠いのは
夜の証

言葉が溢れる先は
私か
あなたか

言葉を紡ぐとき
それは
誰の為

揺らぐ


指が
熱い
 ....
きれいな字を書く女の子は目がみえなかった。


そこにはまったく目のきかない子供たちがいた。


子供たちは目が見えないところ以外は、そうでない子供たちと大差なかった。
つまりそれぞ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
煩悶 ヒヤシンス2*11/6/9 2:21
立ち止る影 / 人生の痛みこそbeebee11*11/6/9 2:07
清らかなる魂ヒヤシンス2*11/6/9 1:41
心が乱れるときに。1*11/6/9 1:19
場面場面電灯虫7*11/6/9 0:54
白紙をステージにシホ.N4*11/6/9 0:20
果てでははるな611/6/8 23:59
みえるひと伊織8*11/6/8 23:04
単純構造M.N.211/6/8 22:56
月の下であいたい朧月211/6/8 22:15
多幸症様症状を呈する彼について士狼(銀)2*11/6/8 21:17
カタツムリnonya18*11/6/8 20:31
花のごとくyamada...011/6/8 20:09
中身たもつ6+11/6/8 19:01
午後の果実たま23*11/6/8 18:11
頼むからスケベ話はしないでくれ花形新次2*11/6/8 18:07
チーズ、たとえばはるな111/6/8 15:58
甘えて生きるぐらいなら花形新次0*11/6/8 15:27
プロ作家になりてえな 作詞:れつだん 作曲:日雇いくんSEKAI ...1*11/6/8 14:38
満たされない初夏れもん211/6/8 13:48
_rabbit...411/6/8 12:43
這いつくばって渡辺亘211/6/8 12:12
ギャンブラー達の詰め所光井 新111/6/8 12:07
とっても ルーズ竜門勇気011/6/8 11:04
風の中で朧月111/6/8 9:23
裸眼日紫由311/6/8 7:37
波のあとに木立 悟511/6/8 1:39
五反田のベッドの上で番田 111/6/8 1:36
熱帯夜つる011/6/8 1:09
盲目はるな2+11/6/8 0:50

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