数々の産褥の果てに成就した呪いを包みこむように祈る赤い赤い
赤い世界に枯れ葉の落ちる落ちる腐り落ちる
嘆きのキスを吐き出して誰かに抱かれにゆくそれは
埋める埋め続ける腐り落ちる祈りはうずめる
....
陽も暮れきった午後六時
買い物メモを持って靴を履く
切れているのは醤油
それから時計に入れる乾電池
八時には夫が帰宅するので
急がないといけない
台所にはやりかけのパズルが広げてある
電 ....
複雑の中の
単純さ
アルペジオの
和音
複雑な感情
簡単な気持
簡単な表現
複雑な気持
助けたいと言う気持
喜んで貰いたい気持
心が繋がっている
同じ気持ちになる。
....
もし君がここに
居てくれたら
楽しかろうに
もし歌があるとすれば
思いの丈を
伝えられるのに
痺れる感動
痺れる体
痺れる心
炎の体となる。
今年は人間関係の年
遊んで楽しんで
気楽な毎日
勉強なんてしない。
来年は漢字検定
英語検定
パソコン検定
認知症検定受けるぞ!
机が欲しいな。
座布団で左足に
静脈瘤がで ....
さよならは誰に言う
さよならはポコチンに
ナニができる日まで
さらばポコチンと言おう
パンツ汚す液体は
誰にも見せない
(自分で洗うんだもんね)
堪え切れないときには
風呂場で ....
だから結局
「来月からワーホリ行くから」
っていわれた時点で
ああ、もうだめなんだなと
これは、置いて行かれるんだと
私はいったん、絶望しちゃってて
なんでみんな
突然なんだよと ....
きこえる
ひかりがきこえる
波打ち際に
わたしは耳を置いてきてしまった
遠い日の
あなたが歯をみせて笑ってる
くりかえし
....
雪のように
純白ではないけれど
雪のように
この手を
冷えさせたりしないのが
わたしの日々です
埃のように
身軽ではないけれど
埃のように
掃き捨てられたり
拭き取 ....
180℃反転した
沸騰した油の中で
肥大化した衣を身にまとった
天ぷら坊やよ
お前の目の中にバニラアイスを、
細胞から溶け出る、糖度の遠心
涙の白き、接着の慣用句、
不採用を笑った、 ....
酔い焦がして
匂い立ち
冷ますこと無く
水のよう
広がり散らばり
立ち消えて
形失くして
溶けて行く
気を惹くように
会話に費やした時間が
全て無駄に終わってしまい
その労力 ....
ごめんね、顔を見せられなくて
僕は今日死んじゃうんだ
ごめんね、顔を見せられなくて
君があの日かけてくれた言葉嬉しかった
君があの日かけてくれた辛辣な言葉も嬉しかった
....
わがままは大好きの証
聞き取れなかった
わがままは
悲しみにかわって
あなたへの
ホームシックにかわる
詐欺師じゃないよ
本気だよ
わがままは大好きの証 ....
孫の走り寄ってくる靴音にも
萎縮する心がある
可愛い絵模様の靴の音なのだと言い聞かせてみても
すぐに戦中の行進へと
画面が切り替わってしまうのだ
あの時代の靴音は
平和の扉を無理や ....
女の子は涙でできているとしたら
それは逃げだというのでしょうか
うみがめの女の子は
涙を流しながら
出産します。
確かなことは
何もつかめなくて
....
かつて家庭をこわしたおやじは
ほころんだ心の縫い目を
なでさすっては
ときどき
遠い眼をして
なにかを
覗き込んでいた
それは断罪という
自傷行為だったかもしれないし
....
緑の雑草、
白と黒との混血児…、
俺の心はどす黒い、
愚痴をばら蒔き歩いていく、
…ズボンは朱色にまみれた
川面は九官鳥が泳いでいく、
あれが真なる芸術なのか?
筆先の絵の具を噛み締 ....
いくらねむっても
そこにはいけません
ねむらなくても
ここはここのまま
あさになると
めざめます
よるになると
ねむります
さみしいそこは
どこなのか
....
ふと なぞる記憶
あの日みた 風景が
最後になるなどと
誰が考えよう…
眩い その笑顔の先に
変わらない
夏の陽
またね
が、こだましてゆく
fallin', fallin', fallin'
夢に堕ちていくのか
現実に落とされていくのか
曖昧な境界線は
貴方の体温だけを明確にする
スパークする光
流星の歌声
....
どこから生まれてきたのか
どこまでゆくのか
なにが正しいのか
間違っているのか
なにをしていればいいのか
なにをしなくていいのか
だれも知らないのに
どうしてあせるんだろう
....
ホタル、採れたよ
光の点滅する虫かごを掲げて
妻と娘が遠くから走ってくる
遅かったじゃないか、心配したんだぞ
そう言って犬と駆け寄る
月明かりの下
家族で手を取り合う
(犬は ....
振り向けば銀鼠
雨の格子に閉じ込められた独りよがり
メリーゴーランドから逃げ出した木馬の
回転しか知らない走り
雨の日のベランダで
列になって群れないパレード
眠らせてハモンドオルガン ....
まるいあかりって
ぼくの檻を揺り起こすぐらいのやさしさしかない
だってほら 一枚ガラスの向こう側はもう寝静まっている
やわらかなひかりに背を向ける
それは 朝も 昼だっておなじこと
....
私は生きている
ここに生きている
でもここにいない気がする
なぜなんだろう
幸せであるはずなのに
そんな幸せさえ手放してしまうような
思いに駆られるのはなぜだろう
人を愛すること ....
わたしたちはそこに腰掛けて
ふたりで缶入りのウーロン茶を飲むの
素敵でしょう
すべての終わりに
そしてそれから
あなたはわたしに傷つけられる
信じられないかもしれないけど
....
空いた
椅子の上には
ゆうぐれが降っていて
絵描きになれない風たちは
せめてもの代わりに
言葉を混ぜて
去っていく
取り残された場所に
おそらく施錠は
必要ない
....
散り塗る
おお
若い透明の
針
刺している血管に
その水分と大気の結婚に
同盟している国と国との間に
苛まれる一つの遠心の雫、
透明の心情、
新事実が解かれる度に額怒する、
瞑 ....
絶望して
かすれたような希望に
しがみつくのも
哀しくなるようなとき
呪文をとなえるようになって
もうずいぶんがたつ
このこころ癖とさよならできそうだ
9 ....
今日の夕方 あなたに 逢いに行くよ
傘をさして 秋雨に肩を貸して
くたびれた花 疲れた川のほとりに
あなたを休ませる 大きな木があるから
愛すること それはとても簡単
難しい ....
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