きみという少年時代の秘境について
そこに恐れていたものなど何一つなかった
きみに吹く嵐は去り際をわきまえていたし
きみの森に虎なんかいなかった
過ち達は気前よく十字を切って ....
奥に進めばいいと
席を立ったのはいいが
どこまで行けばいいのか
聞くのを忘れた
暗い明かりの下
行き交う人は
あなたの目的は全部
端から端まで知っているんだ
とでもいうように
意味あ ....
All lives are meaningless. But why we must write our poem?
パスタは絶対にフォークとスプーンで食え
ワンスプーンの上にくるくる巻いたらそれがルール
それが一口の定義だ
....
0:52
実験をする。あなたは床に寝ている。ケットがみあたらない。あなたはとても疲れている。投げ出された足。わたしではないものの足。さてこれは椅子です。脚が四本ありますし、座面もあります。椅 ....
あなたがそっと背中を押してくれる
それはただしい
とてもただしい
わたしは
そのまま
押し出されるだろう
外がわへ
産まれるように
しぬように
愛すべき キミ
キミは
夜が辛いの?
昼を憎んでいる?
か細く
白い透けた肌の キミ
脳の中は
その言葉とは
裏腹の
青い知性と
生命にあふれている
私には
....
その時が来たのならば
全ての窓を開け放しましょう
それが その時であるのならば
まいにち みて いるのだけれど
ひざの上で組まれた指が
互いに爪を立てている
....
悲しみで張り裂けろこのからだ
遠くで雲が泣いている
からだを裂いて雨粒を落としている
悲しみで張り裂けろこのからだ
愛するひとなら耐えてみろ
愛するひとに同苦しろ
....
次から次へと
運ばれてくるお膳に
手をこまねいていたら
古いものから順に
下げられていくので
あれはあとで
女中が手をつけるのだろう
などと静観している
ところが顔役によると
あなた ....
ミンミンゼミを食べた
ツクツクボーシを食べた
アブラゼミは食べてない
口をあけて上をむいたら飛び込んでくるんだやつらは
ばかだから
ミンミンゼミを食べて
ツクツクボーシを食べて
....
ひさしぶりの世界はするどいやいばだった
半透明な空から直線が降りてきて
その一部になった光があまりにもうるさい
電車が通る音と本当に見分けがつかない
放射能の息を浴びた雨粒も
束にな ....
世界中の猫飼いのために四つ足でにゃあとなくいきものたち
世界の不手際なんてお構いなしでにゃあとなくいきものたち
いきものたちはごはんをたべる
いきものたちはひざのうえでねむる
いきもの ....
すきなものはなんですか
あなたがきいた
すきなものは
花
や木や真っ白な雲
どれも口にはだせなかった
あなたはもうそこにいないから
すきなものはなんですか
私もあな ....
金曜の午後4時15分
学校帰り
アメ横手前のマックでコークのラージを買い
UJは
向かいのMODE OFFに入る
『 いらない服お売り下さい 』
コーラほどの肌色が目を引く
全面ガラスの ....
いとしい夜に
枕がふたつ
いい歳をして
ひつじを数える
悩みはつきず
喧嘩はたえない
僕たちの日々に夜が
静かなのはいい
....
白雪の姫がめでたしってなったのは嘘です
白雪の姫がめでたしってなったのは嘘です
灰かぶりが幸福を手にしたのもほんの一瞬
そんな世界
一部上映
だからめでたし
醜い醜態知らないの?あ ....
活きていますか
いつ会えますか
午後6時に何時もの場所で愛を錯覚して帰るだけ
潰れた気持ちを
救った言葉を
不透明なガラスが塞ぐ
信じきらない君を愛おしく想う
....
悲しいことをぼくにください
悲しいことならいくらでもください
ぼくはまだまだ大丈夫だから
まいにちシミュレーションしてきたんだ
いろんな妄想で
たくさんのこころを痛め ....
{引用=「葡萄」
葡萄の皮を
小さな部屋の
ドアをひらくように……
……
そのなかには
何か
静かな音楽を奏でているひとが
椅子に座って
....
「もしかしたら、今は見えない
戦争状態じゃないのか?」
野営地で目を覚ますと
体中が汗ばんでいた
ジッパーをあけると
ナイロンの外は青空だった
すでに日は高く
肌を焼く太陽光 ....
潮風が吹くだけの頁がある
そこまで読むと
少年はいつも眠くなってしまう
少しずつ部屋に隙間ができる
西日とともに
明日、と呼ばれる不安が
部屋を満たし始める
ハエが小さな声で ....
できるかぎりの優しさで
息をおくって
あざやかな
卵のひとつひとつに
そらを託しました
そうして
いかにも幸福そうな
幽閉は
繊細に
消えるのでした
....
僕は長い廊下を
ずっと歩み続けている
あの日、見た夕陽は
今も瞼の裏に焼き付いている
あの日、怒った先生の顔は
可笑しいような悲しいような顔だった
僕を殴った同級生は
....
憎かったりいじらしかったり
醜かったり優しかったり
ありがとうが用無しだと聴こえたり
ただひとつの切実のように聴こえたり
今さ
おまえの手紙を見つめているんだ
....
今日買った命の類の幾つかを
家計簿に記入し冷蔵庫にしまい込んだ
冷蔵庫の中には
買い置きしていた命の類がまだ残ってはいるが
あっという間に日替わりするから
大安売りの命の類であっても
家計 ....
おじいさんに ばらの枝を もらった
「土に挿しといたら 根が生えて
やがて花が咲くよ」
と言われた
素直に 土に挿して 水をやった
春になったら ....
赤ん坊が
すやすや眠る
さわやかな風
ゆったりした時間
純粋な心
曇一つない
柔らかくて
ふわふわで
神聖な空間
悪魔なんぞ
存在しない。
心が現れる。
散らばった削り屑をかき集めて呻いた。ほのかな樹木の香りがした。あたしは一個の彫刻になっていた、ことばのかたちにからだを削り上げたのだ。記号の救命艇。戦艦は撃たれて沈み、ことばに乗らない彫刻未満がうよ ....
幻の魚と書いて げんげ
富山は 蜃気楼が有名な 魚津市が有るって
富山を離れてから 気付いた気がする
本当は 聞いて 知ってたけれど
すっかり 忘れてたんだ
こっちに来てから ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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