若さには
演繹があるだろうが
老いには
帰納がありはしまいか
神だとか 永劫だ とかを
のどもとに貼りつけたまま
感謝と幸せの二言でまとめあげている
百歳 ....
「希望の氾濫のなかで
僕は溺死しそうだ」
という言葉を
何かの本で読んだ
実際僕は
無邪気で無責任な
愛すべきキボウのおかげで
かろうじてなんとか生きている
僕の小さなキ ....
{引用=裸足に合う着衣というのは、実質的に無い。
問題は、裸足が映える脚であるかなのだ。
例えば綿のワンピースなどは、着ている女が16歳のヴァネッサ・
パラディーとその脚ならば、という条件限定が ....
みどりが夏の暑さを吸い込み白っぽいみどりの黄色っぽい乾いたみどりと瑞々しい陽射しをいっぱいに吸い込んだ芝にみどりと風に揺られ風を誘いこむ曇り空はみどりを透かし光を浴び反射する真っ黒なみどりの影を包む森 ....
目の前のあなたは
私の目を見ることもなく
その場しのぎの空気を纏う
息苦しさから逃れるため
私は砂糖が溶けるように
問い詰める
問い詰める
問い詰める
馴れ合いから逃れるため ....
屋根つきのテントの下で
衰えを知らない管楽器の音を聴きながら
ドリンクサービスのグラスを前にして
売り子のように気取ってみせる。
これ、なんとなく夢だったんだよね。
我に返そうとす ....
どこにでもあるようなタイトルを拾ってきた
長い暑さが続いた後だから
とても新鮮に思えた
四方に耳が広がって
飛び散る地面から音を拾い集めてくると
単調さに紛れて
複雑な雑念が洗い流 ....
溶けてしまいそう
暑さのせいではない
時々空を見上げる
曇っていると泣きたくなる
今日はよく喋った
昨日は一言も声を発しなかった
電話をかける
最近どう?
暑いね
溶 ....
あっ
風の軋む音がします
※
母となれなかった女の子供が母となる
子を宿せば母になれる
そんな容易いものではなくて
幼子の抱く古びた操り人形のように
いつのまに ....
卵と牛乳をかって
うちへかえろう
わたしは明日もそこで
生きていくのだし
どこかで小型犬が吠えている
真夏なのに帽子を被った女性の人が
オレンジ色の自動車を運転している
ガソリンは昨日より一リットルあたり二円安い
空は曇っている、天気予報士がしゃべったと ....
膝の上の猫
まるで愛おしい生き物でも見るような目で
わたしを見てにゃーと鳴くの
通り雨降る、夏の午後
その視線を
すり寄ってくる体温を
振り払いたくてそっぽを向いた
うっとう ....
夕日が
あたたかい、だなんて
思わない
ぼくがすきなのは
夕日のいろで、
物悲しそうに
かつ、凛々しそうに
ぼくのすがおは
許されている
そんな確信が、
ある
....
薄雲る空のおかげで
暑さもほどよい今日の昼下がりに
僕はリルケを買いにくり出した
風はゆるやかに吹いて
立ち枯れる紫陽花の儚さに
詩のような匂いを吸いながら
夏は光の浸透を細や ....
俺はくしゃみをする
人混みのなかで誰も気付かない
ひっそりと雲の間に間に
太陽だけが俺をみてる
それは確かに沈黙に語りながら
俺はあくびをする
退屈な演説の聴衆の中で ....
丘の上に立つと
夜空にはたくさんの発光体が
空に向って地上から降り注いでいるのが見える。
一様に
ボーっと輝いているが
明るさにはほど遠く
夜空に闇に吸い込まれて行く
....
尊敬する人
妻帯しないホントのお坊さん
マザーテレサ
ダライラマ
ジョンレノン
宗左近
金子みすず
尾崎豊
ジミヘン
ラルフタウナー
困ったときお金を貸してくれる人
子持ちのなっ ....
語り手知らずの物語
儚くて悲しくて
消えていった幻は
いずれ崩れさってしまうのか?
ハナビラが落ちる前に
もう一度この場所で
どうか
どうか……
光に生まれ変わって
ほしになるの
熱に生まれ変わって
よるをつくるの
爪に生まれ変わって
そらをひっかいて
虫に生まれ変わって
つちをたべるの
rinnne
あなたに ....
台所に珍しいカボチャの種がある
ひょっとして奇形が生まれるかも知れないと
そっとかばんに隠して、畑に撒いてやる
その畑はあまりにも荒れていた。
このままでは芽が出ない
「芽が ....
小さな人は
蛇口を見上げてみている
透き通った水を
それよりもきらきらした瞳で
私は
流れる水を下がる視線でみていた
キット違う
その世界を知りたいけれど
なぜか小さな人の ....
はてしない夢をこえて
この胸にまだ残っている
昨夜の
君のささやきが
今朝、僕の
ちいさな力に変わる
心も
川の流れも
....
一人立ちつくす
嘘みたいに静かな
夜明けの街
がれきの間から吹く風
右肩に背負った
黒くて冷たくて
重い鉄の塊
いつしか感情さえも
死にかけて
だけど
あまりに美し ....
夕陽のみえる小さな丘には草が生い茂り
一日の終わりは黙ったままで座ってた
さっちゃんはスカートを抱えて後ろ向き
太郎は三つ葉をひとつ、ふたつとちぎりながら
ぼくは寝そべったまま消えか ....
遠くへと雲が流れていく。暑さの真ん中が少し移動すると、残暑お見舞いが次から次へと届く。蝉が鳴き急いでいる。新盆まわりを忙しく済ませると朝夕の風が庭先で、涼しさを演出し始める。伸びた雑 ....
僕は君に被爆した
哀しいアイソトープ
その威力はヒロシマ長崎なんてもんじゃないよ
ガイガーカウンターが振りきれて
粉々になっちまったみたい
君は僕の超新星
スーパーノバ
....
よるの一時にローソンで
たちつくしたのは
きみのせい
かどの雑誌のコーナーで
まちあわせては
タクシーへ
よるの一時にローソンで
あのローソンはここではなくて
このロー ....
ロザリンド、
ロザリンド、
上手くワルツを踊れるけれど、
時計の文字が逆さ文字に見えて時間が解らないから、時計も持たない。
けれど、どうやら夕暮れらしい、夕暮れの匂い。
遠浅の雲、ち ....
「美しい日本の私」
とでも空にコピーを一本書き込みたくなる
山村の清流でせせらぎに
耳を澄ませながら
いじったタバコを一服
僕はぼんやりと山並みを眺めながら
隣から立ち上る
まるい煙 ....
雨にぬられて
寒くて凍えて
目隠しをする
行く先は何処
お腹は減り
眠くなり
寂しくて
暗くなり
マッチをすり
暖を取る
身の破滅を感じる時
誰も味方してくれない。
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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