終日、降り続けた雨が止んだので
近所のコンビニに車ででかけた
目当ては厚切りロースのカツサンドだ
夜になると半額になる
一個、二百円余りで買えるので
貧乏な身の上には助かる
今夜は面倒なの ....
にく、しずか
いしき、おちつき
しずむ
たましいの ふかいところ
ものあることの ないぶへ
たましいとにくの きんこう
わたしはわたしを つかんで
しこうのうちへ ....
ひなたぼこ、
光の海を泳いでる
子供たちの有り余る声、
響く大地に
泉の水が溢れ出す、
泉の清水、止めどなく
それは内密な場所で起こること
それは秘められたもう一つの現実
....
(祭祀クーラスも、エランドルも、世界をどのように変えて行こうとしているのか、
今はまだ分からない。ライランテの戦争は間近に迫っている。
アイソニアの騎士は、アースランテの側に立って戦うだろう。 ....
そうして、アイソニアの騎士とヨラン、そしてエインスベルとリグナロスは別れた。
迷いに駆られたエインスベルは、再び虹の魔法石を見つめる。
(この監獄において、虹の魔法石はすべての魔術を無力化した。
....
ヨランがエインスベルと別れる寸前、
彼は、ひとつの言葉をエインスベルの耳元で囁いていた。
「エインスベル様。エランドル・エゴリスは、あなたを利用しようとしています。
彼は、もしくはこのヨースマ ....
いまでも隊長の口癖を覚えている
カ行が大事
そして、その晩にはこう付け足した
こういうついてない時には、特に
たしかにその晩のチームは不運だった
おれと隊長は二人で侵入したビルで爆破テロに巻 ....
雨音で目を覚ます朝
落ち着いた心でいられるのはなぜだろう
暗い部屋には雨の気配がさまようけど
気分は安らいでいる
出かけなくっちゃ
その脅迫観念から解放 ....
遠い手が
わたしに触れている
触れているのにその手は
遠いままで
けれどその遠い手は
わたしに触れている
遠いままで
たしかに しずかに
遠い手の持ち主は
知らないだろう
....
市内の神社50社の総代会に役員として初めて参加した
参加者は少なく神職とあわせて数十名であった
受付で名前を言うと
今度理事をお願いできませんか
と言われた
案の定と思いながら、丁重にお断り ....
今日は雨、
初冬の冷たい雨
アスファルトは艶やかに濡れ輝き
窪みのあちこちの水溜まり、
雨滴は落ちる、
微かな銀輪の照り輝き
人は来て、人は去る
銀輪を踏み
雨滴に肩を濡らし
人 ....
わずか一杯の水を飲むために
懸命に生きなくてはいけない
ひとたちがいると聴く
ミノマワリニハ、イナイ
流れる音楽にその身を委ねて
生きるための最後の快楽を
....
l'impromptu
夜空に、勘違いをしたクロワッサンがさり氣なく輝いていたので、自轉車で深夜徘徊を決行することにした。念の爲、服を着て行こう。
夜風がバター ....
The Long And Winding Road
古い旋律が、折り重なる
小さな丘の上
ここは、見晴らしが良いから、と
きみはベンチに腰掛けて
編み物を始めようとする
小さな春が ....
肉壁まで並ぶって
すき間までわがままな歯列
油泡がじっくり押しよせる
風と共に口中を
充たしたスパイスが爽やかな風
今だ風と契る
それだろうね、たぶん
今朝はカレーだったもの
王宮 ....
遠くカラスが去っていく
静謐なはずのこの地が
今は揺らぎ
千の耳鳴りに
ざわめきたち
やがて夜闇が侵食する、
切断されたこの地を
それが、襲う
黄色い犬、徘徊し
黄色い犬、群 ....
家の外に車が停車したり
人の話し声が聞こえたりすると
未納の料金を取り立てに来たんじゃないかとか
悪口を言われているんじゃないかと
疑心暗鬼に陥って不安になるので
常に音楽を流して
人の声 ....
シンプルが一番!
シンプルは本質!
シンプルは自然!
シンプルは持続する!
名誉、評判、見かけ、虚飾、雑念、妄想、勝ち負け┅┅など
自縄自縛しているあらゆるものから
自分を解放して
シン ....
明日
走って行く
風のつめたい方へ
呼ぶ手もないのに
走って行く
擦り減らして
擦り減らして
走って行く
うまいこと 体を置き去れれば
もっと軽くなって
走って行く
そのうち ....
三階の窓辺で釘付けにする
ひとつ
こころゆくまで
北側に向けた隔たりが囲っている
近隣都市の感覚より目と鼻の先の憧憬を
通りがかったほとりが覗いただけ
これが散歩がてらにちかく
並び ....
―野原でまぼろしが燃えていましたね。
―ええ燃えていましたね。
―あのあおじろい火から
燃える蛍のランプはいくつ作れるのでしょうね。
―ええいったいいくつ作れるのでしょう ....
いよっ 酒の こ う す い
いよはまだ 16 だからとは
いえ 共(こんなことになろうとは)
侍
侍
侍
侍
あなたはアメリカ人ね♥️
馬
わっは ははは↑
....
隣家の灯り、
赤々点いて
車列は街道に、
長々伸び
ピエタの画像*、
あまりに重く
俺はひたすら、
横になる
燃える心臓
喰われる脳髄
憂鬱な心、逆巻く時
どれもこれも言葉遊 ....
こないだの誕生日
仕事帰りに
父と遅い夕ご飯を「ファミリーレストラン」で一緒に食べた
「もう駄目だと思ったら自殺するよ元気なうちに」
とかいうので
「遺族が面倒なので自然死にしてほ ....
鉄の雛鳥が川を分ける
岩の生きものが川を進む
彩雲が谷に落ちてゆく
雨の骨の門がひらかれる
どこまでも深く深く
突き刺さる雨音の上を
踏みながら飛びながら
歩 ....
地図を描こうとすると
夜は止まる
胸も水も
苦しくなる
鏡に映る
さかさまではないもの
最初から最初から
さかさまなもの
夜の皮をつかんで伸ばし
夜で ....
窓を全開にして
風を受けて走っているときだけ
俺は生きていると感じるんだ
この感覚
誰も俺から奪えやしない
俺は走るために生まれて来たんだ
天国のハニー
見ていてくれ
97年の ....
おまえはだれだ。変わったやつかもしれない。変なやつかもしれない。
馬鹿かもしれない。阿保かもしれない。
犬かもしれない。猫かもしれない。
ねずみかもしれない。
しかし、虎ではないだろう。
....
近所の人たちに迷惑をかけている
ある漫画で
人に迷惑をかけても
どれだけ許してもらえるか
それが大切な人生の要だ
といったような
趣旨の台詞があったけど
誰かに許してもらって
生きてい ....
当然の ように みんな マスクをつけている
随分 なれて きたが
最近 やはり
これは 異様だと 思うようになった
みんな 骸骨のようだ
病に 震え ....
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